ヨーロッパあれこれ
地中海事典 表紙 地中海事典地中海学会 編三省堂 発行1996年5月25日 第1刷発行 この事典は古代から現代までの地中海世界を対象に、歴史・地理・哲学・政治から生活・文化・風俗まで450項目を選び解説し、一冊で長大な地中海の歴史を展望できる構成を目指した…
敗者が変えた世界史 上 表紙 敗者が変えた世界史 上 ハンニバルからクレオパトラ、ジャンヌ・ダルク ジャン=クリストフ・ビュイッソン エマニュエル・エシュト 著 神田順子 田辺希久子 訳 原書房 発行 2019年9月25日 第1刷 原題は、LES GRAND VAINCUS DE L…
チェコのプラハ城の遠景 4 街角は歴史の舞台 チェコスロバキアと私 1 私の大事な散歩道 プラハの空港に出迎えてくれた車の運転手にちょっと遠慮がちにロシア語で話しかけてみると「ロシア語で話すなんてとんでもない」という英語の返事。 著者はプラハに到…
チェコとスロバキア 歴史と現在 裏表紙 2 民族国家チェコスロバキアの誕生 1918〜68年 1 共和国の建国独立 第一次世界大戦でロシアに投降した大勢の兵士をまとめ、チェコスロバキア軍団を組織したのが、建国の父マサリクである。 戦闘最中のヨーロッパを通…
チェコとスロバキア 歴史と現在 表紙 チェコとスロバキア 歴史と現在 大鷹節子 著 サイマル出版会 発行 1992年9月 Printed in Japan プラハには一度行きましたが、その美しい街並みが忘れられません。また映画『コーリャ 愛のプラハ』 は好きな映画で、その…
モスクワ地下鉄 「地下宮殿」の世界 モスクワ地下鉄 「地下宮殿」の世界 岡田讓 著 東洋書店 発行 2009年7月25日 初版第1刷発行 以前フランスのパリのメトロ(地下鉄)の名称の由来について詳しく書かれた本を読んだのですが、こちらはモスクワの地下鉄の名…
柳田国男 知と社会構想の全貌 表紙 柳田国男 知と社会構想の全貌 川田稔 著 ちくま新書1218 2016年11月10日 第1刷発行 序章 足跡と知の槪観 渡欧が柳田にとって大きな転機となる。 ヨーロッパ滞在中に柳田はジュネーブ大学の講義を聴講するとともに、ヨ…
二人のウラジミール レーニンとプーチン 二人のウラジミール レーニンとプーチン 伴野文夫 著 藤原書店 発行 2024年6月30日 初版第1刷発行 題名はレーニンとプーチンになっていますが、ほとんどレーニンについて書かれており、プーチンさんはほとんど出てき…
道、果てるまで 表紙 道、果てるまで ユーラシア横断3万キロの日々 + 4大陸10万キロの記憶 戸井十月 著 新潮社 発行 2011年4月15日 発行 2009年7月から11月まで120日間、バイクとサポートカーで、ポルトガルのロカ岬からロシアのウラジオストクまで走破した…
日本脱出記 大杉栄 表紙 日本脱出記大杉栄 著大杉豊 解説土曜社 発行2011年8月15日 初版第2刷発行このブログでは多くのヨーロッパ紀行を載せていますが、その中でもこの本は特異です。フランスの当時の牢屋の様子などが詳しく書かれています。バリやリヨンの…
五木寛之全紀行3 遥かなるロシア ロシア編 表紙 五木寛之全紀行3 遥かなるロシア ロシア編 五木寛之 著 東京書籍 発行 平成14年8月4日 第1刷発行 五木さんのヨーロッパ紀行を読んできましたが、やはり五木さんには、ロシアが一番似合います。 シベリア上空…
旅する貴族 「南島旅行見聞記」解説 酒井卯作 柳田の性格についての物語がある。先学者たちはよく私どもに行った。「柳田先生には鼻ひげの黒い時代と白い時代がある。鼻ひげの黒い時代の先生は厳しかった。まるで剃刀の刃だ。この時代に先生の許で長く交際を…
南島旅行見聞記 表紙 南島旅行見聞記 柳田国男 著 酒井卯作 編 森話社 発行 2009年11月24日・初版第1刷発行 表紙の柳田国男の写真は、この南島旅行が終わった直後、大正10年5月頃のジュネーブ出発前のものだそうです。 翁の我儘 本書が刊行されるまで 吉成直…
マルセイユの旧港と新港 第五章 港町のたそがれ 1 商人にせまる運命 革命は当初から内陸的・農村的性格をおびたが、それは山岳派独裁による「恐怖政治」の時期にとりわけ鮮明になり、18世紀に繁栄を謳歌した港町に対する内陸社会の復讐という色彩を濃厚にす…
マルセイユの旧港と市庁舎 第三章 商人社会のなりたち 1 官と民のまなざし 近代歴史学は、19世紀のヨーロッパで成立した。 史料とはすなわち公文書 20世紀後半の歴史学において、私文書も使われるようになった。 商人書簡を読んでいて印象的なことの一つは…
