#世界史

【新訳】フロンティヌス戦術書(本文、注)

ランキング参加中読書 凡例 固有名詞は、英訳読みを避け、当時のラテン語音に近そうなカタカナ読みを考えた。例えば「ジュリアス」「シーザー」ではなく「ユリウス」「カエサル」とする、等。ただし、もとより専門家の作業ではない。 (本文中にガイウス・カエサルと…

【新訳】フロンティヌス戦術書(解題)

【新訳】フロンティヌス戦術書 表紙 [新訳]フロンティヌス戦術書 古代西洋の兵学を集成したローマ人の覇道 フロンティヌス 著 兵頭二十八 訳 PHP研究所 発行 2013年12月27日 第1版第1刷発行 古代ローマ水道橋について調べる過程でフロンティヌスを知ったので…

感動する地図帖 世界って面白い!となる100テーマ

感動する地図帖 世界って面白い!となる100テーマ 表紙 感動する地図帖 世界って面白い!となる100 テーマ イアン・ライト 編著 片山美佳子 訳 日経ナショナルジオグラフィック 発行 2024年8月26日 第1版 1刷 様々な地図を見るだけで、世界を色々な角度から…

地中海の慰め 旅と物語の思い出(ダンテ天国篇・スペイン等)

ランキング参加中ヨーロッパ旅行 ランキング参加中読書 地中海の慰め ダンテ〈天国篇〉 〈天国篇〉の〈第一歌〉で天国を歌うに先立って、ダンテはここでも前口上を述べております。その趣旨は天国を見事に歌い上げたい熾烈な願いにもかかわらず、これはまこ…

地中海の慰め 旅と物語の思い出(新約・アッシジのフランシスコ)

地中海の慰め 旅と物語の思い出 表紙 地中海の慰め 旅と物語の思い出 小川国夫 著 小沢書店 発行 1989年1月15日 初版発行 以前著者の文章を読んだ時、シンプルでわかりやすい文章にもかかわらず、格調高い文体に魅かれました。 新約について キリスト歴の元…

私はチェコびいき 大人のための旅案内

私はチェコびいき 大人のための旅案内 表紙 私はチェコびいき 大人のための旅案内 大鷹節子 著 朝日新聞社 発行 2002年6月5日 第1刷発行 以前このブログで取り上げさせていただいた『チェコとスロバキア』を全く違った角度から書き直した(というよりも新たに…

交路からみる古代ローマ繁栄史(第二部~)

地中海からブリタンニアへの輸送 第二部 河川・海上交通がローマの繁栄をもたらした 第五章 何を、どこから運んだのか 地中海西部〜ブリタンニアのルートには 一番西側の「ジブラルタル海峡〜大西洋」 東側の「陸路を含むローヌ川〜モーゼル川〜ライン川〜北…

交路からみる古代ローマ繁栄史(第一部)

交路からみる古代ローマ繁栄史 表紙 交路からみる古代ローマ繁栄史 陸の道・河の道・海の道が古代ローマの繁栄をつくった 中川良隆 著 鹿島出版会 2011年9月10日 第1刷発行 本書は、陸と水の交易路とはどのようなもので、いつ、どうしてつくったのか、そして…

廃墟のリモナ城(Leamaneh Castle)(アイルランド クレア県)

リモナ城(Leamaneh Castle) 巨人のテーブルの後、画像のような廃墟の前でバスは止まりました。 席と反対側で、どのような建物かもよくわからなかったのですが、せっかくの機会なので、写真を撮っていました。 改めて画像検索するとLeamaneh Castleだという…

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町(後半)

裏表紙裏のウラジオストク案内図 “熱烈歓迎”の入港 訪問者のうち「富山県日ソ友好視察団」は主に新湊市関係者で構成された。 「新潟代表団」は県を挙げてという意気込みがうかがえた。 新潟市は定期航路復活への期待を込めて、姉妹港締結を提案し、新湊市は…

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町(前半)

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町 表紙 ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町 杉山公子 著 地久館 発行 原書房 発売 1989年12月15日 発行 1989年の5月、新潟港からウラジオストク(ウラジオストック)に客船で旅行した著者の紀行文…

近寄れなかった「巨人のテーブル」(アイルランド バレン高原)

バレン高原の「巨人のテーブル」 エルウィ洞窟を出て、再びバスに乗り込みます。 その途中で、画像のようなモニュメントに出くわしました。 ここではバスから降りることなく、バス内部からの見学でした。 そばで見ることができなかったのが残念です。 これは…

古代ローマ歴史散歩 最盛期の帝国の街並みをたどる

古代ローマ歴史散歩 最盛期の帝国の街並みをたどる 表紙 古代ローマ歴史散歩 最盛期の帝国の街並みをたどる フィリップ・マティザック 著 大槻敦子 訳 原書房 発行 2026年1月30日 第1刷 本書では4世紀末から5世紀にかけてローマの街を散歩した情景を描いてい…

マルテの手記 リルケ著

リルケ著 マルテの手記 表紙 マルテの手記 リルケ 著 松永美穂 訳 光文社 発行 2014年6月20日 初版第1刷発行 ヨハネス22世(1245〜1334 在位1316〜1334)の時代に、彼を支持するキリスト教徒が大挙してアヴィニョンをやってきたのだった。彼らが不本意ながら避…

漢字が日本語をほろぼす(後半)

