2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

旅する哲学

旅する哲学 大人のための旅行術 アラン・ド・ボトン著 安引宏 訳 集英社 2004年4月10日 第1刷発行 旅行に行けない腹いせに、いろいろな紀行文を楽しく読んできた。 そんな中でも、この本は異色な物である。 哲学というだけあって、旅行においても著…

ベルギー・ナミュールの歴史②

ナミュールの15世紀からの歴史を簡単に書きます。 パンフレットでは15世紀から19世紀までを「騒乱」と表現していました。 この地の戦略的重要性から、スペイン、オーストリア、フランス、オランダなどの国により支配されました。 そしてこの城砦は、ヨ…

ベルギー・ナミュール城砦の壕

ナミュールの城砦の中央の壕にあたる部分です。(堀という漢字より、こちらのほうがふさわしいような気がします。どうでもいいことですが・・・) 向こうには以前紹介した、聖オーバン大聖堂が見えます。 陸橋は、城廻のルートにもなっています。 その下の建…

中世の旅 騎士と城

中世への旅 騎士と城 ハインリヒ・プレティヒャ著 平尾浩三 訳 白水社 2002年10月10日 発行 この本では、中世の騎士に関する、一般的な生活について紹介している。 騎士道、城砦、食べ物や飲み物、ファッション、文学、決闘そして戦争、さらに十字軍…

ナミュールの歴史

ナミュールの観光パンフレットを参考に、街の歴史を振り返ります。 まずこの街の歴史は8000年にもさかのぼると書いてありました。 紀元前6000年ほどに、河の合流地点に人類が住んだ跡があったらしいです。 そして1世紀頃から、サンブル河左岸(この…

サルコジさん離婚に思う

今日のニュースで、サルコジさんの離婚が報道されていた。 前々から噂があったそうだが、とうとう現実になってしまった。 ミッテラン大統領の時、愛人報道の質問に対し「え、それで。」と軽く受け流してしまえる風潮もあった。 しかし今は、また奥さんは、さ…

城砦の狭間の形(ベルギー・ナミュール)

ナミュールの城砦内をうろうろしていると、写真のような壁を見つけました。 どうやら狭間のようです。 このようなものは日本の城でもよく見かけます。 ここから、外の敵に向かって、攻撃するための穴です。 日本のものは丸や三角のものは鉄砲用、縦長の長方…

塩野七生「ローマ人の物語」 スペシャル・ガイドブック

塩野七生「ローマ人の物語」 スペシャル・ガイドブック 発行 2007年5月20日 編者 新潮社出版企画部 ローマ人の物語も無事15巻まで完了された事で、改めて、このような総集編を出していただいた。 塩野先生のローマでの散歩道にはじまり、各巻の写真…

城砦の防御(ベルギー・ナミュール)

写真はナミュールの城砦内にある堀というか、切岸のような部分です。 もともとはただの斜面だったのでしょうが、城壁を造り、なおかつ平坦にしています。 これにより城壁が高く堅固になり、平坦な所には味方の兵を容易に移動できるようになります。 西洋東洋…

おとな二人の午後 異邦人対談

おとな二人の午後 五木寛之・塩野七生 2000年6月10日 初版第一刷発行 世界文化社 この両氏の対談は、世紀末の、主にローマで行われていた。 塩野先生は最近の「ローマ人の物語 コンプリート・ガイドブック」では、15巻を達成された後の凱旋将軍とし…

ルーブル美術館 ルネサンスの波動

NHK ルーブル美術館 ルネサンスの波動 フランドル/ドイツ/イタリア/フランス 監修 高階秀爾 昭和61年6月30日 第2刷発行 ラファエロ研究の参考として、表記の本も読む、というか眺めてみた。 昔のNHKの番組を元に、当時編集されたものである。…

探検ロマン世界遺産スペシャル パリ を見て

NHKの「探検ロマン世界遺産」がスペシャルでパリを紹介していたので見る。 普段は45分の枠なのだが、さすがパリだけあってスペシャル版になったのだろう。 この街をどういう風に紹介するのかなというのも気になっていた。 テレビ欄では「パリジェンヌが…

ナミュールの兵舎跡

城砦の南側の道から、Terra Novaと呼ばれる場所に入ります。 もともとこの辺りは要塞となっており、地図で見るとなるほど五稜郭のような星型の跡が見えました。 ここにも、ストラスブールやシャルルロワと同じように、フランスの築城家ヴォーバンの影響があ…

ラファエッロ 幸福の絵画

ラファエッロ 幸福の絵画 H.フォシヨン 著 原 章二 訳 平凡社 このところ、ラファエッロが気になってしょうがなかった。 彼の聖母子像を見て「なんでこの人はこんなに優しい絵を描けるんだ!」と不思議でしょうがなかった。 そんな疑問に対して、一つの回答…