第二章 海と陸のあいだで 1 港町の三類型 港湾立地の自然条件 ・気象条件 ・潮汐 歴史的に港湾建設の技術がまず地中海で発達したのは、1つにはそこに潮汐がないからである。 しかし大西洋の厳しい自然条件が、かえって近代的な港湾土木工学の出現を促した。…
海港と文明 近世フランスの港町 表紙 海港と文明 近世フランスの港町 深沢克己 著 山川出版社 発行 2002年10月30日 1版1刷発行 フランスの港町といえば、自分にとってはマルセイユの印象が強いです。 マルセイユは仕事絡みで行ったので、昼間はほとんど何も…
ダブリン城 ダブリンに戻り、ダブリン城を写真に撮ります。 この角度からだと円塔と礼拝堂が目立ちます。 まずはその説明から。 ダブリン城のHPを自動翻訳して、ほんの少しだけ手直ししました。 ワードローブタワー(衣装塔)、ガンナーズタワー(砲手塔)、…
脇役たちの西洋史 9つのライフ・ヒストリー 表紙 脇役たちの西洋史 9つのライフ・ヒストリー 有光秀行 鈴木道也 編 八坂書房 発行 2024年2月22日 初版第1刷発行 第1章 忘れられた「第三の守護聖人」―アウクスブルク・ノイブルク司教聖シントペルトゥス(†…
ポルトガルのロカ岬 スペイン 70年は、安保をめぐって日本が2つに割れて争う年だという。 私たちが60年で経験した事件を、再び同じ形では繰り返さないためには、それを乾いた目で確認した上で、冷めた心の上に熱い行動への志向を重ねねばならぬと思われる。 …
イギリス エディンバラへ着いたのは暗くなってからだった。 これは凄い街へ来たぞ、というのが夜の市街を車で走っている時の印象だった。 ちょうどプラハの夜の街と似た感じがある。 暗い空にまるで夢魔のように古城が浮かんでいる。ライトに照らされている…
五木寛之全紀行2 スペインの墓標 西欧・南欧編 表紙 五木寛之全紀行 2 スペインの墓標[西欧・南欧編] 五木寛之 著 東京書籍 発行 平成14年6月4日 第1刷発行 フランスから割と軽い話で始まり、イギリスで五木さんは元気にゴルフをし、イタリアでは粋な靴…
チェーホフのなかの日本 表紙 六 サハリンで チェーホフは約2ヶ月間北サハリンで暮らし、それから約1ヶ月間南サハリンに滞在した。 未公開写真ではピクニックの写真がある。 チェーホフとともに日本領事館書記官が写っている。 その草むらの中で、サモワール…
ロシア漂流民 ソウザとゴンザの謎 表紙 ロシア漂流民・ソウザとゴンザの謎 サンクトペテルブルグの幻影 瀬藤祝 著 新読者社 発行 2004年4月3日 初版1刷 物語を脚本の様式で書いています。 その合間に、史実も載せているので、実情の理解に役立ちます。 1章 …
現代語訳 榎本武揚 シベリア日記 表紙 現代語訳 榎本武揚 シベリア日記 諏訪部揚子・中村喜和 編注 平凡社ライブラリー 697 2010年3月10日 初版第1刷 明治11年(1878年)7月から9月まで、榎本武揚がサンクトペテルブルクからウラジオストークまで、鉄道、馬車…
ヨーロッパ運河ヨットの旅 表紙 ヨーロッパ運河ヨットの旅 田中憲一 著 新潮社 発行 とんぼの本 1988年7月25日 発行 (北海から地中海まで運河と川を利用して縦断した記録です。 1986年から87年にかけて、ご家族でオランダからベルギーを通過して、フランス…
第2部 加速する外交、多様化する相互認識 第20回 「ピョートル・モデル」――近代化の師としてのロシア ピョートルの国から、プチャーチン使節団が長崎にやってくると佐久間象山たちは動き出した。今、外国から学ぶには海外に出るしかない、弟子の吉田松陰に…
史料と旅する中世ヨーロッパ 表紙 史料と旅する中世ヨーロッパ 図師宣忠 中村敦子 西岡健司 編著 ミネルヴァ書房 発行 2025年4月1日 初版第1刷発行 本書は教科書などの歴史叙述の背後にどのような史料が隠れているかに気づき、それらの史料を読み解くコツを…
榎本武揚 万里小路正秀 思春期を露都で過ごした公卿留学生 明治期になってからの最初のロシア留学生の一人が万里小路秀麿(のちの正秀)である。 彼の名前は明治4年の岩倉使節団に随伴した50人余りの留学生リストの中に含まれている。 横浜を出港した時、彼…
橘耕斎とゴシケーヴィチが編纂した『和魯通言比考』 三 幕末・明治の人々 橘耕斎正伝 帝政ロシア外務省に勤務した日本人の話 耕斎は何よりも好奇心が強く、幾分軽率さを備えた人間だったと思う。 明治7年の日本帰国以来、さらに明治18年の他界以後、諸々の新…