2017-01-01から1年間の記事一覧

海と日本人の歴史

海と日本人の歴史 高橋千劔破 著 2012年3月30日 初版発行 河出書房新社 発行 古代から中世へ 江戸時代の海運と海の男 幕末の漂流と開国と海軍 近代海軍の軍人たち の4章に分けて、海と関わってきた日本人を描いています。 現代よりはるかに危険だった海に、…

ランパルトが第2ステージ制し総合首位浮上、ブエルタ

【8月21日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は20日、第2ステージ(ニームからグリュイッサン、203.4キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のイブ・ランパルト(Yves Lampaert、ベルギー)がス…

ブエルタ・ア・エスパーニャがフランスのニームで開幕

【8月20日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)が19日、スペイン東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のバルセロナ(Barcelona)で発生した車突入事件により厳戒態勢が敷かれるなか、フランス・ニーム(Nimes)でのチームタイムトライ…

マクロン大統領就任100日へ

【8月15日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領(39)就任100日の節目が間近に迫るなか、フランス国民の間には同氏に対する失望感が広がっており、支持率の下落にも歯止めがかからない状態となっている。 5月の大統領選で勝利した元投資…

エラスムス=トマス・モア 往復書簡

エラスムス=トマス・モア 往復書簡 沓掛良彦・高田康成 訳 2015年6月16日 第1刷発行 岩波文庫 青612-3 1499年から1533年までの、エラスムスとトマス・モアの間に交わされた現存する書簡五十通の日本語訳です。 一司祭の私生児としてロッテルダムで生まれたエ…

巨大「チェス盤」で再現、ナポレオンとロシア軍の戦い

巨大「チェス盤」で再現、ナポレオンとロシア軍の戦い Russia: Reenactment of Battle of Borodino on giant chess board 【8月8日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)西方にあるボロジノ(Borodino)で6日、フランス皇帝ナポレオン(Napoleon)の遠征軍と…

フランス ブルターニュの都市ロリアンでのケルト文化の祭典

【8月7日 AFP】フランス西部ロリアン(Lorient)で、ケルト民族・文化の祭典「ロリアン・インターケルティック祭(FIL)」が開催されている。今年で46回目を迎えるこの祭典は10日間にわたって行われ、世界中から5000人以上の演者とおよそ80万人の見物客が集…

フランスのヴィエンヌ近郊で古代ローマの遺跡発見 モザイク画も

【8月2日 AFP】フランス南東部ビエンヌ(Vienne)郊外で、古代ローマ(Rome)時代の豪邸や公共建物の街区遺跡が見つかった。保存状態は極めて良好とされ、考古学者らはこれを「リトル・ポンペイ(Pompeii)」と呼んでいる。 遺跡が発見されたのはリヨン(Lyo…

ぼろぼろのノートルダム寺院の栄光を再び、パリ

【8月2日 AFP】仏作家ビクトル・ユゴー(Victor Hugo)は、今のノートルダム寺院(Notre Dame Cathedral)を見たら衝撃を受けるだろう──彼が愛したパリ(Paris)中心部の寺院では、公害、天候、そして経年による劣化がひどく進んでいる。 ユゴーが1831年に小…

バチカンとローマ、深刻な干ばつで噴水を停止

【7月26日 AFP】イタリアで干ばつが長引き、ローマ法王庁(バチカン)は25日、サンピエトロ広場(Saint Peter's Square)の由緒ある噴水を止めた。ローマ(Roma)では、水の噴き出し口が長くカーブを描いて「ビッグノーズ(高い鼻)」と呼ばれる約300の噴水…

エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦

エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦 梨木香歩 著 平成28年6月1日 発行 新潮文庫 エストニアはフィンランドのヘルシンキから船で渡って、タリンの街だけ日帰りで訪問した思い出があります。 本屋でこの本を見かけたとき、その時の記憶が甦ってきて…

「ソフトパワー」番付、フランスが首位に躍進 日本も6位に上昇

【7月19日 AFP】各国の軍事力以外の国際的影響力を示す「ソフトパワー」に関する調査結果が18日に発表され、昨年5位だったフランスが米英を抑えて首位に躍り出た。今年の仏大統領選でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏が選出されたことが要因の一…

ランボー作、堀口大學訳の「居酒屋みどり」で、を考える(その3)

― こいつ接吻くらいではビクともしない剛の者! ― にこにこしながら、註文のトーストと冷えかけのハムとを載せた はでな絵皿を運んで来た、 刺すような大蒜の匂いまでする桃色と白のハム それさえあるに念入りに、彼女はビールまで注いだ、 大ジョッキ、夕日…

ランボー作、堀口大學訳の「居酒屋みどり」で、を考える(その2)

久々で僕は楽々、両脚を、テーブルの下にのばしたり、 壁紙の暢気な模様を眺めたり。 そこへあの、目もと涼しく乳房(おっぱい)のやけにでっかい別嬪が 出て来たのだからすばらしい、 Bienheureux, j'allongeai les jambes sous la table Verte : je contem…

