ヨーロッパ旅日記

ローマへの道

この年末ローマへ行ってきます。 二度目なのですが、その間に塩野七生さん、須賀敦子さん、ゲーテなどの本を読んできましたので、また新たなローマに出会えるのではないかと期待しております。 ただ、天気が悪そうなので、どれだけ回れるか・・・不安ですね。

生き残った「カピトリーノのヴィーナス」

「ローマ人の物語将検廚里覆で、4世紀末、ギリシャ・ローマの彫像は、邪教の象徴とされ、徹底的に破壊されたとありました。 そんな中、この写真の「カピトリーノのヴィーナス」は五体完全な形で現代に残った好例、とされています。 塩野先生はこの4世紀末…

コンスタンティヌスの凱旋門(ローマ人の物語ⅩⅢより)

ディオクレティアヌスに引き続き、コンスタンティヌスにちなんだ建造物を紹介します。 その名も「コンスタンティヌスの凱旋門」です。 ファロロマーノから、コロッセオに向かう途中に、ここに立ち寄りました。 この凱旋門は、コンスタンティヌスが、マクセン…

ローマ皇帝の跡を訪ねて(サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会)

ローマ市内にある、ディオクレティアヌス帝にちなんだ建造物を紹介します。 写真の噴水の向こうにある建物は「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」と呼ばれています。 ちなみに「ローマ人の物語将掘廚涼罎任蓮◆崟司譽泪螢△氾兄箸判浙擬圓龍飢顱廚箸気譴…

サンタンジェロ城とその前の橋

ハドリアヌス帝に続き、アントニヌス・ピヌス帝にちなんだ建造物も通り過ぎていました。 今ではサンタンジェロ城と呼ばれていますが、もともとはハドリアヌス帝の霊廟とされていました。 123年にハドリアヌス帝自身が自らの墓として建築を開始し、139…

パンテオン(ハドリアヌス帝の建築物)

ハドリアヌス帝にちなむ建築物「パンテオン」を紹介します。 これは、初代皇帝のアウグストゥスの腹心アグリッパが西暦27年に建設しました。 しかし80年に火災で焼失したため、118年ごろからハドリアヌス帝により再建されました。 この写真では伝統的…

トライアヌスの市場からの風景

皇帝トライアヌスにちなみ、ローマの「トライアヌスの市場」を訪れた時の思い出です。 たまたま泊まったホテルが、ちょうどその近くだったので、有名な「フォロ・ロマーノ」に行く前に、この市場を訪ねました。 そこは保存状態もよかったです。また実際に修…

世紀末のユーロトンネル

今日のラジオフランス語講座では、ユーロトンネルについて取り上げていた。 いわゆる英仏海峡トンネルのことである。 なんでも、このトンネルを営業している、「ユーロトンネル社」が保護手続きに入ったとのことだった。 財政難で、債務の返済を凍結せざるを…

グルベンキアン美術館の彫像

ポルトガル最後の日、ホテルをチェックアウトする。この日はよく晴れていた。 リスボンは昼過ぎに発つ。 あまり時間が無いこともあり、市北部にある、グルベンキアン美術館に行く事にする。 地下鉄を降りると、バス乗り場もある、がらんとしたところに出る。…

ポルトガル風ステーキと赤ワインで締める

みんなを乗せたバスは夕暮れと共にファティマを離れ、一路リスボンに向かう。 ポルトガルの自動車道を走っていく。もうすっかり日は暮れ、暗闇の中を進んでいく。 ところどころにポツンポツンと灯火が見える。 その灯火がだんだん増えてくる。リスボンに近づ…

Save the prayer(ファティマ)

バスはバターリャを離れ、最後の目的地ファティマに向かう。 途中、結構大きい土産物屋さんに立ち寄ったあと、ファティマに到着する。 ここは、1917年、3人の子供たちの前に、聖母マリアが現れたと言う事で聖地となった。 もともとは荒地だったらしいが…

不動の兵士(バターリャ)

バスは海辺の街ナザレを離れ、バターリャを目指す。 この「バターリャ」というのは「戦い」という意味らしい。英語で言うとバトル、フランス語だとバタイユでしたっけ。 この街の近くで、1385年にポルトガル軍がカスティーリャ軍を破り、ポルトガルの独…

砂浜に広がる模様(ナザレ)

バスはいよいよナザレに到着する。 ここの街には海があり、砂浜があり、それに街が接している。周りは小高い丘に囲まれている。 ここが昼食を取る場所となっている。しかし自分は昼食を予約していなかったので、他の乗客とは別行動になる。しかし、そのおか…

バス内に響くイチ、ニ、サン(アルコバサへ)

バスはオビドスを出て、一路アルコバサに向かう。 ここでは、サンタ・マリア修道院を見学する。 ここはペドロ1世とその侍女であり愛人でもあったイネスの石棺で知られている。 ペドロ1世(王子)の政略結婚のためには、イネスの存在が王国にとって邪魔にな…

城壁の村オビドス

前日の晩、襲われる事もなく、無事ホテルに帰る。 翌日、ホテルを出て、ポンバル侯爵広場に行く。ここで予約していたバスに乗る。 そのターミナルに行く。乗るべきバスを探していると、東洋人の二人の女の子が一番前に乗っているバスがあった。これならいい…

普通のリスボン男に襲われる?

