2019-01-01から1年間の記事一覧
世界地図が語る 12の歴史物語 A History of the World in Twelve Maps ジェリー・ブロトン 著 西澤正明 訳 バジリコ(株) 発行 2015年10月1日 初版第1刷発行 この本では、世界史における文化と時代の中から12点の世界地図を取り上げ、認識や抽象…
ロタール・フォン・ゼーバッハによる、La rue de la Douane à Strasbourg, Effet de pluie(邦題は「ストラスブールのドゥアンヌ(税関)通り、雨の効果」(1895年頃) 姫路市立美術館で開催されているストラスブール美術館展の一作品、ロタール・フォン・ゼーバ…
グッバイ、レニングラード ソ連崩壊後から25年後の再訪 小林文乃 著 2018年3月10日 第1刷発行 文藝春秋 発行 1941年6月22日に開始されたバルバロッサ作戦(ドイツによるソビエト連邦奇襲攻撃)により、レニングラードはナチスに約900日…
ストラスブール美術館展を観賞するため、姫路市立美術館に行って来ました! この美術館は、ユトリロ展以来の訪問です。 また、作品を提供したストラスブール近現代美術館にも行っていました。現代芸術のオブジェの印象がおぼろげに残っています。 今回の展覧…
ベランダ塔からの眺め ベランダ塔の謎の?大砲 ニース旧市街の東側にある小高い岩山、城跡公園の階段を登っていきます。 ちなみにエレベーターもあるそうです。 途中で画像のような眺めが見える場所に出ました。 いわゆるベランダ塔(La Tour Bellanda)と呼ば…
ニースの海岸沿いを歩いていると、画像のようなモニュメントに出くわしました。 大戦における戦没者の慰霊碑です。 フランスでは大戦というと、通常第一次世界大戦を指すそうです。 というのも、第一次世界大戦の死者の方が多く、第二次世界大戦の50~60万人…
10月のニースの海を眺めます。 ジェットバイクがただ一機走っています。 ヨットが太陽の光を浴びて浮かんでいます。 写真を見ていて、てふてふをヨットにたとえている詩があったなぁと、かすかに浮かびました。 調べてみると、三好達治の「土」という詩で…
10月のニースの海岸をテクテク歩いていきます。 ♪今はもう秋 誰もいない海♪ という歌がありましたが、ニースの秋の海には少しは人がいるようです。
ニース市庁舎正面 古の写真でめぐるフランスシリーズ、今回からはニースになります。 この時はさる国際会議のついでに立ち寄っただけなので、優雅にニースを楽しむ余裕はありませんでした。 時期は2000年の10月です。 まず最初は、ニース市庁舎の写真を撮っ…
日本の地方政府曽我謙悟 著2019年4月25日 発行中公新書 2537 はじめに地方政府という言葉地方では「政府」が存在せず、行政機構だけが存在しているという見方、とりわけ国が決定した政策を実施する存在であるという見方に立ってきた。しかし実態は、地…
フランス、パリの下宿時代の思い出。 夜、突然外が人の声で騒がしくなっていました。 窓を開けて外を見ると 車道をローラースケーターの集団が走っていました。 ネットとかで人を集め、ゲリラ的に走っているようです。 おまわりさんが後を追っているようです…
アルル駅前から見たアルルの街並み アルルの街中を離れ、アルル駅前に戻ります。 その辺りから、アルルを惜しみつつ、撮った写真です。 改めて見ると、5つの塔が見えます。 今までこのブログで触れてきたように、向かって左の2塔は古代ローマ闘技場の塔で…
ムルグの塔 画像はアルルの街の南東の角っこに位置する「ムルグの塔(Tour des Mourgues)」です。アルルに残っている城壁と共に、古代から中世におけるアルルの姿を垣間見せてくれています。この塔は紀元前1世紀末に建てられた、アルルにおける古代ローマの…
アルルのエスパス・ヴァン・ゴッホ エスパス・ヴァン・ゴッホに到着します。ここはもとはゴッホが三回入院した「ディウ病院」でした。1888年12月23日、ゴッホは耳切り事件を起こしてしまいます。そして翌日24日、ここに入院し、レイ医師の診察を受けます。そ…
アルルにおけるロマネスク建築の傑作、サン・トロフィーム聖堂の前に立ちます。この聖堂の前身は、キリスト教の殉教者ステパノ(ステファン)に捧げられたものでした。南フランスの記事を書くためにお世話になっている「南フランス古代文明紀行」では、「7世…
