2008-01-01から1年間の記事一覧

日本への長い天空

一神教の国に滞在し 同じ神様でも 別の解釈をとる所の空港で乗継し またまた別の教義を持つ大地の上空を通る ずっと暗い空間から 徐々に明るくなってきて 広い大地がやっと海にかわって 八百万の神の住む 東の国に近づいた事となる またトスカーナに戻るため…

マキアヴェッリ 自由の哲学者

マキアヴェッリ 自由の哲学者 クェンティン・スキナー 著 塚田富治 訳 未来社 1991年2月25日 初版第一刷発行 この本は、マキアヴェッリについての入門書で、訳者によると、スキナー氏のヨーロッパ思想史研究の方法を紹介するものだそうです。 内容の…

椅子の下の怪しい物体(フランクフルト空港)

日本の航空会社の チェックインを済ました後 やっぱり長い待ち時間 マクドナルドで軽い夕食をとり ある航空会社の前にある 長椅子にじっと座っている しばらくして 空港の女性職員がそばに来て 「これはあなたの物ですか」と いすの下にあった荷物を指差す …

フランクフルト空港の女性アテンダント

雪で白くなった ボローニャ空港を飛び立ち すっかり薄暗くなった冬の夕方に フランクフルト空港に着く 行きにここに着いたときには 案内する人がおらず この大きなハブ空港の ターミナルからターミナルへ この方向でいいのかなと おっかなびっくり 進んでい…

世界美味美酒文化雑考

世界美味美酒文化雑考 冨田勝弘 著 清水書院 1996年7月15日第1刷発行 映像ディレクターとして、世界各国をロケで訪問された著者の、食事と酒の体験記。 成田空港での、ロケの晴れを願う儀式にはじまり、アメリカ、イングランド、ドイツなどの体験談…

見栄えのよいチョコレート(ボローニャ空港内にて)

チェックインを済まし 搭乗口前のフロアで時間をつぶす 小さい空港だけど売店もあり 暇つぶしにそこを覗くと チョコレートも販売していた きれいな装飾で見栄えがして 値段もフィレンツェのそれより安い こちらにすればよかったと 後悔しても後の祭り 結局こ…

ボローニャ空港のチェックインカウンターにて

ボローニャの空港で やっとこさ 免税手続きが終わった後 ころころスーツケースを転がし 搭乗手続きに向かう 標示はしてあるのに まだ誰も来ていない しばらくして 若い女性の職員が席に着くが 隣の人とぺちゃくちゃしゃべり なかなか手続きをしてくれない 事…

アルプスの谷 アルプスの村

アルプスの谷 アルプスの村 新田次郎 著 佐貫亦男 写真 1973年8月30日 4刷 新潮社 登山に関する数々の小説を執筆し、なおかつ気象庁の職員だった著者。アルプスの山々および周辺の村に対する視点も玄人のそれである。 アルプスの村で、人懐っこいガ…

ボローニャ空港に降る小雪

小雪の降り積もる中 無事ボローニャ空港に着く この雪のせいで 飛行機が欠航となり 旅行社がボローニャ市内に 宿を取ってくれたら ボローニャもついでに 観光できるのになと 甘い空想をしていたが 幸か不幸か やっぱり通常とおり 運行するとのことだった 同…

雪のアペニン越え(フィレンツェからボローニャへ)

アペニン山地内の 高速道路に乗ると だんだん天気が悪くなり しまいにはちょっとした 吹雪のようになり 一面真っ白になりました 昔から多くの商人、兵士、 更には君主なども この自然の要塞を そして時には 今回のような 悪天候、悪条件にもかかわらず えっ…

フィレンツェを離れボローニャ空港へ

土産をいそいそ買った後 再びホテルに戻り 帰りのバスを待ってます 帰りはなぜかフィレンツェ空港使わずに わざわざボローニャの空港まで向かいます バスに乗り込み フィレンツェの街とおさらばします 狭い街中を通り 工事中の城門のそばを抜け 広いのんびり…

フィレンツェ土産のチョコレート

お土産のために もう一箇所入ったお菓子屋さん 同僚にチョコを買うために そこでいろいろ探します 様々な種類がある 人数に合った詰め合わせを見つけ 値札をしっかり見るけれど やっぱり当時はユーロ高 日本の観光地で 名産の菓子を買うのとは違って ずっと…

フィレンツェで お釣りをごまか されそうに

フィエーゾレからのバスは フィレンツェ市内に戻ってきます ドォーモのあたりでバスを降り おみやげ物を探します まず入ったお店では 家族と自分の資料のために フィレンツェのイラストが入った 小さな額とガイドブック そしてカレンダーも買いました お金を…

プロヴァンスの贈りもの

プロヴァンスの贈りもの ピーター・メイル 著 小梨直 訳 河出書房新社 2007年6月30日 初版発行 「北」のロンドンで、企業買収などの、莫大なお金が飛び交う生き馬の目を抜くような世界で仕事をしていた主人公。たまたま叔父さんが所有していた、プロ…

