2020-01-01から1年間の記事一覧

シャンティイのフランス式庭園の向こうには英国・中国風庭園

シャンティイ城の噴水とフランス式庭園 シャンティイの庭園の噴水そばから別方向を眺めます。整った形のフランス式庭園の右隣には木々が生い茂っています。このあたりは英国・中国風庭園(Le jardin anglo-chinois)となります。18世紀末に造られました。シャ…

危ない道を渡るにゃんこに説教

仕事帰り、駅を降りて、踏切そばの道を歩いています。狭い道にも関わらず、車でごった返しています。なんでこんな道に乗り入れてくるのかなぁと嘆きながら注意深く歩いていると、突然、にゃんこが動く車列をサッと横切るではありませんか。危ない!と思いま…

播磨百人伝 寺林峻 著

播磨百人伝 表紙 播磨百人伝 寺林 峻 著 のじぎく文庫 編集 神戸新聞総合出版センター 発行 2001年5月1日 第1刷発行 播磨にゆかりのある百人を、神代・古代・中世・近世・近代から選んでいます。 このブログでは主にヨーロッパ関係のことについてメモ…

「米欧回覧」百二十年の旅 岩倉使節団の足跡を追って・米英編

「米欧回覧」百二十年の旅 岩倉使節団の足跡を追って・米英編 表紙 「米欧回覧」百二十年の旅 岩倉使節団の足跡を追って・米英編 泉三郎 著 図書出版社 発行 1993年3月31日 初版第一刷発行 〈米国編〉 1871年の12月23日、誕生後間もない明治…

ヨーロッパ覇権以前(上) 第1部~

プロヴァンの城門と城壁 第1部 ヨーロッパ・サブシステム 古き帝国からの出現 十字軍は、北ヨーロッパを、「ローマの崩壊」以後引き離されていた世界システムへ再統合するメカニズムだった。p56 13世紀「世界システム」のヨーロッパ・サブシステムにおける…

ヨーロッパ覇権以前(上) 序論 第1章

ヨーロッパ覇権以前(上) 表紙 ヨーロッパ覇権以前(上) もうひとつの世界システム ジャネット・L.アブー=ルゴド 著 佐藤次高・斯波義信・高山博・三浦徹 訳 岩波書店 発行 2001年11月27日 第1刷発行 原題はBefore European Hegemony :The World System A.…

逆光に抵抗するシャンティイ城

シャンティイ城 シャンティイの庭園をさまよった後、城のそばに戻ります。逆光に負けじと、城の写真を撮っていました。まず手前の塔のような建物は「宝庫塔」(La Tour du Trésor)と呼ばれています。その名のとおり、二階の内部は「宝石の部屋」(Cabinet des …

作家たちの原風景 播磨文学紀行2

作家たちの原風景 播磨文学紀行2 橘川真一 著 姫路文庫 9 ひめしん文化会 発行 神戸新聞総合出版センター 編集・制作 2002年10月25日 第1刷発行 上田秋成の「秋山の記」 上田秋成が妻とともに安永8年(1779年)9月、播磨を歩いた時の紀行文。 …

妖精の棲む島 アイルランド 自然・歴史・物語と旅する

妖精の棲む島 アイルランド 自然・歴史・物語と旅する 表紙 妖精の棲む島 アイルランド 自然・歴史・物語を旅する 渡辺祥子 著 三弥井書店 発行 2020(令和2)年4月13日 初版発行 この本は二部構成になっています。 第1部「アイルランドを旅する」ではア…

シャンティイ城庭園の大運河

シャンティイ城庭園と大運河 シャンティイ城庭園の大運河(LE GRAND CANAL)のそばに出ます。この大運河は、庭園設計の一環として、やはりアンドレ・ル・ノートルにより造られています。時期は1671年から1673年です。水路を東西に掘り、領地を横切るノネット川…

岩倉使節団の足跡を追って・欧亜編 「米欧回覧」百二十年の旅

岩倉使節団の足跡を追って・欧亜編 「米欧回覧」百二十年の旅 泉三郎 著 図書出版社 発行 1993年8月30日 初版第1刷発行この本では岩倉使節団の回覧の内、十か月余にわたった米英の回覧を終え、1872年12月、欧州大陸に入ってから日本に帰るまで…

シャンティイ城庭園の噴水と英仏海峡

シャンティイ城庭園の噴水と英仏海峡 シャンティイの庭園に戻ります。画像の手前の円形の場所はLA GERBE「噴水」です。真ん中の岩のようなところから水が吹き出すのでしょうが、この時は使われていませんでした。その向こうの水面はLA MANCHEと呼ばれていま…

柳田国男の青春(第7章~第11章)

第7章 農政学者 農政学を専攻した国男が農商務省に入るのは自然の道筋だが、世間的にみて、これは官僚としてのエリートコースではなかった。しかも国男たちは、帝国大学を出ればすぐに、文学部なら中等学校長に、法学部なら高等官になれた時代に、すすんで…

柳田国男の青春(第1章~第6章)

「柳田国男の青春」 表紙 柳田国男の青春 岡谷公二 著 筑摩書房 発行 1991年2月28日 初版第1刷発行 柳田国男の幼少期から、39歳で「郷土研究」を発行し、民俗学の道に決定的に歩み寄るまでの様々な出来事や出会いを述べた好著です。 第1章 二つの…

播磨の峠ものがたり

播磨の峠ものがたり 表紙 播磨の峠ものがたり須磨岡 輯 著神戸新聞総合出版センター 発行2012年12月13日 第1刷発行柳田国男も愛した峠。本書では、播磨(神戸市、朝来市の一部を含む)の66峠を取り上げ、一覧では198峠を記しています。西脇市住吉町ー篠山市今…