国語と教育柳田国男 著河出書房新社 発行2015年5月30日 初版発行「教育と国語国策」「母語と人生」「国語教育の古さと新しさ」など、主に柳田国男が国語教育について叙述した文章が収録されています。ただ最後には、「柳翁閑談」という柳田さんの思い出話的…
画像はアルルの古代ローマ円形闘技場の回廊です。 アーチにより、円形闘技場自体の重さ、そして入場者の重さを支えるため、頑丈な造りになっています。 武骨な姿ですが、それなりに計算された上で設計されているようです。 そのおかげで長い歴史を生き抜いて…
新訳 日本奥地紀行イザベラ・バード 著金坂清則 訳2013年10月10日 初版第1刷発行平凡社 発行東洋文庫 840英国スコットランド出身の女性探検家、イザベラ・バード(1831-1904)による日本訪問記です。1878年(明治11年)、浅草や日光などの観光地だけでなく、福…
アルルの円形闘技場から前とは別の方向に目を転ずると3つの塔が見えました。 一番左は円形闘技場の一部で、中世にここが要塞状の居住地となったことにより造られた監視塔です。 中央はサン・トロフィーム聖堂のロマネスク様式の鐘楼です。 右側はアルル市庁…
NHKテレビドイツ語講座のベートーベンさんたち NHKのテレビ・ラジオでの語学講座、自分はよく視聴しています。 ラジオでは、まいにちフランス語と、実践ビジネス英語を聴いています。 実践ビジネス英語では、英単語の説明における例文が、税金に関することが…
アルルの古代ローマ円形闘技場のアリーナを撮影します。 こちらもニームのそれと同じく、現役バリバリで、今も使用されています。 アルルとニームの違いを比較すると(フランス語のwiki参照) 建造時期 アルル 紀元80-90年 ニーム 紀元90-120年 全体の大きさ …
ワインの世界史 自然の恵みと人間の知恵の歩み 山本博 著 日本経済新聞出版社 発行 2018年3月1日 第1刷発行 ワインの歴史について書かれた本で、日本人の視点から書かれた本です。 そうした意味で、ワインを通して見たヨーロッパ史とその文明の本にな…
アルルの古代ローマ円形闘技場からの眺めです。ローヌ河の間における町並み、パラボラアンテナがあるのを除けば中世のようにも見えます。ひときわ目立つのが左側に位置する、塔を伴った建物です。これはサン・ジュリアン教会です。この教会はフランス革命ま…
アルルの古代ローマの円形闘技場の前に立ちます。 外観はニームの円形闘技場と同じく、二層式で、下は四角い付け柱(ピラストル)のあるアーチが並び、上は変形したコリント式の円柱とアーチが並んでいます。 ニームとの違いは、上部の更に上を占める装飾のよ…
アルルの街のそばを流れるローヌ川です。 リヨンやヴィエンヌ(ビエンヌ)、アヴィニョンなどの街からゆったりとしたローヌの流れを見てきましたが、アルルは河口近いこともあり、より緩やかな川面だったように思えます。 2011年に、この辺りの水深6メートル…
ヤフーブログから移ってきて、これが記念すべき最初の記事になります。 古の写真で巡るフランスシリーズ、今回からアルル編となります。 今から約20年前の訪問です。 この時はアヴィニョンから電車に乗り、途中でバスに乗り換えてアルルに着きました。 そ…
古の写真で巡るフランスのニーム編、主に古代ローマ関係遺跡の画像が多かったのですが、ニームの最後はこの写真を撮っていました。 ファサードとそれに伴う尖塔の美しさに魅かれていたのかもしれません。 改めてグーグルマップ等で確認すると、サント=ペル…
画像はニームのアウグストゥス門、別名アルル門と呼ばれる古代ローマ遺跡です。 古代ニームの主要な城門の一つです。 入り口は4つあり、大きな中央の2つは車両通行用で、その両側の小さい入り口は歩行者用だった、とのことです。 右側の大きな入り口の向こ…
森鷗外と日清・日露戦争末延芳晴 著2008年8月20日 初版第1刷平凡社 発行森鷗外の多様な面の中から、この本では日清・日露戦争従軍時に鷗外が経験したことや、様々な思い、また「うた日記」という戦争詩歌集、そして妻子への愛情や田山花袋との交流などが書…
遥かなる旅への追想 辻 邦生 著1992年4月20日 発行新潮社 発行「旅への追想から」「歴史の奔流から」「同時代の視線から」「魅惑のパリから」の四章にわたって、紀行文から帯の推薦文まで、長短織り交ぜたエッセイ集となっています。舞台はヨーロッパ全般で…