2005-01-01から1年間の記事一覧

逆光に映える神殿(スニオン岬②)

スニオン岬から海を眺める。 穏やかな海の中に、ぽつんぽつんと小さな島がある。 ポセイドン神殿の周りを巡る。 それぞれの角度により、柱の配置が異なり、多様な姿を見せてくれる。 太陽は沈みつつある。 雲の流れにより、明るさが刻々と異なっていく。 神…

海に捧げる神殿(スニオン岬へ)

アクロポリスの南側から、シンタグマ広場近くまで歩いて行く。 相変らずこの辺りは人が多い。歩行者天国の辺りはごったがえしていた。 近くのマクドナルドで昼食をとる。 そして、近くのホテルのロビーでツーリストの人を待つ。スニオン岬行きのツアーのため…

古代の演劇好きの気持ちで(ディオニソス劇場ほか)

アテネ競技場を離れ、ザピオン公園を通り抜け、ハドリアヌスの門を横目に見ながら、アクロポリスの南側に行く。 路地を抜け、ディオニソス劇場に着く。 ここは、ギリシャ最古の劇場とのことだ。紀元前6世紀ころのものらしい。 今は舞台裏の彫刻像と観客席が…

不思議な人物像(アテネ競技場)

ゼウス神殿からアテネ競技場に行く。 ここは、2004年アテネオリンピックのマラソンのゴール地点となった。野口みずき選手が見事優勝のゴールテープを切った記念すべき場所である。 僕が行ったときは、アテネでオリンピックが開かれるよ、というだけで、…

天を支える巨大神殿(ゼウス神殿)

狭い路地を抜け、車道を渡り、ゼウス神殿に行く。 入り口は、オルガス通りにある。チケットを買い、中に入る。 広々とした敷地の中に、巨大な神殿の列柱が残っている。本数は15本だけだが、その壮大な姿は想像できる。 ちなみに、アテネでは、「ATHENS pas…

リッツアの夢見た青空(ゼウス神殿)

ギリシャの朝の抜けるような晴天の中、ひろびろとしたゼウス神殿に向かう。 ギリシャの青空と言うと、「リッツアの夢見た青空」を思い出す。 これは米原万里著「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の中の三話のうちの一話だ。 米原さんというと、よくコメンテー…

アテネの旅行代理店にて

大通りから、プラカ地区の路地に入る。 ここにある、日本人向けの、旅行代理店を探す。 はっきりした地図は持っていなかったので、少し迷ったが、それらしきビルを見つける。 一階のインターホンを押す。男性の方がおられた。手持ちのガイドブックにコメント…

スニオン岬へのバスは?

リカヴィトスの丘を降りる。もう陽も傾きつつある。 結局この日はアクロポリスに登り、古代アゴラをさまよい、博物館を見学し、街中を歩き、高い丘に登った。面白かったがさすがに疲れた。 夕食は現地の店を探すのがめんどくさくなり、ホテルの近くにあった…

アテネ360度展望(リカヴィトスの丘)

無名戦士の墓から、リカヴィトスの丘を目指す。 この丘のふもとは、コロナキ地区と呼ばれており、高級ブランドなどの店が連なっている。ただし、自分には縁のないものなので、よくわからない。そのまま通り過ぎる。 その上は、高級住宅街になっている。 丘に…

「現代のアテネ」を歩く

国立考古学博物館を出る。 その近くに、スニオン行きのバスターミナルらしきところがあったので見に行く。翌日スニオン岬にでも行こうかなと思っていたのだ。見てみると、古い型のバスが何台が路上に止まっているだけで、特に参考にはならなかった。 大通り…

生と死の狭間で(アテネ・国立考古学博物館)

古代アゴラを出て国立考古学博物館に行く。 このとき、どこを通り、どうして行ったか全く思い出せない。オモニア広場の情景がかすかに頭の中にあるのみなので、そこまで地下鉄に乗っていたのかもしれない。ガイドブックには、博物館の開館時間が午前中のみ、…

静寂の中の古代の声を聞く(古代アゴラにて)

アクロポリスを出て、坂を降り、古代アゴラに向かう。 チケットを買って中に入ると、まず小さな教会があった。アギ・アポストリ教会という。 これは11世紀にできた、ビザンチン教会だとのこと。 中をしばらく眺める。 外に出て、古代アゴラの中を散策する…

図説 西洋建築の歴史 美と空間の系譜

図説 西洋建築の歴史 美と空間の系譜 佐藤達生著 河出書房新社 1800円 S図 1 様式の二つの流れ 2 古典系建築の流れ 3 中世系建築の流れ ギリシャ建築とゴシック建築を中心に述べている。 ヨーロッパをアルプス以北と地中海沿岸に分け、それぞれの風土の違…

ナポレオンとヴェルサイユについて②

神戸市立博物館の地下の講堂での講演会を聞きに行く。 予定されてた人が変更になっていた。なんでも目の病気で、ドクターストップがかかり、フランスからの渡航が不可能になったため、とのことだった。 といっても、代わりの方も、日本の別の会場で講演され…

「ナポレオンとヴェルサイユ展」を見て(神戸市立美術館)

今日から開かれている、「ナポレオンとヴェルサイユ展 」を見に行く。 場所は神戸市立博物館である。このあたりは旧外国人居留地で、現在でもおしゃれで、雰囲気のいいエリアだ。 12時30分ごろに着き、中に入る。そして地階の講堂前に行き、講演会の入場…