父 柳田國男を想う

父 柳田國男を想う 表紙 父 柳田國男を想う柳田為正 著筑摩書房 発行1996年4月25日 初版第1刷発行柳田國男の五児の唯一の男子であり、理学博士である著者が、長男から見た父柳田國男の想い出を述べています。世間の評者間には、父の書くものに文学的側面か…

シャンティイ城のフランス式庭園

シャンティイ城から見たフランス式庭園など シャンティイ城のフランス式庭園の画像です。まずどこから撮ったかということですが、どうやら城内部からのようです。濠が広がり、その向こうがフランス式庭園となります。この庭園もお馴染みのル・ノートルにより…

シャンティイのグランシャトーへいらっしゃい!

シャンティイ城のグランシャトーとプティシャトー 「古の写真でめぐるフランス」シリーズ、今回からはシャンティイになります。訪問したのは2001年の1月です。天気は良かったのですが、冬で、なおかつ緯度の高いフランスということで、太陽光線がいかにも斜…

東京するめクラブ 地球のはぐれ方

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 表紙 東京するめクラブ 地球のはぐれ方村上春樹 吉本由美 都築響一 著文藝春秋 発行2004年11月15日 第一刷発行村上春樹さんを隊長とする、東京するめクラブが、名古屋・熱海・ハワイ・江の島・サハリン・清里を訪問し、独自…

教養としての「フランス史」の読み方

教養としてのフランス史の読み方 表紙 教養としての「フランス史」の読み方福井憲彦 著PHPエディターズ・グループ 発行2019年10月8日 第1版第1刷発行この本はまずフランス史を語り下ろして、それを編集するという形をとっているそうです。よって非…

サンジェルマンアンレーから見たラ・デファンスの夕焼け

夕焼けのラ・デファンス サンジェルマンアンレーを離れる前、再びラ・デファンスを眺めていました。 この間にはセーヌがU型に流れています。 セーヌに育まれた豊かな緑の上に、パリらしからぬ未来都市が浮かび上がっていました。 緑も高層ビルも、平等に夕陽…

十五の夏(下) 佐藤優 著

十五の夏(下) 表紙 十五の夏 下佐藤優 著幻冬舎 発行2018年3月30日 第一刷発行上の方は東欧中心だったのに対し、下の方はソ連のモスクワ、サマルカンド、ブハラ、タシケント、ハバロフスク、ナホトカを訪問しています。東欧と違い、地元の住民との接触は無く…

再考 柳田国男と民俗学

再考 柳田国男と民俗学 表紙 再考 柳田国男と民俗学 播磨学研究所 編 神戸新聞総合出版センター 発行 1994年12月10日 第1刷発行 この本は1992年8月から11月にかけて開催された播磨学講座「柳田国男没三十周年をしのんで・三十年の光彩」をもとに構成したも…

サンジェルマンアンレー城から見た風景

サンジェルマンアンレーのシャトーから見た風景 サンジェルマンアンレーのシャトー(城)に入ります。 この中は現代は国立考古学博物館になっています。 ここに行った時はまだ塩野七生先生のローマ人の物語や、カエサルのガリア戦記を読んでいませんでした。 …

日本遺産と播磨

「日本遺産と播磨」表紙 日本遺産と播磨 播磨学研究所 編 神戸新聞総合出版センター 発行2020年9月10日 初版第1刷発行この本は、播磨の日本遺産を総合的に概観する初めての書物、とのことです。 生野鉱山を発する「銀の馬車道」は播磨の中央部を縦断して飾…

十五の夏(上) 佐藤優 著

十五の夏(上)佐藤優 著 表紙 十五の夏 上 佐藤 優 著(株)幻冬舎 発行2018年3月30日 第1刷発行 1975年、十五歳、高1、当時は離れ島の中学校の英語教師になることを目指していた筆者。個人旅行でプラハ、ワルシャワ、ブダペシュト(ブダペスト)、ブカレスト…

サンジェルマンアンレーから見た「フランスの島」

サンジェルマンアンレーのテラスから見たルペックの風景 引き続きサンジェルマンアンレーのテラスからルペックを見下ろします。このLe Pecq市民の呼び方は、パリ市民ならパリジャンやパリジェンヌと呼ぶのですが、なぜかアルピコワAlpicoisと、市名とはかけ…

サンジェルマンアンレーそばのブドウ畑

サンジェルマンアンレーのテラスのそば、ルペックの斜面にあるブドウ畑 サンジェルマンアンレーのテラスから下を見ると、斜面にブドウ畑がありました。 グーグルマップで確認するとle vin des Grottes 洞窟のワインと書かれていました。 この写真を撮ったの…

NHKテレビドイツ語講座 「旅するためのドイツ語」

NHKテレビドイツ語講座のキャラクター モーリー NHKのテレビドイツ語講座が「旅するためのドイツ語」と題して始まりました。 前からドイツ語とかNHKの語学講座はよく見ています。 特にドイツ語は明るい佐藤めぐみさんや、バーゼルやフライブルクなど自分も訪…

サン・ジェルマン・アン・レーから見たラ・デファンス

サン・ジェルマン・アン・レーから見たラ・デファンス 古の写真で巡るフランスシリーズ、今回からパリ近郊のサン・ジェルマン・アン・レーになります。まずはそこから、ラ・デファンスの写真を撮っていました。パリという巨大な旧市街から、矢のように、真っ…