色の辞典

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色の辞典
新井美樹 著
雷鳥社 発行
2018年3月7日 初版1刷発行

この本では、日常的な色名や慣用的な色名、日本や欧米諸国の伝統的色名など367色を取り上げ、由来や歴史などの解説と色見本をつけて紹介しています。
奈良時代平安時代からの色は雅に感じ、江戸時代からの色は、どこか粋に感じます。
とりあえずこのブログらしくヨーロッパに関する色を取り上げると

ポンペイアンレッド
イタリアの古代都市ポンペイから発掘された貴族の邸宅「秘儀荘」の壁画に使われていた赤のことp46

ピマン
ピーマンの赤い色。日本ではピーマンは緑色で赤いものは「パプリカ」という認識だが、フランスでは全てピーマンであり、緑より赤の方が一般的である。p53

ワインレッド・ボルドー
赤ワインのような濃い暗めの赤紫色。19世紀から赤ワインの色をさす色名とされている。p54

アップルグリーン
明るい黄緑色。日本では林檎というと赤が連想されるが、西洋の色名では緑色の表皮をさす。p110

バントシェンナ
シエナの焼いた土」という意味の明るい赤褐色。シエナで焼かれた煉瓦や屋根瓦の色が由来。p194
(確かにシエナの街並みは、こういう感じの色でしたね)

画家の名を冠した色名

ジョットブルー
ラファエロブルー
レンブラントマダー(暗褐色)
ティツィアーノレッド
ヴァンダイクブラウン
フェルメールブルー
ゴッホイエロー
モネブルー
フジタホワイト
ルノワールピンク
ピカソブルー
ローランサングレイp232-235

歴史上の人物の色名
アントワネットピンク(マリー・アントワネットが好んで使ったピンク色)
ウィリアムオレンジ(オランダ中興の祖ウィリアム3世にちなんだ色)
ロビンフッドグリーン
ミカドオレンジ(日本の天皇をさし、皇太子の服色をイメージしている)
テレジアンイエロー(18世紀オーストリア女大公マリア・テレジアの好んだ淡い黄色)
ポンパドゥールブルー(18世紀フランス
のポンパドゥール侯爵夫人に由来する色)

p236-237