ヨーロッパ旅日記

地中海の慰め 旅と物語の思い出(シャルトル大聖堂)

シャルトル大聖堂のパンフレット表紙 聖なる百科全書 シャルトル大聖堂 1976年、フランスでも特に暑い夏に、シャルトルへ行きました。自動車で近づいて行きますと、暑気をはねつけて、地平線に聖堂の塔が現れました。私はその時は巡礼についてエッセイを書き…

地中海の慰め 旅と物語の思い出(新約・アッシジのフランシスコ)

地中海の慰め 旅と物語の思い出 表紙 地中海の慰め 旅と物語の思い出 小川国夫 著 小沢書店 発行 1989年1月15日 初版発行 以前著者の文章を読んだ時、シンプルでわかりやすい文章にもかかわらず、格調高い文体に魅かれました。 新約について キリスト歴の元…

西の果てまで、シベリア鉄道で ユーラシア大陸横断旅行記

西の果てまで、ユーラシア大陸横断旅行記 表紙 西の果てまで、シベリア鉄道で ユーラシア大陸横断旅行記 大崎善生 著 中央公論新社 発行 2012年3月25日 初版発行 小説家の大崎善生さんによる、2009年6月、ウラジオストック(ウラジオストク)からリスボンまで…

ラヒンチの水鳥のようなサーファーたち(アイルランド)

ラヒンチの海岸 ラヒンチの海岸とサーファー バスはリモナ城(Leamaneh Castle)を出発し、海岸沿いの町ラヒンチLahinchに到着します。 2005年、まだ当時の記憶がわりと残っていた時に書いた自分の文章を引用すると、 バスは大西洋の海岸に出る。海沿いの町L…

はじめて旅するウラジオストク

はじめて旅するウラジオストク 表紙 はじめて旅するウラジオストク 矢巻美穂 著 辰巳出版 発行 2020年2月15日 初版第1刷発行 前に1989年のウラジオストク訪問の本を紹介しましたが、こちらは2020年頃のウラジオストクを扱っています。 5、6年前とはいえども…

交路からみる古代ローマ繁栄史(第二部~)

地中海からブリタンニアへの輸送 第二部 河川・海上交通がローマの繁栄をもたらした 第五章 何を、どこから運んだのか 地中海西部〜ブリタンニアのルートには 一番西側の「ジブラルタル海峡〜大西洋」 東側の「陸路を含むローヌ川〜モーゼル川〜ライン川〜北…

交路からみる古代ローマ繁栄史(第一部)

交路からみる古代ローマ繁栄史 表紙 交路からみる古代ローマ繁栄史 陸の道・河の道・海の道が古代ローマの繁栄をつくった 中川良隆 著 鹿島出版会 2011年9月10日 第1刷発行 本書は、陸と水の交易路とはどのようなもので、いつ、どうしてつくったのか、そして…

廃墟のリモナ城(Leamaneh Castle)(アイルランド クレア県)

リモナ城(Leamaneh Castle) 巨人のテーブルの後、画像のような廃墟の前でバスは止まりました。 席と反対側で、どのような建物かもよくわからなかったのですが、せっかくの機会なので、写真を撮っていました。 改めて画像検索するとLeamaneh Castleだという…

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町(後半)

裏表紙裏のウラジオストク案内図 “熱烈歓迎”の入港 訪問者のうち「富山県日ソ友好視察団」は主に新湊市関係者で構成された。 「新潟代表団」は県を挙げてという意気込みがうかがえた。 新潟市は定期航路復活への期待を込めて、姉妹港締結を提案し、新湊市は…

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町(前半)

ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町 表紙 ウラジオストクの旅 海の向こうにあった日本人町 杉山公子 著 地久館 発行 原書房 発売 1989年12月15日 発行 1989年の5月、新潟港からウラジオストク(ウラジオストック)に客船で旅行した著者の紀行文…

近寄れなかった「巨人のテーブル」(アイルランド バレン高原)

バレン高原の「巨人のテーブル」 エルウィ洞窟を出て、再びバスに乗り込みます。 その途中で、画像のようなモニュメントに出くわしました。 ここではバスから降りることなく、バス内部からの見学でした。 そばで見ることができなかったのが残念です。 これは…

エルウィ洞窟の鍾乳石(アイルランド バレン高原)

エルウィ洞窟の鍾乳管 エルウィ洞窟の鍾乳管 エルウィ洞窟の鍾乳石 エルウィ洞窟の石筍 アイルランドのエルウィ洞窟の内部です。 いわゆる鍾乳石が写っている画像を集めてみました。 鍾乳石については全く詳しくないのですが 、Wiki を元に説明してみます。 …

パリと日本人 近代文学セレクション

パリと日本人 近代文学セレクション 表紙 パリと日本人 近代文学セレクション 高村光太郎、林芙美子ほか 著 和田博文 編 平凡社 発行 2025年12月5日 初版第1刷 平凡社ライブラリー1004 第一次世界大戦期にあたる1910年代から、五月革命が勃発する1960年代後…

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界(第二・三編)

第二編 古代ローマ水道の遺跡 6 ローマ水道の補修の歴史 スペイン広場とコルソ通りを結ぶ「コンドティ通り」は、現在では革製品のグッチ、フェラガモ、陶器のジノリなど、ローマ最高級の店が並び、観光客にも人気のある目抜き通りとなっているが、通りの名…

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界(第一編)

古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界 表紙 古代のローマ水道 フロンティヌスの『水道書』とその世界 今井宏 著訳 原書房 発行 1987年10月31日 第1刷 第一編で古代ローマ水道の概要を解説し、第二編で水道遺跡について述べ、第三編で『水…

