2010-01-01から1年間の記事一覧

年末のサン・ピエトロ大聖堂内部(バチカン)

ちょうどこの時期はクリスマスと大晦日の間で、それぞれの日にこの大聖堂でミサが行われていたようです。 それで椅子が並べられています(普段はなかったように思います)。 ちょうどクリスマスだったでしょうか、ここで法王が参列者の女性に襲われる事件が…

ミケランジェロ作「ピエタ」(サン・ピエトロ大聖堂内部)

いよいよサン・ピエトロ大聖堂の中に入ります。 入口付近から撮ったものですが、内部は壮大で豪華な空間が広がっています。 こちらが、ミケランジェロ作の「ピエタ」です。 ミケランジェロ自体は、絵画にしろ彫刻にしろごつごつとした裸の男性のイメージが強…

サン・ピエトロ大聖堂の豪華なファサード

サン・ピエトロ大聖堂への行列はどんどん進んでいき、ファサードに近づいていきます。 並んでいる人と比べても、大聖堂の大きさがよくわかりますね。 8本の円柱が重厚さをあらわしています。 上にある彫像は、キリストと洗礼者ヨハネ、そして教会名の由来…

ヴァティカンのスイス衛兵

サン・ピエトロ大聖堂に入る列に並んでいた合間に見た情景です。 派手な服の人たちは、ヴァティカンの警備担当ともいえるのでしょうか、いわゆるスイス衛兵です。 現代風ではない、時代がかった制服で、なおかつちゃんと仕事をしている姿は、観光客の目を楽…

サン・ピエトロ大聖堂への列に並ぶ(ヴァティカン)

サン・ピエトロ大聖堂に入るための列に並びます。 かなり沢山の人が並んでいましたが、動き自体は早いのでせっかちな自分でも大丈夫でした。 前の女の子たちの赤い髪留めがかわいらしいですね(笑)。 ここからは噴水が見えますが、これは広場の左右にあり…

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009 村上春樹 著 文藝春秋 発行 2010年9月30日 第1刷発行 これは日本だけでなく、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア、アメリカ、中国、台湾などの雑誌やウェブサイ…

サン・ピエトロ広場のオベリスク&クリスマスツリー(ヴァティカン)

ヴァティカン美術館を一旦出て、サン・ピエトロ広場に行きます。 一旦ヴァティカンの外に出ないと、広場に行けないようです。 10年前に行った時は、美術館内から直接大聖堂のわきに出たような気がするのですが、どういうことだったのでしょうか。 中央にオ…

ピーニャの中庭(ヴァティカン美術館)

この場所は、ヴァティカン美術館内にある「ピーニャの中庭」です。 このときは若い人が多かったので、大学のキャンパス内のような雰囲気ですね。 中央の丸いモニュメントも、現代美術のオブジェのようで、保守的でない雰囲気を醸し出しています。 この「ピ…

パリの手帖 とっておきの散歩道

パリの手帖 とっておきの散歩道 地球の歩き方 GEM STONE 001 地球の歩き方 編集室 著 ダイヤモンド社 発売 2006年11月10日 初版発行 この本は、パリ20区あちらこちらの散歩道を地図、写真、文章で紹介しています。 普通の観光名所のガ…

須賀敦子が歩いた道

須賀敦子が歩いた道 須賀敦子、松山巖、アレッサンドロ・ジェレヴィーニ、芸術新潮編集部 著 新潮社 発行 2009年9月20日 発行 この本では作家、須賀敦子さんの来歴をたどっています。 第一章では「坂」をひとつのキーワードとしています。 幼少時の…

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(ヴァティカン美術館から)

ヴァティカン美術館建物の外に出ます。 すぐ近くにサン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見えますね。 食事は美術館内のカフェテリアでとりました。 学食のような地味な感じでしたが、清潔なのでほっとします。

カラヴァッジョ「キリスト降架」(絵画館、ヴァティカン美術館)

次はカラヴァッジョによる「キリスト降架」です。 カラヴァッジョの絵は、生身の人間のようなリアリティに満ち溢れています。 そして背景の暗さが、登場人物をより引き立てて、劇的な場面を演出しています。 一人ひとりのしぐさも真に迫っていますね。 カラ…

レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」(絵画館、ヴァティカン美術館)

この作品は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」です。 普通画家はモデルの存在があって、それを自分の個性で膨らましていくような手法をとっていると思いますが、ダヴィンチは全く違うようです。 モデルがあり、それを一旦自分の中に完全に取り…

「最後の晩餐」のタペストリー(絵画館、ヴァティカン美術館)

この画像は、同じ絵画館内のタペストリーです。 見ての通り「最後の晩餐」を題材にしています。 これがラファエッロが下絵を描き、ブリュッセルの工房で完成された作品でしょうか? もしそうだと仮定すれば、これはシスティーナ礼拝堂の下方壁面の壁飾りと…

「キリストの変容」の内容について(絵画館、ヴァティカン美術館)

「キリストの変容」の遍歴に続き、内容について述べたいと思います。 なお、画像は、見やすさを考慮して、wikiからお借りしました。 この絵の上部は、キリストが空中に浮かんでいます。 一緒に、モーセとエリアが浮かんでいます。 そして足もとで倒れて…

「キリストの変容」の遍歴(絵画館、ヴァティカン美術館)

