2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

森鷗外 学芸の散歩者 岩波新書

森鷗外 学芸の散歩者 表紙 森鷗外学芸の散歩者中島国彦 著2022年7月20日 第1刷発行岩波新書(新赤版)1937森鷗外のわかりやすくまとめられた評伝です。この本を再出発点として、更に鷗外を深める助けにもなりそうです。プロローグ 自伝と証言の間Ⅰ 林太郎とし…

国境で読み解くヨーロッパ 境界の地理紀行(後半)

国境で読み解くヨーロッパ 境界の地理紀行 裏表紙 6 見えない境界を巡る 北イタリアの言語境界 柳田國男の「峠に関する二、三の考察」より峠には表と裏がある峠の道には谷をたどっていく道と、尾根筋を行く道がある谷の道は平野から登っていくのに都合がい…

国境で読み解くヨーロッパ 境界の地理紀行(前半)

国境で読み解くヨーロッパ 境界の地理紀行 表紙 国境で読み解くヨーロッパ境界の地理紀行加賀美雅弘 著朝倉書店 発行2022年5月30日 初版第2刷自分が経験した国境体験で印象に残っているのはストラスブール、ケール間の仏独国境と、バーゼルそばの三国国境で…

柳田國男を歩く 肥後・奥日向路の旅

柳田國男を歩く 肥後・奥日向路の旅 表紙 柳田國男を歩く 肥後・奥日向路の旅江口司 著現代書館 発行2008年11月15日 第一版第一刷発行柳田國男が宮崎県東臼杵郡椎葉村へ足を踏み入れたのは、明治四十一(1908)年7月13日のことであった。肥後・球磨・奥日向路…

ようこそシベリア鉄道へ ユーラシア大陸横断9000kmの旅

ようこそシベリア鉄道へ ユーラシア大陸横断鉄道9000kmの旅 表紙 ようこそシベリア鉄道へユーラシア大陸横断9000kmの旅二村高史 著天夢人 発行2022年3月24日 初版第一刷発行1981年、1985年に続いて2015年の秋、著者にとって三度目であるシベリア鉄道旅行の記…

椅子の上でくつろぐにゃんこ

椅子の上でくつろぐにゃんこ だんだん寒くなってきました。 にゃんこも板張りの所よりか、この椅子のような少しざらざらした肌触りの方が居心地良さそうです。 時々のたうち回って、感触を楽しんでいます。 居座るにゃんこ ふにゃ、ここもあたしのお気に入り…

コルマールのウンターリンデン美術館の歴史

コルマールのウンターリンデン美術館の外観 画像はアルザスのコルマールにあるウンターリンデン美術館です。2000年の夏に訪問しました。この美術館はキリストの磔刑と復活を描いた「イーゼンハイム祭壇画」で有名ですが、自分は回廊に展示されていたポットに…

藤原定家『明月記』の世界

藤原定家『明月記』の世界 表紙 藤原定家『明月記』の世界村井康彦 著2020年10月20日 第1刷発行岩波新書(新赤版)1851引き続き、藤原定家の本です。明月記ということで、皆既月食の夜に図書館で借りました。(ただの偶然ですが・笑)自分的には宮中内外の細々…

藤原定家 (吉川弘文館)

藤原定家 吉川弘文館発行 表紙 藤原定家村山修一 著吉川弘文館 発行昭和37年9月25日 第1版第1刷発行平成元年10月1日 新装版第1刷発行はしがき『明月記』のおかげで、定家ほど、生活の隅々までしられる歴史的人物は、近世以前においてはちょっと他に見出だ…

闇夜に浮かぶパリの凱旋門

闇夜に浮かぶパリの凱旋門 夜の闇に浮かぶパリの凱旋門です。凱旋門というだけあって、ナポレオンがフランス軍の栄光を讃えるために1806年建築を依頼したそうですが、完成は1836年になってしまい、ナポレオンは既にこの世におらず、1840年葬儀時にご遺体が凱…

中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ

中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ 表紙 中世の覚醒アリストテレス再発見から知の革命へリチャード・E.ルーベンスタイン 著小沢千重子 訳紀伊國屋書店 発行2008年3月31日 第1刷発行はじめに12世紀にキリスト教の聖職者たちがムスリムの支配か…