アクロポリスを見つめて

アクロポリス博物館を出る。 ちょうど外を見ると、リカビトスの丘が見える。 白い、ごちゃごちゃした建物群の中に、わりときれいな三角型をえがいている。 下半分は緑、上半分には頂上への道が見える。 だまってアクロポリスを見ている。 アクロポリスが廃墟…

パルテノン神殿を巡る

パルテノン神殿に向かう。 参道を進み、前門をとおり、中に入る。 目の前に巨大なパルテノン神殿が広がる。圧倒的な迫力で迫ってくる。 この時は、ちょうど逆光になっていたので、写真を撮るのはひとまずあきらめた。 神殿の周りを時計回りとは逆に進んでい…

巨大な砦を巡って(アクロポリス周辺)

翌朝、早くに目を覚まし、窓からアクロポリスを見つめる。 普通の家も建てられている、こんもりした丘の上に、巨大な岩盤がへばりついている。 そして人工的に作られた壁の中に、神殿の上部が見える。 ホテルのさらに上の階なら、神殿がもっとよく見えると思…

夜空のもとで響くステップ(ギリシャ民族舞踏)

岩場を降りて、アクロポリスの入り口に行く。 もう閉まっているのはわかっていたが、明日の入場時間を確認したかったのだ。 入り口の標示を見ておき、明日の参考にする。 夕食を食べれるところを探す。 ギリシャに着いたばかりで、慣れていないため、「ファ…

アテネを照らす夕陽

空港からのバスはアテネ中心部、国立庭園前に着く。 バスを降りて、予約していたホテルを探す。 プラカ地区にある「Aphroditi Hotel」だ。路地をうろちょろし見つけ、チェックインする。 カードで3泊分を払う。最初機械が上手く作動せず、支払いが出来るか…

ヨーロッパ文明発祥の地へ(ギリシャ)

年末の休みを利用して、旅行の計画を立てる。 といっても、ヨーロッパは寒い時期である。必然的に目はヨーロッパ地図の南側にむかう。 そうなれば行くのはギリシャでしょう、ということになった。 ヨーロッパ文明発祥の地である。ヨーロッパとの名前も、ギリ…

パリのボジョレー・ヌーヴォ解禁の日

パリにいた時、ボジョレ・ヌーヴォ解禁日の夜、ビストロに出かけた。 場所は、Le Rubisという店である。ブランドストリートとして有名なフォーブル・サントノーレ通りから一本路地に入ったところにある。 その店の前で待ち合わせになったのだが、来てみて驚…

アトス 神様のリアルワールド 村上春樹著

アトス 神様のリアルワールド 文:村上春樹 写真:松村映三 新潮社 S図 村上春樹氏と写真家たちによるギリシャ・アトス半島の旅行記。 ギリシャ正教の聖地で、女人禁制の場所。 半島の修道院を渡り歩く。 「遠い太鼓」のギリシャの島々なら、まだ行ってみた…

オペラ初体験(オペラ・バスティーユ)

同僚からオペラのチケットがあるので買わないかと言われた。 オペラは全くの門外漢なのだが、「これも人生経験だ」と思い行くことにする。 場所はかのオペラバスティーユである。 題名は“La Dame de pique”。日本語題だと「スペードの女王」になるらしい。 …

ブルージュの怪しい二人組

昼も過ぎ、おなかも減ってきたので、食事のできるところを探す。 聖母教会の近くに小さなレストランがあったので入る。 Gruuthuse Hofというところだ。前に書いた記事にはってある写真のレストランである。 その写真のバックにある教会は、救世主大聖堂だと…

運河をこえてカリヨンは響く(ブリュージュ)

ダムの広場に戻る。 観光案内所もあるということだが、この時は開いていなかった。 しかし広場近くのお土産屋は開いていたので、中に入る。 ここでダムの絵葉書を買う。 牧場と聖母教会が写ったものと、風車をモチーフにしたものを買う。 ダムを離れ、ブルー…

フランドルに広がる平原

自転車に乗り、ダムの村を、離れていく。 広い平原と並木が見える。こんな風景でも、全然飽きない。 少し村から離れたところで振り返ってみる。 静かな小川と、ゆるやかな曲線を描く牧草地。 そこには羊がのんびりと草をついばんでいる。 牧草地が、少しこん…

フランドルに射す朝日(ダム)

運河のそばに、昔の白い風車が、でんと構えていたのだ。 ただし、もう今は動いてないようだ。 こんな風車があることだけでも、結構嬉しかった。 単純な人間は本当に幸せだ。 運河を離れ、ダムの町に入る。 小さな町の小さな広場、その前に小さな市庁舎がある…

ツール・ド・フランドル(ブリュージュからダムへ)

翌日、ホテルをチェックアウトし、ブルージュの中心街に行く。 ここのレンタルサイクルさんに行き、自転車を借りる。これでダムという小さな町まで行こうというのだ。 ダムはブルージュの北東約7キロに位置する。 ヨーロッパで自転車に乗るのはこれが二回目…

ブルージュのカフェ・レストランにて

聖母教会を出る。 このときは気づかなかったが、ここはミケランジェロの「聖母子像」で有名だそうだ。 カフェに入って休む。 ベルギーといえば、当然ビールである。 一杯飲んで、疲れをいやして、再び街中を散策する。 古い街並みだけでなく、おしゃれな店が…