2018-01-01から1年間の記事一覧

アングラドン美術館(アヴィニョン・フランス)

「昔の写真で巡るフランス」シリーズ、前回まではカンペールとかのブルターニュ地方でしたが、今回からアヴィニョンとかのプロヴァンス地方をめぐります。 まずはアヴィニョンのアングラドン美術館から。 ここは近代の画家の作品が多かったようです。 上の画…

村上さんのところ

村上さんのところ 答えるひと 村上春樹 絵 フジモトマサル 発行 新潮社 2015年7月24日 発行 この本は読者からの質問に村上春樹さんが答えていくという形式をとっています。 以前にも同じような本を出しておられ、たいへん面白かったのですが、今回も期待にた…

漢字とアジア 文字から文明圏の歴史を読む

漢字とアジア 文字から文明圏の歴史を読む 石川九楊 著 2018年8月10日 第1刷発行 ちくま文庫 歴史とは「文体(スタイル)の積畳である」と定義する筆者。 言葉のスタイルや言葉以外のさまざまな文化ジャンル、また言葉の前段階での表現を人類史は蓄積してきた…

信長公記 戦国覇者の一級史料 中公新書

信長公記 戦国覇者の一級資料 和田裕弘 著 中公新書 2503 2018年8月25日発行 太田牛一により書かれた「信長公記」は、織田信長の生涯を知る上での貴重で信頼出来る史料です。 本書ではそれについて、主な場面ごとに詳しく解説しています。 以前「現代語訳 信…

ベルギーVSフランスでフライドポテト起源抗争勃発か?

読売新聞の記事からです。 フライドポテト「発祥の地」はどこか――。本家を自任し、「フライドポテトを巡る食文化」の国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録への準備を進めるベルギーに対し、隣国のフランスメディアが最近、挑戦状をたたきつ…

柳田國男全集5 後狩詞記 山島民譚集 等

柳田國男全集 5 ちくま文庫 1989年12月25日 第2刷発行 この巻では、後狩詞記、山島民譚集などを収録しています。 後狩詞記(のちのかりことばのき) 日向国奈須の山村において行われる猪狩の故実 「土地の名目」「狩りの作法」「いろいろの口伝」の章に分けて…

初めての訪仏日本人と仏和辞書

Q.初めてフランスを訪問した日本人は? A.支倉常長一行だとされています。1613年に伊達政宗の使節団として、バルセロナからローマに向かう途中、悪天候のため、予定外でサン・トロペに寄ったそうです。 石巻市には、その時の船サン・ファン・バウティスタ号…

柳田國男全集4 遠野物語 山の人生 など

柳田國男全集 4ちくま文庫1989年11月15日 第二刷発行この巻では、「遠野物語」「山の人生」「史料としての伝説」「山人外伝資料」「山神とオコゼ」「木地屋物語」など山の民を中心とした編集になっています。このうち、遠野物語と山の人生は岩波文庫で愛読し…

辺境を歩いた人々 宮本常一 著

辺境を歩いた人々 宮本常一 著 2018年6月20日 初版発行 河出文庫 この本では、近藤富蔵、松浦武四郎、菅江真澄、笹森儀助という、日本の辺境を歩き回った人々を取り上げています。 自分は近藤富蔵や菅江真澄については柳田国男の本で知り、笹森儀助は石光真…

仏パリ地下鉄が一時的に6駅の名称を変更、W杯制覇を祝福

【AFP=時事】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝でフランス代表が4-2でクロアチア代表に勝利したことを祝福し、パリでは六つの地下鉄駅が一時的に名称を変更した。 ビクトル・ユゴー(Victor Hugo)駅は、チームの主将でGKウーゴ・ロリス(Hugo L…

フランス優勝! 雨のモスクワ表彰式

ワールドカップ決勝 フランスVSクロアチア 今回はなんとかフランスに優勝して欲しかった。 その気持ちが強く、試合を見るのが怖くなり、とっとと寝てしまい、 目が覚めたのは午前二時過ぎ おそるおそるテレビをつける クロアチアの選手の冴えない表情 そし…

フランス、ベルギーを破り決勝へ進出

今日は朝4時頃起きて、フランスVSベルギーの後半から観戦。 フランスを応援するのは勿論だが、ベルギーも何度も訪れ、いい思い出があるので気持ち的にはベルギーが勝ってもいいやと思っていた。 ベルギーのディナンの岩壁と大聖堂をやたらなぜか思い出す…

観光案内所も二言語表示(カンペール、ブルターニュ地方、フランス)

当時のカンペールの観光案内所です。 左側にフランス語でOffice de Tourisme、そして右側にブルトン語でTi an Douristedと表示されています。 その頃には街中を流れるオデ川の南側にありました。中心地からは少し離れています。 Googlemapによると2017年当初…

フランス、アルゼンチンに怒涛の勝利

ワールドカップ本戦一回戦、フランスVSアルゼンチンを観戦する。 フランスを応援するのは勿論だが、アルゼンチンの監督さんの入れ墨が快く思えなかったので(笑)、メッシのような偉大な選手がいるにも関わらず、アルゼンチンにはあまり肩入れ出来なかった。…

カンペールの街並み・その2(ブルターニュ地方、フランス)

高台の、更に高い所に移ります。 建物を上ったのではありませんが、漢詩の「更に上る一層の楼」というフレーズを思い出しました。 カンペールの統一の取れた街並みの美しさに感服します。 美しさの理由として ・屋外用広告などの巨大看板が無い ・屋根の色調…

