2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アーティストたちとの秋③ ファーストコンタクト

そんなこんなでたいした準備もせずに、当日を迎えることとなった。ぼくの受け持ち日は、コンサート自体が始まる前の二日間となっている。 まず一日目の朝、アーティストが滞在しているホテルに向かう。もうすでに5~6人は、前日に来日して、このホテルに泊…

アーティストたちとの秋②

本だけではなく、やっぱり実際に音も聞いてみなければならない、と思い、CDショップに行ってみる。 今回のコンサートの中で、空港送迎に当たっている演奏家の登場する曲と、自分の拙ブログでショパンについて書いたとき、複数の方からおすすめのピアノの演…

アーティストたちとの秋①

この秋、ひょんなことから、クラッシックコンサートの手伝いをすることとなった。 とはいっても、こちらは「海辺のカフカ」のホシノくんのごとく、クラッシックとはまったく無縁の生活をしていた。 しかし今回の経験を通して、やはり「ホシノくん」のごとく…

幻のローマ劇場遺跡(フィエーゾレ)

今までいろいろ訪れた ローマ劇場の遺跡群 最初はリヨン、街を見下ろせる丘の 中腹くらいに位置してた 続いてヴィエンヌ 遺跡を歩き回っただけでなく 真上から半円形を覗き込む アルルで見かけた劇場は 二本の円柱がぽつんと残った いかにも遺跡という風情 …

ヨーロッパ音楽家紀行 天と地のひびき

ヨーロッパ音楽家紀行 天と地のひびき 小塩 節 著 菅井日人 写真 日本キリスト教団出版局 2002年10月1日 初版発行 バッハ、モーツアルト、ベートーベンから、フォーレ、メシアン、ブリテンまで、16人の著名な作曲家が生まれ育った街を訪問し、美し…

フィエーゾレの観光案内所にて

ひとまずぐるりと遺跡の周りを一周し いろいろ見た後だったけど ドゥオモの手前に位置してる 観光案内所に入ってみる しゃべりやすそうな中年の女性 英語でいろいろ説明してくれる 遺跡地区はいつ開くのかと聞くと どこから来たのかと尋ねられ 日本からだと…

ローマ浴場の入り口(フィエーゾレ)

緑の葉っぱの向こうに見える ローマ時代の浴槽跡の どうやら入り口だったような アーチ型した石積みの跡 ここをくぐってみたならば ローマの時代に戻れるような 楽しい幻想が待っていそうな 三つのアーチの石の跡

そこだけ照らされたリハーサル会場にて

アーティストたちは コンサートの会場で リハーサルの真っ最中 少し仕事が空いた時間に 携帯電話のスイッチを切り そおっと重いドアを開け 真っ暗な客席の端に 一人静かに座り込む 弦楽六重奏による チャイコフスキーの作品 びしっと合わせる演奏の間に 笑い…

エトルリア時代の原風景(フィエーゾレ)

エトルリア時代の都市は 防御を最優先するために 丘の上に町を築いたという エトルリアの都市国家に起因する フィエーゾレの原風景が この遺跡本体と 背景の丘陵地に残存する 遺跡に風景を加えて眺めると その時代の人々の生存本能を 時代を超えて追体験でき…

ショパン紀行 あの日ショパンが見た風景

ショパン紀行 あの日ショパンが見た風景 堀内みさ 文 堀内昭彦 写真 東京書籍 2005年12月14日 第1刷発行 近々、通常の業務とは別に、クラッシック音楽についての突発的な仕事を手伝うことになりました。 といっても、クラッシック音楽についてはま…

地味な水槽?の遺跡(フィエーゾレ)

少しだけ場所を移動し 浴場の遺跡を眺めると 水槽らしき跡が 二つぽつんと木立の中 地味な場所には 地味な遺跡が 地味にぽつんとひっそりと

アンリ・ルソーを薦める村上春樹さん

「ひとつ、村上さんでやってみるか」 と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶつける490の質問に果して村上さんはちゃんと答えられるのか? 村上春樹 絵・安西水丸 朝日新聞社 2006年11月30日 第1刷発行 この本は、ホームページを通して、村上春樹…

ラファエッロのラベルの謎

先日、よく行くお酒の量販店で、いつもの通り、安ワインを買いに行きました。 ワインの棚を見てみると、写真のようなラベルの赤ワインがありました。 ごらんの通り、ラファエッロの「アーニョロ・ドーニの像」をラベルに使っているのでした。 キャンティのワ…

ローマ時代の露天風呂を想像・創造(フィエーゾレ)

石を四角く並べてる 遺跡がここにもありました これは浴場の跡なのか あるいは建物の土台だったのか 写真だけではよくわからないが 日本人の感覚からすれば 露天で気持ちよくお湯につかりながら 北に広がるトスカーナの なだらかな山の曲線を ゆったり愛でて…