オランジュのサン・テュートロープの丘からの眺めとオランジュ古代史

オランジュのサン・テュートロープの丘からの眺め オランジュの凱旋門から中心部に戻り、古代劇場が寄りかかっているようなサン・テュートロープの丘に上ります。画像はそこからの風景です。緑豊かなオランジュの街並み。オレンジ系でほぼ統一した屋根が緑黄…

凱旋門のようで凱旋門でないオランジュの凱旋門

オランジュの凱旋門 オランジュの古代ローマ劇場を出て、別の古代ローマ遺跡である凱旋門を見に行きます。一応凱旋門と呼ばれていますが、古代ローマ時代には、首都ローマで建てられたものしか正式な凱旋門と認められなかったそうです。オランジュのこれは厳…

京都、パリ この美しくもイケズな街(第4・5章)

第4章 京都とパリの魅力、都市史パリの不動産は外国人には理解できないくらい複雑。土地と上物である建物と、その建物のフォン・ド・コメルス(商業利用権)が別p152東京では飯田橋と神楽坂が「東京のパリ」と言われている。その理由の一説として、真ん中に、…

京都、パリ この美しくもイケズな街(第1~3章)

京都、パリ この美しくもイケズな街 表紙 京都、パリ この美しくもイケズな街鹿島茂 井上章一 著プレジデント社 発行2018年9月28日 第1刷発行鹿島さんと井上さんによる、京都とパリについての対談集です。第1章 京都人パリジャンの気質フランス人の名前の…

流人道中記(上) 浅田次郎 著

流人道中記(上) 浅田次郎 著 表紙 流人道中記(上)浅田次郎 著中央公論新社 発行 2020年3月10日 初版発行この小説は2018年7月から2019年10月まで読売新聞で連載されていたものです。前半部分当時、平日は読売新聞を読める環境にあり、ほぼ毎日楽しみに読んで…

オランジュの古代劇場の歴史

オランジュの古代ローマ劇場壁面左脇と客席 オランジュの古代ローマ劇場の舞台脇と客席です。巨大な壁と丘のため、どうしても影が出来やすく、写真を撮るのに苦労していたようです。今回は古代劇場の歴史について、Le Théâtre Antique et le Musée d’Orange…

アウグストゥスの立像(オランジュ、古代ローマ劇場)

オランジュの古代ローマ劇場壁面のアウグストゥス立像 オランジュの古代ローマ劇場の背後壁中央に位置する初代ローマ皇帝アウグストゥス(前63~後14)の像です。高さ3.5mの大理石の立像です。この人はもともとオクタヴィアヌスと呼ばれていました。17(18?)歳…

物語 パリの歴史 「芸術と文化の都」の2000年 (後半)

第6章 文化革命としてのフランス革命1 多岐にわたった大きな変化ほぼ革命期だけで終わった革命暦(共和暦)一週を10日、一ヶ月を三週30日、各月には季節を表す名前西暦であるグレゴリオ暦は、かつて教皇庁がその制定に関わった経緯があるから、信仰の自由…

物語 パリの歴史 「芸術と文化の都」の2000年 (前半)

物語 パリの歴史 「芸術と文化の都」の2000年 表紙 物語 パリの歴史「芸術と文化の都」の2000年福井憲彦 著2021年8月25日発行中公新書 2658はじめに より多くの人にとってパリと「芸術文化」というイメージの結びつきは強い。どこから、それは感じられるのだ…

屋根の無い時代のオランジュの古代ローマ劇場

2001年当時のオランジュ古代ローマ劇場の壁 オランジュの古代劇場の巨大な壁です。客席の高い位置から撮影したものと思われます。壁の上部には、古代ローマ時代においては舞台や壁の装飾を保護するために、木製の屋根が設置されていました。しかし4世紀に火…

オランジュの古代ローマ神殿遺跡

オランジュの古代ローマ神殿遺跡 オランジュの古代神殿遺跡の構造と古代劇場などの復元図 オランジュの古代劇場の中に入ります。まずはすぐ隣にある神殿の遺跡の写真を撮っていました。装飾された円柱のようなものが目立っています。オランジュ芸術歴史博物…

オランジュのサン・フローラン教会

オランジュの古代ローマ劇場外壁とサン・フローラン教会 さて、今回から本当にオランジュとなります。まずは古代ローマ劇場の舞台背後の壁の外側からです。この壁は赤い砂岩を積み上げて造られ、高さは37mにも及ぶそうです。(週刊世界遺産No.30より)古代ロー…

ニームの垂直式日時計(正午計)

ニームの垂直式日時計(正午計) 前回、ニームの写真は一枚だけと書いていましたが、改めて確認すると、今回の写真も引き続きニームで撮ったもののようです。いわゆる「日時計」です。市役所周辺で撮ったものだと思われます。このような壁に取り付けた日時計は…

ニームのノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂

ノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂の正面(ニーム) 「古の写真でめぐるフランス」シリーズ、ディジョンは前回の「モーゼの井戸」で終わり、今回からはオランジュを取り上げようと思ったのですが、一枚その直前に行ったニームの画像が残っていましたの…

「モーゼの井戸」の人物と預言と歴史(ディジョン)

「モーゼの井戸」のモーゼとダビデとエレミヤ 「モーゼの井戸」のエレミヤとゼカリア 「モーゼの井戸」の配置図 こちらの画像はディジョンのクラウス・スリューテル作「モーゼの井戸(1395-1406)」です。中心街から離れた場所にありますが、頑張って歩いて見…