第三章 漢字についての文明論的考察 漢字文化圏は亀井孝が言うように、「日本を最終の局限」とし、「最後の実験室」として、「それ以上先へ進む」ことはなかったのである。つまり日本は漢字文化圏の行き止まりの役目を果たしたのである。そして、これ以後、…

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界(第二・三編)

第二編 古代ローマ水道の遺跡 6 ローマ水道の補修の歴史 スペイン広場とコルソ通りを結ぶ「コンドティ通り」は、現在では革製品のグッチ、フェラガモ、陶器のジノリなど、ローマ最高級の店が並び、観光客にも人気のある目抜き通りとなっているが、通りの名…

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界(第一編)

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界 表紙 古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界 今井宏 著訳 原書房 発行 1987年10月31日 第1刷 第一編で古代ローマ水道の概要を解説し、第二編で水道遺跡について述べ、第三編で『水…

革命と住宅

革命と住宅 革命と住宅 ゲンロン叢書015 本田晃子 著 ゲンロン 発行 2023年9月25日 第1刷発行 ソ連成立からの建築、特に住宅の歴史が詳しく書かれています。 はじめに ソ連建築の2つの相 ソ連、そしてロシアでは、絶対王政の時代のように指導者が国民を分断…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第五・六章)

第五章 大規模な施設は、どのように造られたのか 古代ローマの水道建設技術の話 コーロバテースによる高さの測量 現在の水準器(長さが約30m)と同じだが、コーロバテースは長さ6m 古代ローマ以前は石を積み上げて 構築したが、古代ローマ人はアーチ構造の対応…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第四章 浴場等)

カラカラ浴場 第四章 大規模な公共浴場は、なぜ作られたのか 古代ローマの泉と浴場・水車の話 古代ローマ時代、大型の装飾用噴水が38箇所あったことが、フロンティヌスの「水道書」に記載されている。 日本語では「泉」は自然、「噴水」は人工という意味合い…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第三章)

第三章 七つの丘の町と称され、起伏に富んだ首都ローマ全域に、どのように動力もなしで給水できたのか ローマ水道の市内給水の話 現代の浄水・送水設備は各所にポンプ圧送するが、ローマ時代は重力による自然硫化しか手段がなかった。このため、各設備の工程…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第二章後半)

首都ローマの水道幹線の分析 ローマ水道の水源の考え方を整理すると、河川の表層水を水源としてるのは旧アニオ水道だけで、他は湧水や湖の深層水を利用している。古代ローマ人が湧き水や湖の深層水を利用するという思想は信仰にも近い。この考え方は現代のヨ…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第二章より古代ローマの各水道幹線)

クラウディア水道橋 第二章 古代ローマはなぜ長大な水道を造り、トンネルや水道橋を多用したのか 古代ローマの水道幹線の話 首都ローマには紀元前312年に造られたアッピア水道をはじめとして、11本の幹線の水道があった。226年に最後のアントニアーナ水道が…

水道が語る古代ローマ繁栄史(序章・第一章)

水道が語る古代ローマ繁栄史 表紙 水道が語る古代ローマ繁栄史 中川良隆 著 鹿島出版会 発行 2009年8月20日 第1刷発行 古代ローマ時代の水道について、江戸時代の水道との比較も含めながら、詳しく書かれています。 自分は塩野七生先生の『ローマ人の物語』…

西欧精神の探究 革新の十二世紀(下)(後半)

Ⅺ 近代科学の源流 スコラ自然学と近代 伊東俊太郎 12世紀ルネサンスの真の担い手は十字軍のような宗教的狂熱の虜にとなった人々ではなくて、もっと一層冷めた知的精神の持ち主たちでありました。彼らは当時のアラビア文化の優れた点を謙虚に認め、それを吸収…

ヨーロッパ科学史の旅(イタリア)

ヨーロッパ科学史の旅 表紙 ヨーロッパ科学史の旅 高野義郎 著 日本放送出版協会 発行 昭和63年11月20日 第1刷発行 イタリア、イギリス、フランス、ドイツ、スイスの街々の著名な科学者の跡をたどりながら、彼らのエピソードや研究成果を分かりやすく述べて…

図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内

図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内 表紙 図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内 ハインツ=ヨアヒム・ドレーガー 作 中島大輔 訳 朝日出版社 発行 2025年3月25日 初版発行 この本は以前紹介した、同じ著者による『中世ハンザ都市のすがた』と同じく、最新…

メッカ巡礼記1 旅の出会いに関する情報の備忘録

メッカ巡礼記1 表紙 メッカ巡礼記1 旅の出会いに関する情報の備忘録 東洋文庫 868 イブン・ジュバイル 著 家島彦一 訳注 平凡社 発行 2016年1月15日 初版第1刷発行 ムスリム系の本格的な旅行記を読むのは初めてなのですが、いたるところに「アッラー云々」…

地中海世界の中世史

地中海世界の中世史 表紙 地中海世界の中世史 小林功 馬場多聞 編著 ミネルヴァ書房 発行 2021年3月31日 初版第1刷発行 黒海、バルト海ときて、次は地中海の本になります。 およそ6〜16世紀の地中海とその周辺部の歴史に特化した本です。 序章 地中海世界の…

バルト海を旅する40章 7つの島の物語(エストニア以外)

リューゲン島の浜辺(裏表紙より) 第Ⅳ部 オーランド諸島――架け橋の群島 15 船とともに歩んできた島々 オーランド諸島では、船を使った交易が行われてきた。農民が生産物を船で直接売りに行く「農民航海」である。 16 スウェーデンとの関係 オーランド諸島の…