テージョ河沿いをほっつき歩き、城に登った1日。この日も疲れてホテルに帰る。 夕食を食べに夜のリスボンに出る。 初日、薄暗い山手のバイロ・アルト方面に行って失敗したので、この日は大通りであるリベルダーデ通りを目指す。 ホテルから少し坂を降りたと…

逆光のリスボン

ジェロニモス修道院からさらに東に行き、国立古美術館に入る。 まず中に入ると、キンキラキンの礼拝堂があった。ここはサンタ・アルベルトの礼拝堂と言う。金色でなおかつ内装も細かいところまでほどこされて豪華だった。 この美術館では、日本の屏風絵もあ…

装飾を際立たせる光(ジェロニモス修道院)

ベレンの搭を出ると昼過ぎになった。食事をできるところを探す。 ほろほろ探しているうち、現代的な建物があったので中に入ってみる。ベレン文化センターといい、コンサートや演劇なども行われているとこらしい。 中で軽食を取れるところがあったが、味気な…

せせらぎの公女(ベレンの搭)

「発見のモニュメント」の展望台を降りる。 そばの広場には、世界地図があり、ポルトガルが「発見した」年号が書かれている。日本のところには1541と書かれていた。この年は、ポルトガル船が豊後に漂着した年らしい。 こういうモニュメントや地図を見て…

河港都市リスボン

ポンバル侯爵広場の観光案内所で翌日のバス旅行の手配をした後、地下鉄に乗り南へ下り、テージョ河沿いのカイス・ド・ソドレ駅に到着する。結構新しい感じの駅から地上に上がり、1日使い放題のチケットを買い、市電に乗る。向かう先はベレン地区だ。 市電は…

霧のリスボン

リスボンに戻り、暗い中、夕食を取りに行く。 場所は、前日は閉まっていた、ホテルの近くの日本料理店だ。岬をさまよい山に登り城跡をよじ登った後なので手軽に済ましたくなる。 前日と同じ道を通る。なぞの立ちんぼ男はこの日はいなかった。また雨も降って…

シントラ慕情

ムーアの城跡から、どんどん山道を降りていき、シントラの街に向かう。 分かれ道があることはあったが、ちゃんと標示があり、道に迷う事はなかった。 シントラの街に着く。ここの王宮を見学する。 この建物は、とんがりコーンのような、二本の煙突がシンボル…

山上の地味な砦(ムーアの城跡)

ペーナ宮殿から、山中の車道を下り、途中で山道に入る。 途中、家族連れの観光客などとすれ違う。 巨大な石がころがっているところから入り、城壁にたどり着く。 この「ムーアの城跡」とは、8世紀から9世紀ごろ、ムーア人によって築かれたとのこと。 ムー…

山上の派手な宮殿(ペーナ宮殿)

レストランを出て、ペーナ宮殿を目指す。 もともと予定では、シントラの街からバスで山頂の宮殿まで行くつもりだったが、わざわざ街中まで行く気にもならなかった。すぐ近くにルートがあったので、そのまま歩いて山道を登っていく。 冬にもかかわらず汗が出…

ポルトガルの米料理を噛みしめる

ロカ岬を離れ、バスで再び田舎の村々を抜け、シントラ駅前に戻る。 ここから、シントラの街内に歩いて向かう。簡単に行けるだろうと油断していた。 ところが、どこをどう間違えたか知らないが、緑の中に点在する住宅の間のくねくねした道を行くうち、道に迷…

大西洋からの風を浴びて(ロカ岬)

ロカ岬の事をはじめて知ったのは、五木寛之の小説のあと書きだった。 小説の題は「戒厳令の夜」と、「黄金時代」だった。 その後書きでは、すぐ波土際のそばにモニュメントがあるような書き方だったので、バスから降り立った時は意外に思った。 というのも、…

ロカ岬行きのバス

前回、シントラまで電車で行ったと書いたが、それに対して(この拙文別のブログにも転載しているのです)、その電車でご友人が数度携帯電話を脅し取られた、とのコメントをいただいた。携帯までも脅し取るとはタチが悪いような気がする。パリなんかでも郊外…

大西洋を目指して(ロカ岬へ)

翌朝、目を覚まし、天気を確認する。 窓から見た限り、曇っていたが、前日よりかは良くなりそうだった。 テレビで天気予報を確認。霧の自動車道路などを映し出していたが、晴れるとのことだった。 リスボンから大西洋方面の、シントラそしてロカ岬に行ってみ…

リスボンの夜は泣くが如し

ロシオ広場を通り、サンタ・ジュスタのエレベーターに行く。 エレベーターがどうした、と思われるかもしれないが、これもリスボン名物である。 古めかしさが、風情があってよい、としておこう。 エレベーターにガチャ、と乗り、ガガガと上にあがっていく。(…

リスボンに広がる曇り空

空港からのバスに乗り、街中の予約していたホテルに向かう。 大体の目安でバスを降り、あとはガイドブックの地図で探す。植物園の側で、大通りから少し入ったところにあるようだ。 特に問題なくホテルにたどり着く。 チェックインをし、料金を支払う。現金払…