カンペールの街並み(ブルターニュ地方、フランス)

大聖堂辺りの旧市街から、北へオデ川を渡り、高台のような所から写真を撮ります。 建物の間から、大聖堂の二本の尖塔がすっくと伸びています。

ワールドカップサッカー(6月16日)

この日、目が覚めて、テレビをつけると、ポルトガルVSスペインの後半残りわずか クリロナのフリーキック 見事に決めてドローに持ち込むポルトガル。さすが千両役者。 リアルタイムで観れてよかった 夜はまず我がフランスVSオーストラリア 微妙なPK、不思…

鬼才伝説 私の将棋風雲録 加藤一二三 著

鬼才伝説 私の将棋風雲録 加藤一二三 著 中央公論新社 発行 2018年2月25日 発行 今を時めく「ひふみん」こと加藤一二三さんの著書です。 基本的には自叙伝ですが、大山・升田・二上・中原・内藤・谷川・羽生・渡辺・そして藤井聡太さんなど名棋士とのエピソ…

サン・コランタン大聖堂の案内表示板(カンペール、ブルターニュ地方)

サン・コランタン大聖堂の案内表示板です。 やはりこれもフランス語とブルトン語の二言語表記になっていますね。 「ブルターニュで最も大きなゴシック建築の大聖堂」というのが強調されています。 中身を訳してみると(訳が正しいかどうかは全く責任持てませ…

カンペールのサン・コランタン大聖堂にて(ブルターニュ地方)

カンペールのサン・コランタン大聖堂に近づきます。 見上げると尖塔の姿が頼もしいです。 フランスで印象的だった尖塔は、シャルトルのノートルダム大聖堂、ストラスブールのサン・ポール教会、そしてこの大聖堂です。 自分の乏しい経験では、この三つがフラ…

カンペール旧市街の名残である城壁と塔(フランス、ブルターニュ地方)

ブルターニュ地方のカンペールの街を彷徨います。 とりあえず1枚目、サン・コランタン大聖堂の尖塔が見えます。 まずその大聖堂について書こうかなと思ったのですが、写真をじっと眺めていると、前面の古びた、独特の形状の壁が気になってきました。 2枚目…

海賊の文化史

海賊の文化史 海野弘 著 朝日新聞出版 発行 2018年4月25日 第1刷発行 海賊文化の4つの様相 ・その舞台である「海」 ・利益追求である「経済」 ・「法律」や道徳を破るアウトロー性 ・ロマンのある「文化」 神話から大航海時代へ 793年、スコットランドの東…

プレグランはペルグラン(NHKラジオフランス語講座応用編6月号より)

先日、NHKラジオフランス語講座テキスト6月号を買いました。応用編は日仏交流さんぽの再放送です。このシリーズは、日本における、過去の日仏交流の現場を取り上げているので、大変興味深く、なおかつ参考になります。ただ、今回、一件気になるところがあり…

色の辞典

色の辞典 新井美樹 著 雷鳥社 発行 2018年3月7日 初版1刷発行 この本では、日常的な色名や慣用的な色名、日本や欧米諸国の伝統的色名など367色を取り上げ、由来や歴史などの解説と色見本をつけて紹介しています。 奈良時代や平安時代からの色は雅に感じ、江…

5月のベルギーにゃんこたち

よく晴れた爽やかな5月の午前、ブリュッセル郊外にて。 二匹のベルギーにゃんこ、のんきなデブ猫スマイリーとその可愛い妹猫ハッピー。 緑の草原を走り回って遊んでいました。 ところが突然雲行きが怪しくなり、雨が降り出します。 慌てて木陰に飛び込み、…

基本はバッハ(原題 Bacically Bach)

基本はバッハ ハーバート・クッファーバーグ 著 横山一雄 訳 音楽之友社 発行 1992年6月20日 第一刷発行 この本はアメリカ人音楽評論家による、軽いタッチのバッハの入門書です。 原題はBacically Bachです。BasicallyではなくBacicallyとして韻を踏んだ図書…

世界の歴史 7 近代への序曲

世界の歴史 7 近代への序曲 松田智雄 責任編集 昭和41年12月1日33版 中央公論社 発行 この本では、ヨーロッパのルネサンスから宗教改革あたりを扱っています。 ルネサンスの科学技術として、大砲や遠洋航海、地動説や印刷術などを紹介し、人文主義の…

永遠の画家 佐伯祐三(後半)

1926年(大正15年)28歳4月上旬 佐伯祐三家族は東京下落合のアトリエに帰る 東京で「下落合風景」、大阪で「滞船」の連作 更に積極的にヨーロッパ的風景を求めて、大阪の「肥後橋風景」や東京の「ガード風景」など連作するが、筆を途中で置いた。これらの風景…

永遠の画家 佐伯祐三(前半)

永遠の画家 佐伯祐三 朝日晃 著 講談社 発行 昭和53年9月28日 第1刷発行 画家、佐伯祐三の伝記です。 著者は執筆に当たり「佐伯の芸術と本質的に無関係な興味的部分はむしろさけた。逆にその本質を理解するための事実関係、年譜の訂正にはわたしなりの時間…

フランス語とブルトン語 2言語の道路標識(カンペール、フランス)

コンカルノーからバスでカンペールに夕方着きました。 そこではまず画像のような二言語道路標識を写真に撮っていました。薄暮の中、その下に写っている老夫婦の上着だけが鮮やかです(笑) 一番上が仏語でTOUTES DIRECTIONS、ブルトン語でDA BEP LEC'Hとなって…