#日本史

咸臨丸、大海をゆく

咸臨丸、大海をゆく サンフランシスコ航海の真相 橋本進 著 海文堂出版 発行 2010年7月19日 初版発行 安政7年(万延元年・1860年)に出航した咸臨丸の航海における真実を、航海の専門家としての視点から叙述しています。 当時の困難な船旅におけ…

戦国時代の表と裏

戦国時代の表と裏 渡邊大門 著 2018年8月18日 初版発行 東京堂出版 発行 この本は「戦国時代の合戦と支配」「戦国時代の生活文化」の2部から構成されています。 著者の方の本は以前読んだことがあるのですが、第一史料など、信頼のできる資料を基に歴史…

〈通訳〉たちの幕末維新

〈通訳〉たちの幕末維新 木村直樹 著 2012年(平成24年)2月10日 第一刷発行 吉川弘文館 発行 この本では江戸時代の長崎で活躍していた「オランダ通詞」をいう集団を中心として書かれています。 幕末にかけて困難な状況の中、外国語をなんとか習得…

フロイスの見た戦国日本

フロイスの見た戦国日本 川崎桃太 著 中央公論新社 発行 2003年2月25日 初版発行 戦国時代の本を読む時、ヨーロッパ関連のことも気にかけながら読んでいるのですが、よく目に付くのが、当時日本で宣教活動を行った伴天連ことキリスト教宣教師たちです。 その…

信長公記 戦国覇者の一級史料 中公新書

信長公記 戦国覇者の一級資料 和田裕弘 著 中公新書 2503 2018年8月25日発行 太田牛一により書かれた「信長公記」は、織田信長の生涯を知る上での貴重で信頼出来る史料です。 本書ではそれについて、主な場面ごとに詳しく解説しています。 以前「現代語訳 信…

坂本龍馬の正体

坂本龍馬の正体 加来耕三 著 講談社+α文庫 2017年9月20日 第1刷発行 坂本龍馬が成し遂げたこととして、「薩長同盟を仲介したこと」「大政奉還を献策」の二つがあげられる。 しかし近年の歴史研究において、薩長同盟は中岡慎太郎、小松帯刀などの力の方が大…

パリの福澤諭吉 謎の肖像写真をたずねて

パリの福澤諭吉 謎の肖像写真をたずねて 山口昌子 著 2016年11月25日 初版発行 中央公論新社 発行 福澤諭吉の肖像写真の撮影事情を中心に、彼の文久遣欧使節団の一員としてのパリでの日々を詳しく追っています。 文久遣欧使節団はヨーロッパ諸国と締結した「…

海と日本人の歴史

海と日本人の歴史 高橋千劔破 著 2012年3月30日 初版発行 河出書房新社 発行 古代から中世へ 江戸時代の海運と海の男 幕末の漂流と開国と海軍 近代海軍の軍人たち の4章に分けて、海と関わってきた日本人を描いています。 現代よりはるかに危険だった海に、…

ちいさな城下町 安西水丸 著

ちいさな城下町 安西水丸 著 2016年11月10日 第1刷 文春文庫 自分はフランスのお城はこのブログに書いてあるとおり、そこそこ訪問しているのですが、日本の城下町はそんなに訪問していません。 今後訪問する参考にならないかなあという気持ちもあり、この本…

通貨の日本史 第二章 三貨制度の形成(戦国~江戸前期)

1543年の鉄砲伝来 1549年のキリスト教宣教師ザビエルの来日 などのヨーロッパの商人や使節の来日 これは銀を求めてのことだった。 ヨーロッパ諸国は中国との貿易通貨として銀を必要とした。 ザビエルが山口で布教を重点的に行ったのは、山口に本拠を…

進化する戦国史 渡邊大門 著

進化する戦国史 渡邊大門 著 洋泉者 発行 2016年4月25日 初版発行 渡邊さんの本は以前にも読ませていただきましたが、常に一次史料を意識しながら歴史の謎を解明する姿に、当たり前とはいえ好感が持てます。 一次史料は同時代に発給された古文書あるいは日記…

通貨の日本史 第一章 銭の登場

通貨の日本史 中公新書 2389 高木久史 著 2016年8月25日 発行 金・銀・銅などの金属が通貨の素材になぜ選ばれてきたか ①耐久性 ②加工性 ③実用性が無い ④ほどほどに希少 日本初の金属通貨というと708年発行の和同開珎、というイメージがあるが、近年、それ…

瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い

瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い(増補改訂版) 山内 譲 著 2015年10月25日 発行 新潮社 発行 この本はルイス・フロイスから「日本最大の海賊」と呼ばれた村上武吉を中心に、日本の海賊の姿を追っています。 能島村上家の成立から、信長・秀吉との戦い、そして…

史伝 黒田如水

史伝 黒田如水 安藤英男 著 すずき出版 発行 昭和62年10月28日 初版第1刷発行 大河ドラマ終了から一年、改めて黒田如水(官兵衛)の本を読んでみました。 大河ドラマや司馬遼太郎先生の「播磨灘物語」では、若い頃の播磨中心だったのですが、この本で…