柳田國男とヨーロッパ 口承文芸の東西 第2部~第3部

第2部 昔話・伝説の東西a 昔話1 聴耳聴耳の構成は総じて、呪宝を得るまでの経緯と、その呪宝によって鳥などの動物の会話の内容を知り幸せに到達するまでとの、二段に分かれている。2 歌い骸骨骸骨が歌ったり歌わなかったりして恨みを晴らす3 糠福米福わが国…

柳田國男とヨーロッパ 口承文芸の東西 第1部 柳田のヨーロッパ口承文芸研究

柳田國男とヨーロッパ 口承文芸の東西 表紙 柳田國男とヨーロッパ口承文芸の東西高木昌史 編2006年3月31日 初版第1刷発行三交社 発行成城大学民俗学研究所に保管されている柳田國男の洋書文献に逐一あたりながら、口承文芸における柳田とヨーロッパの関わり…

柳田国男のスイス 渡欧体験と一国民俗学 Ⅲ 新たなる日本へ

Ⅲ 新たなる日本へ第1章 啓蒙する帰朝ジャーナリストアメリカの排日移民法柳田は排日運動が起こる事情に一定の理解国際舞台で英仏語が振るう政治的権勢に対して義憤を覚える人物は、英語を国語とする国に移住しながら英語を習得しようとしない日本人に対して…

柳田国男のスイス 渡欧体験と一国民俗学 Ⅱ 言語の地政学

Ⅱ 言語の地政学第1章 国際連盟委任統治委員会ジュネーブ赴任を了承した直後、諫早駅でプラットホームを幼児がよちよち歩いているのを見ながら、「あの子は西洋へ行かんでいいなあと感じてしまった」柳田さん。(新しい世界は見たいが、一方でそれに対する不…

柳田国男のスイス 渡欧体験と一国民俗学 Ⅰ 風景の地政学

柳田国男のスイス 渡欧体験と一国民俗学 表紙 柳田国男のスイス渡欧体験と一国民俗学岡村民夫 著森話社 発行2013年1月24日・初版第1刷発行ジュネーブなど、滞欧時代の柳田国男の足跡をたどると共に、柳田の滞欧経験がいかに学問的にも影響を与えたかが叙述…

ジェームズ・ティソ作「Japonaise au bain」ディジョン美術館

ジェームズ・ティソ作 Japonaise au bain (ディジョン美術館) この作品は、ジェームズ・ティソ(James Tissot 1836-1902)の「浴室の大和撫子」(Japonaise au bain 1864)です。日本語訳においては、単に日本女性としたり、wikiの例のようにそのまんまラ・ジャ…

Jules-Jacques Veyrassat作「オーセールの眺め」(ディジョン美術館)

Jules-Jacques Veyrassat作「オーセールの眺め」 この絵画はJules-Jacques Veyrassat(1828-1893)による「オーセールの眺め」(Vue d'Auxerre 1865)です。まずVeyrassatの読みがよくわかりません。ヴェイラサくらいでしょうか?バルビゾン派に属する画家だそう…

ジャン・ラロンズ作「シャロレーの漁師」ディジョン美術館

ジャン・ラロンズ作「シャロレーの漁師」ディジョン美術館 この絵は、ジャン・ラロンズ(Jean Laronze 1852-1937)による「シャロレーの漁師」(Pécheur charolais 1901)です。ディジョン美術館を訪問時に展示されており、気にいってその絵はがきを買っていまし…

レダと白鳥の彫像(ディジョン美術館、彫像の間)

「レダと白鳥」の彫像(ディジョン美術館) ディジョン美術館の彫像の間の画像です。この部屋は昔、ローマ賞を受賞した生徒の作品の内、特に素晴らしい古代芸術の複製の作品群が展示されているそうです。画像の作品はレダと白鳥の彫像です。左側の人物は彫像で…

ストラスブール周辺で、公共用自転車空気入れが60台も設置

ストラスブール周辺の公共用自転車空気入れ ストラスブール駅近くで、公共用自転車空気入れを使用中 (アルザスのストラスブール周辺で60台もの公共用の自転車空気入れが設置された、というフランスアンフォの記事がありましたので、掲載します)CARTE - Stras…

ブルゴーニュ大公宮殿(ディジョン美術館)のファサードと歴史

ブルゴーニュ大公宮殿(ディジョン美術館)のファサード 画像はブルゴーニュ大公宮殿のファサードです。円柱やその上のレリーフなど、古代ギリシャ的な貫禄あるファサードに仕上がっています。この建物には現在ディジョンの市役所と美術館が入っています。美術…

ディジョンのサン・ミシェル教会の様式と歴史

ディジョンのサン・ミシェル教会のファサード 古の写真で巡るフランス、今回からはディジョンを取り上げます。15年ほど前にもブログで書いているのですが、改めて見直したり、付け足したりしたくなることもありましたので、再トライしてみます。まず最初、画…

コンピエーニュ城のファサードと歴史

コンピエーニュ城のファサード 古の写真で巡るフランスシリーズ、コンピエーニュ編の最後の写真になります。コンピエーニュ城のファサードを間近から撮ったものになっていました。ここでコンピエーニュ城の歴史を簡単にまとめておきます。1370年頃 シャルル…

民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造(後半)

第五章 挫折と訣別 柳田の唐突な国際連盟委任統治委員辞任の理由は?・言葉の問題。柳田は英仏独語を読むことはできたが、会話は苦手だった。・委任統治委員会が新渡戸や柳田が思い描いたような原住民保護の理想とは程遠い、形式的なものだったことも大きい…

民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造(前半)

民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 表紙 民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 佐谷眞木人 著 講談社 発行2015年1月10日第1刷発行 講談社選書メチエ591 はじめに今日に続く日本の民俗学は日露戦争後の二十世紀初頭に、新渡戸と柳田とい…