初めての訪仏日本人と仏和辞書

Q.初めてフランスを訪問した日本人は?

A.支倉常長一行だとされています。1613年に伊達政宗使節団として、バルセロナからローマに向かう途中、悪天候のため、予定外でサン・トロペに寄ったそうです。
石巻市には、その時の船サン・ファン・バウティスタ号を復元したものが展示されている公園があります。


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Q.日本で初めての仏和辞書は?

A.「佛郎察辞範草稿」です。1810年代に書かれたものです。出版はされていません。編纂したのは、本木庄左衛門ほか長崎のオランダ通詞たちです。オランダ語で書かれたフランス語の教本をもとに、出島のオランダ商館長ヘンドリック・ドゥーフに教わりながら、編纂したものです。
刊行された仏和辞典として最も古いものは、松代藩医の村上英俊の著した「三語便覧」(1854)です。これはフランス語、英語、オランダ語と和訳の対照辞書です。村上英俊は日本のフランス語学の祖と呼ばれています。
あと、日本初の英和辞典「諳厄利亜語林大成」(あんげりあごりんたいせい)も本木庄左衛門が中心となり編纂されました。

(まいにちフランス語 日仏交流さんぽ~全国編 7月・8月号からの引用です。画像は長崎Webマガジン「ナガジン」からです)