引き続き、ラファエッロの「キリストの変容」です。 やはりこの絵も暗い中で、一部にしか光があたってませんでした。 まずこの絵の遍歴について述べます。 1517年に、レオ10世の従兄弟で、のちの教皇クレメンス7世となるジュリオ・デ・メディチによ…

フォリーニョの聖母(絵画館、ヴァティカン美術館)

続いて「絵画館」(ピナコテーカ)に入ります。 このときは照明がほとんど消されており、内部は暗かったです。 まずはラファエッロの「フォリーニョの聖母」です。 写真撮影は可能だったのですが、フラッシュをたいている人はいませんでした。 当然自分もフ…

システィーナ礼拝堂と真直ぐな廊下(ヴァティカン美術館)

ラファエッロの間を過ぎた後、いよいよミケランジェロの天井画があるシスティーナ礼拝堂に入ります。 ここは撮影禁止だったので、画像は残していません。 この天井画については、いろんなところで書き尽くされているので、下手な説明は蛇足になってしまうの…

パリの仇を鶴林寺で(将棋竜王戦第4局)

先日将棋竜王戦、渡辺竜王対羽生名人のタイトルマッチが開かれていたので、その大盤解説を見に行ってきました。 今回は7番勝負の第4局になります。 対局場の最寄りの駅には、羽海野チカさんの手書きのポスターがありました。 駅からてくてく歩いて、まず対…

「ラファエッロの間」のまとめ(ヴァティカン美術館)

「ラファエッロの間」最後は「レオ3世の信仰義認」です。 この場面はラファエッロが描いた数多くの教皇や司教の坐像の先駆をなすものと言われています。 ここまで「ラファエッロの間」の絵画をじっくり見てきましたが、全体的に思うところを簡単にまとめて…

オスティアの戦い(火災の間、ヴァティカン美術館)

こちらの絵も「火災の間」にある「オスティアの戦い」です。 この戦いは「ボルゴの火災」と同じ年の847年、ローマの外港であるオスティアが舞台のようです。 このときは、レオ4世の眼前で起きた嵐によりサラセンの艦隊が壊滅したそうです。 左側の人物…

シャルルマーニュの戴冠(火災の間、ヴァティカン美術館)

引き続きこの絵は「シャルルマーニュの戴冠」です。 これは800年のクリスマス、ローマにおいてレオ3世によりシャルルマーニュ(カール大帝)が「ローマ皇帝」の帝冠を受けたときの様子を描いています。 これはラファエッロの間の他の絵でユリウス2世が…

ボルゴの火災(火災の間、ラファエッロの間)

ラファエッロの間の「署名の間」から「火災の間」に移ります。 この部屋名の由来は、この画像の絵画「ボルゴの火災」に由来します。 この部屋の四面の絵の内、この絵がラファエッロ自身の手が最も関わっており、残りの絵はラファエッロの下絵だけで、実際の…

ルネサンス理想都市

ルネサンス理想都市 講談社選書メチエ77 中嶋和郎 著 1996年6月10日 第一刷発行 ルネサンスといえば、一般的に芸術の分野で語られることが多いです。 しかしこの本はそのような観点とは異なり、ルネサンスの人たちがどのような理想都市を目指してい…

プラハ迷宮の散歩道

地球の歩き方GEM STONE 047 プラハ迷宮の散歩道 百塔の都をさまよう愉しみ 文・写真 沖島博美 写真 土屋明 イラスト 朝倉めぐみ ダイヤモンド社 2010年10月22日 初版発行 この本は「地球の歩き方」編集室によって作成されたものです。 …

パリと南仏ねこ歩き

ダヤンのスケッチ紀行 パリと南仏ねこ歩き 池田あきこ 著 ㈱エム・ピー・シー 発行 2009年4月26日 第1刷発行 パリおよび南仏紀行を、マンガとイラストを基につづった本です。 もともと著者の方は、こねこのダヤンというキャラクターを創作し、今ま…

「アテネの学堂」の哲学者たち(ヴァチカン美術館)

「アテネの学堂」の中央部分の拡大写真です。 階段で横たわっている禿げたおじいさんは、犬儒派の哲学者ディオゲネスです。 この人は清貧の象徴として、エピソードに事欠かない哲学者です。 住んでいたところは酒樽の中。 財産は水を入れる皮袋のみ。それさ…

「アテネの学堂」の中のラファエッロたち(ヴァティカン美術館)

「アテネの学堂」の右下部分です。 右端から二番目、黒い帽子をかぶっている人がラファエッロです。 穏やかな表情で、この作品に対する気持ちが表れているのかもしれません。 その右側は、共同制作者であり友人でもあるイル・ソドマです。こちらも穏やかな…

「アテネの学堂」の謎の女性?の正体は(ヴァティカン美術館)

「アテネの学堂」の向かって左側前部の拡大写真です。 この中の、髪の長い白い服の人物が気になっていました。 外見を見る限り女性だと思っていたのですが、調べてみると男性だそうです。 名前はフランチェスコ・マリーア・デッラ・ローヴェレで、教皇ユリ…

「アテネの学堂」の人物配置(署名の間、バチカン美術館)

この「アテネの学堂」の、おおまかな配置は次のとおりになります。 まず主役となるであろう人物は、中央奥で立って議論している感じの、プラトンとアリストテレスです。 このあたりの立っているグループが「修辞学」「論理学(弁証法)」となります。 そし…