幕末欧州見聞録

幕末欧州見聞録-尾蝿欧行満録 市川清流(渡) 著 楠家重敏 編訳 新人物往来社 発行 1992年8月20日 初版発行 1862年1月22日から、1863年1月29日まで、ほぼ1年にわたる、欧州への幕府の使節(翻訳者として福沢諭吉もいた)の記録である…

マキアヴェリ「君主論」

新訳「君主論」 マキアヴェリ 著 池田 廉 訳 2008年6月30日 改版7刷発行 中央公論新社 相手国を支配する場合、前の支配者の子孫を根絶やしにすることが必要と、16世紀ごろまでのイタリア周辺の仁義無き勢力争いの中で導き出された結論。21世紀の…

さよなら 冬のフィエーゾレ

キオスクでの買い物を済ませ すでに停車していた フィレンツェ行きのバスに乗り 時計と車窓を眺めながら 出発までのひとときを待つ ほんの数時間の滞在でも ひょっとしたら これが最初で そして最後の フィエーゾレとの邂逅に なってしまうかもしれないと思…

ミーノ広場のキオスクにて(フィエーゾレ)

遺跡をぐるっと回った後 帰りのバスに乗るために ミーノ広場を目指します 広場周りの道すがら みやげ物屋がないかなと きょろきょろ探してみるけれど それらしき店は開いてなくて 結局バス停そばにある キオスクを覗き込み フィエーゾレの小冊子と 絵葉書二…

EUの優等生 スロヴェニアについて

先日、スロヴェニアのさるVIPの方による、スロヴェニアに関する講演会に行きました。 スロヴェニアは2004年にEUに加入し、2007年にはユーロを導入しています。 新規加入国としては、優等生の部類に入るでしょう。 講演の最初に、SLOVENIA…

エトルリアの壁のそばから(フィエーゾレ)

エトルリアの壁のそばから 振り返り眺めれば エトルリアの壁もずっと見続けた トスカーナのさりげない風景

アーティストたちとの秋⑪ 秋の終わり

予定より少し遅れて、とりあえず時間も過ぎたから、という感じで、リハーサルは終了する。 また今日も食事会があるとのこと。この日は結構離れたところでバーべキューらしい。疲れている人もいるのかもしれないが、こういった交流も大切である。 バスに乗る…

アーティストたちとの秋⑩ 「フィレンツェの思い出」の謎

結局リハ会場到着は6時ちょうどだった。早速リハーサル開始である。曲はチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」と題されるものだ。漏れ聞こえる音を聴きながら、どこがフィレンツェを表現しているのか考える。穏やかな部分はアルノ河のゆったりとした…

南仏プロヴァンスの木陰から

南仏プロヴァンスの木陰から ピーター・メイル 著 小梨 直 訳 河出書房新社 1993年10月1日 18版発行 プロヴァンスを語る上での今や「定番」である、ピーター・メイル氏の著書。 この「南仏プロヴァンスの木陰から」では、短いエッセイを、まとめた…

ルーアンの丘

ルーアンの丘 遠藤周作 著 PHP研究所 発行 1998年10月16日 第1版第2刷発行 遠藤周作氏の、日本出立から、フランス留学を終えるまでの記録。 日本出立から留学初期までの手記と、帰国直前の後期の日記の二部に分かれているが、内容自体はおおまかな…

アーティストたちとの秋⑨ ロシアの芸術家事情を思う

それにしても、今回、ロシア出身の方が何人かおられたが、皆さん今は別の国に住んでいる。どのような理由かはよくわからない。単なる偶然かもしれない。しかし小さい頃、結構ロシアの激動期と重なり、アーティストとしてもいろいろ苦労があったのかもしれな…

エトルリア時代からの石垣(フィエーゾレ)

素朴だけれども しっかりと積み上げられた石垣 このあたりが いにしえのエトルリア時代からの 石垣の跡なのかと 適当に推測しながら その重厚さを感じつつ 地図と見くらべ過去を偲ぶ

アーティストたちとの秋⑧ 薄明に輝くアーティスト

リハーサル再開。どうやらモーツアルトの曲をやっているようだ。最初は廊下で漏れ出る音を聴いていたのだが、専属のスタッフの方が「中に入ってもいいですよ」と言ってくれたので、携帯電話を切り、そっと重い扉を押し、そっと中に入り、端っこにそっと座る…

アーティストたちとの秋⑦

ホテル到着が近くなって来たので、そちらに待機しているスタッフに連絡を取る。片方のアーティストの方がシャワーを浴びたいと言っていたので、その旨を伝えるが、食事の時間の関係で、早くシャワーを済ましてほしいと言われる。シャワーくらい焦らさなくて…

アーティスト達との秋⑥ 空港出迎え

二日目は空港出迎えで始まる。 午前6時に出発するので、朝まだ暗いうちに出発する。 高速道路を通り空港に向かう。途中、朝の霧が深い。 空港に到着する。出口付近に行くと、外国人男性から声をかけられる。メキシコから夫婦で日本に旅行に来たが、約束の時…

ローマ劇場のはしっこ(フィエーゾレ)

観光案内所を出た後 帰りのバスの時間には まだ余裕があったため もう一度未練がましく 遺跡の周りを歩きます かすかに見える 古代劇場のはしっこ ちょっとした門のようなものと ささやかな階段が 草木の間に垣間見えます