#歴史

支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産

支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産その旅路と日本姓スペイン人たち太田尚樹 著山川出版社 発行2013年8月10日 第1版第1刷発行 支倉使節団の経緯を説明すると共に、その足跡を石巻市からローマまで実際に追った記録と並行しながら綴っています。更にコリア…

嘘だらけの日仏近現代史

嘘だらけの日仏近現代史 倉山満 著 扶桑社 2017年3月1日 初版第1刷発行 戦争で何度も負け、常に苦しい戦いを強いられているフランス その時点では決して外交上手とはいえないが、それでも常に根性で乗り越えている。 そして最後は必ず勝者の側にいる…

ダ・ヴィンチ封印《タヴォラ・ドーリア》の500年 第1章

第1章 《アンギアーリの戦い》と『君主論』 ダヴィンチの研究書で、マキアヴェッリとの関係を中心テーマとしたものはほとんど存在しない。 むしろ美術史家はマキアヴェッリを生理的に嫌い、避けているといったほうが適切だろう。 (トラバの記事の本はダ・…

ここが一番おもしろい 世界史と日本史裏話大全

ここが一番おもしろい 世界史と日本史裏話大全 歴史の謎研究会 編 青春出版社 発行 2015年8月5日 第1刷 原始・古代から近現代まで、世界史・日本史の裏話について述べています。 なぜこうなったのかという理由を書いているため、わかりやすくて楽しい歴史の…

古代末期のローマ帝国 多文化の織りなす世界

古代末期のローマ帝国 多文化の織りなす世界 ジリアン・クラーク 著 足立弘明 訳 2015年2月25日 発行 白水社 古代末期は、 ローマの没落と存続の双方を経験した時代である。 中世ヨーロッパがポスト・ローマ期の「蛮族」諸王国から形成され、 他方ではビザン…

宇喜多直家のイメージは何によって形作られたか?(宇喜多直家・秀家 より)

ミネルヴァ日本評伝選 宇喜多直家・秀家 西国進発の魁とならん 渡邊大門 著 ミネルヴァ書房 発行 2011年1月10日 初版第1刷発行 「梟雄」つまり「残忍で勇敢であること」「荒々しくて強いこと」というイメージで語られることが多い宇喜多氏。 戦国時代にお…

播磨灘物語(下) 司馬遼太郎 著

播磨灘物語(下) 司馬遼太郎 著 講談社 発行 昭和55年11月25日 第25刷 この播磨灘物語(下)では、淡路島、阿波の攻略から、ちょうど最近「軍師官兵衛」で描かれた中国大返しをハイライトとして描いています。そして九州に行った後、死ぬまでの官兵衛(…

消された「西郷写真」の謎

消された「西郷写真」の謎 斎藤充功 著 2014年4月18日 第一刷発行 学研パブリッシング 発行 子供の頃、ある教育雑誌のコラムで、西郷隆盛さんの本当の顔はわからない、という話を読んだことがあります。 ちなみによくある肖像画は、西郷隆盛の弟や従兄弟を…

軍師官兵衛ゆかりの国府山城跡

大河ドラマ「軍師官兵衛」では、官兵衛の父職隆の隠居所で、秀吉に姫路城を譲ったときには移り住んだといわれる国府山城跡に行ってきました。 ふもとにはこのような看板がありました。 途中、経塚跡と呼ばれるところからの眺めがきれいです。 写真でははっ…

司馬遼太郎 著 播磨灘物語(中)

播磨灘物語(中) 司馬遼太郎 著 講談社 発行 昭和55年11月25日 第27刷 播磨灘物語(中)は、軍師官兵衛でも出てきた、秀吉が播州を評定でまとめるのに失敗した「加古川評定」から始まります。 竹中半兵衛はかって官兵衛に「人のいのちは短い。よう…

播磨灘物語(上) 司馬遼太郎 著

播磨灘物語(上) 司馬遼太郎 著 講談社 発行 昭和53年4月20日 第27刷 今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」を一生懸命見ております。 大河ドラマしっかり見るのは、これがはじめてですね。やはりこの時代は面白いです。 この播磨灘物語が、今回の作品の…

正統と異端(まえがき、第1・2章)

正統と異端 -ヨーロッパ精神の底流 堀米庸三 著 中公文庫 2013年4月25日 初版発行 1964年勤労感謝の日 著者まえがき 中世ヨーロッパはその歴史的形成の最初から、法王と皇帝という二権力を中心とする楕円的統一体であり、最後までそのどちらもが他方を圧倒…

30年前の「世界を創った人」

世界を創った人びと(全25巻) 1978~79年頃に発行 平凡社 最近たまたまこのような本を見つけました。 ここで取り上げられている錚々たる顔ぶれを、ざっと上げて見ますと アレクサンドロス大王 カエサル 聖パウロ 聖アウグスティヌス 聖ベネディクト…

ミシュレとルネサンス

ミシュレとルネサンス 「歴史」の創始者についての講義録 リュシアン・フェーヴル ポール・ブローデル 編 石川美子 訳 藤原書店 1996年4月25日初版第1刷 この正月休みに読んだフランス関係の本の一冊。 ミシュレという、有名なフランスの歴史家につ…

ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前 塩野七生著 新潮社 「ローマ人の物語」の第4巻。ユリウス・カエサルの、誕生から幼年・青年期、そしてルビコン川を渡るまでの人生を描いた巻。 塩野先生の本は「イタリア人の手紙」「マキャベリ語録」「ル…