北への扉 ヘルシンキ

北への扉 ヘルシンキ 表紙 北への扉 ヘルシンキ 伊奈英次 写真 小原誠之 文 萩原誠 構成・装幀 プチグラパブリッシング 発行 2011年7月5日 第1刷発行 この本は、ヘルシンキを拠点として訪れたフィンランド各地の旅、そしてエストニア、ラトヴィア、ノルウェ…

地球の細道 安西水丸 著

安西水丸 著 地球の細道 表紙 地球の細道 安西水丸 著 エーディーエー・エディタ・トーキョー 制作・発行 2014年8月25日 発行 以前、安西さんの文・イラストによる日本の城下町巡り『ちいさな城下町』を読みましたが、こちらの『地球の細道』は、日本国内だ…

おそロシアに行ってきた

おそロシアに行ってきた 表紙 おそロシアに行ってきた 嵐よういち 著 彩図社 発行 2020年1月9日 第1刷 2020年4月9日 第2刷 2017年の7月後半から8月にかけて、ウラジオストック、樺太(サハリン)、カリーニングラード、首都モスクワと周り、同年の11月後半から…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第五・六章)

第五章 大規模な施設は、どのように造られたのか 古代ローマの水道建設技術の話 コーロバテースによる高さの測量 現在の水準器(長さが約30m)と同じだが、コーロバテースは長さ6m 古代ローマ以前は石を積み上げて 構築したが、古代ローマ人はアーチ構造の対応…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第四章 浴場等)

カラカラ浴場 第四章 大規模な公共浴場は、なぜ作られたのか 古代ローマの泉と浴場・水車の話 古代ローマ時代、大型の装飾用噴水が38箇所あったことが、フロンティヌスの「水道書」に記載されている。 日本語では「泉」は自然、「噴水」は人工という意味合い…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第三章)

第三章 七つの丘の町と称され、起伏に富んだ首都ローマ全域に、どのように動力もなしで給水できたのか ローマ水道の市内給水の話 現代の浄水・送水設備は各所にポンプ圧送するが、ローマ時代は重力による自然硫化しか手段がなかった。このため、各設備の工程…

水道が語る古代ローマ繁栄史(第二章より古代ローマの各水道幹線)

クラウディア水道橋 第二章 古代ローマはなぜ長大な水道を造り、トンネルや水道橋を多用したのか 古代ローマの水道幹線の話 首都ローマには紀元前312年に造られたアッピア水道をはじめとして、11本の幹線の水道があった。226年に最後のアントニアーナ水道が…

ヨーロッパ科学史の旅(フランス、ドイツ、スイス)

バーゼルの市庁舎 フランス 13 デカルト、パスカルのパリ 1648年、パスカルはサン・ジャックの塔で気圧の実験を行った。 サン・ジェルマン・デ・プレ聖堂に眠っているデカルト 14 18世紀啓蒙思想のパリ 1830年、7月革命が始まったというニュースが ワイマー…

ヨーロッパ科学史の旅(イギリス)

グリニッジ天文台、経度0の原初子午線(裏表紙より) イギリス 7 ニュートンの生家とりんごの樹 ニュートンの生まれたウールスソープ の村にあるりんごの樹 幹は根元から2つに分かれている。 初代の樹は1820年に枯れて、これは接ぎ木をしておいた2代目だそ…

ラファエロ作「聖チェチリア」の逸話(ヨーロッパ科学史の旅 より)

ラファエロ作「聖チェチリア」 ボローニアの国立絵画館に展示されている ラファエロの『サンタ・チェチーリア(セシリア、チェチリア)』を忘れてはなるまい。 ヴァザーリの『優れた画家、彫刻家、建築家の生涯』(1550年)より ボローニャにフランチェスコ・…

エルウィ(Aillwee)洞窟の歴史(アイルランド、バレン高原)

エルウィ洞窟内部 Aillwee洞窟内部 引き続きエルウィ洞窟内部の写真です。 青色の服の人が目立っていますね(笑) この洞窟の発見と探査の歴史を述べておきます。 英語版wikiを自動翻訳し、一部直しました。 この洞窟は1944年に発見されました。農夫のジャッ…

Aillwee(Ailwee)洞窟の綴りと発音(アイルランド、バレン高原)

エルウィ洞窟内部 画像はAilweeの洞窟内部です。 基本的なことですが、まずこのAilweeという名から。 現地でもらったパンフレットにそう書いてあったのですが、ホームページとかだとAillweeとLが重なっていました。 どちらも使えそうですが、今後はとりあえ…

図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内

図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内 表紙 図解ハンザ 楽しいハンザの文化史案内 ハインツ=ヨアヒム・ドレーガー 作 中島大輔 訳 朝日出版社 発行 2025年3月25日 初版発行 この本は以前紹介した、同じ著者による『中世ハンザ都市のすがた』と同じく、最新…

地中海遊覧記 上 マーク・トウェイン著

地中海遊覧記 上 表紙 地中海遊覧記 上 マーク・トウェイン 著 吉岡栄一 錦織裕之 訳 彩流社 発行 1997年1月10日 発行 マーク・トウェインの1867年の旅行記です。 この上巻では、ニューヨーク出発後、アゾレス諸島(ポルトガル領)に停泊し、ジブラルタルに到…

アイルウイー洞窟の内部1(アイルランド バレン高原)

アイルウイー洞窟の内部 アイルウイー洞窟の内部 アイルランドのバレン高原にある、アイルウイーAilweeの洞窟に入っていきます。 今はどうか分かりませんが、2001年の地球の歩き方によると、この洞窟はバレン高原にある何千もの洞窟の中で唯一、一般公開され…