ランボー作、堀口大學訳の「居酒屋みどり」で、を考える(その1)

『居酒屋みどり』で 夕方の五時 八日この方、石ころ道を、歩きつづけた僕の靴 すっかり破れてしまってた。シャルルロワへといま着いた。 『居酒屋みどり』で僕はまず トーストとハムを頼んだ、ハムはどうやら冷えていた。 Au Cabaret-vert cinq heures du so…

マクロン大統領、ヴェルサイユの両院議会で演説

【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は3日、首都パリ(Paris)郊外のベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)で就任後初となる上下両院合同会議を招集し、演説を行った。 その中でマクロン大統領は、国政の「抜本的な変…

ランボーの「居酒屋みどり」で、の背景

アルチュール・ランボーは1870年10月7日、シャルルヴィルを出奔し、フュメまで列車で行き、ヴィルーからジヴェを通って、シャルルロワに乗り込んでジャーナリストになるという計画をたてた。 シャルルロワのコレージュ通り20番地にある町の新聞社では、ジュ…

イタリア日記(1811) スタンダール著

イタリア日記(1811) スタンダール 著 臼田紘 訳 新評論 発行 2016年5月20日 初版第1刷発行 前回、ゲーテのイタリア紀行関連本を取り上げましたが、今回はスタンダールによるイタリア日記です。 これは彼が28歳のときの観光旅行をもとに書かれています。 パ…

ゲーテ「イタリア紀行」を旅する

ゲーテ「イタリア紀行」を旅する 牧野宣彦 著 集英社新書ヴィジュアル版 2008年2月20日 第1刷発行 「イタリア紀行」は、ゲーテの訪れた場所の写真が無いと読むのが難しい、と実感したのが本書を書こうとした動機とのこと ゲーテがワイマール公国の重要官僚と…

嘘だらけの日仏近現代史

嘘だらけの日仏近現代史 倉山満 著 扶桑社 2017年3月1日 初版第1刷発行 戦争で何度も負け、常に苦しい戦いを強いられているフランス その時点では決して外交上手とはいえないが、それでも常に根性で乗り越えている。 そして最後は必ず勝者の側にいる…

環境に優しいボートタクシーにパリ市長もご満悦

【6月17日 AFP】風変わりな形をした電気ボートタクシーの試験運転が16日、フランスの首都パリ(Paris)で初めて行われた。世界中の都市で環境に優しい交通手段になるだろうと開発者は期待している。 フランス人のヨット操縦家アラン・ティボー(Alain Thebau…

アルチュール・ランボーのAu Cabaret vert(「居酒屋みどり」で)の動画

au cabaret vert 『居酒屋みどり』で 夕方の五時 八日この方、石ころ道を、歩きつづけた僕の靴 すっかり破れてしまってた。シャルルロワへといま着いた。 『居酒屋みどり』で僕はまず トーストとハムを頼んだ、ハムはどうやら冷えていた。 久々で僕は楽々、…

フランス下院選第1回投票、「マクロン党」が圧勝

【6月12日 AFP】(更新、写真追加)フランスで11日、下院選の第1回投票が行われ、最終結果によると、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の中道新党「共和国前進(REM)」と、同じく中道政党で同盟関係にある「民主運動(MoDem)」の得票率が合…

イタリア五つ星運動、地方選で大敗=出口調査

イタリア五つ星運動、地方選で大敗=出口調査 6/12(月) 12:22配信 [ローマ 11日 ロイター] - イタリアで11日に1000以上の市町村で首長を選ぶ地方選が行われ、初期の開票結果や出口調査によると、反体制派政党「五つ星運動」は主要都市のほとんどで…

モンサンミシェルを描いたステンドグラス

これは教会のステンドグラスです。 おそらくモンサンミシェルの近くの町、ディナン(DINAN)の教会で撮ったものと思われますが、確証はありません。 このステンドグラスの上部中央に、モンサンミシェルらしき島が描かれています。そのローカルな感じに…

ラテン語の世界 第7章 黄金時代の文学者~

第7章 黄金時代の文学者 ラテン語散文に少なからぬ寄与をした二人の非専門的文学者 弁論家、哲学者、政治家であったキケロ 軍人、政治家であったカエサル ウェルギリウスの牧歌の第4歌 「近いある日、一人の赤子が産まれ、その子が大きくなると世界が黄金…

フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか

フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか 交通・商業・都市政策を読み解く ヴァンソン藤井由美・宇都宮浄人 著 学芸出版社 2017年2月20日 第1版第2刷発行 フランスで人口が50万人にも満たない地方都市群で土曜日の人の賑わいはどうして起こ…

巴里籠城日誌(巻の六~)

1871年1月21日 パリ籠城後、市内と仏国諸地方との書簡の往来には、全て例の伝書鳩を使っている。そこで、独軍がこれを妨げようと、パリ城周囲の林の中に多くの鷹や鷲を放す。 1871年1月25日(籠城今日既に130日である) 近代歴史の中で約300万人の住民を…

巴里籠城日誌 維新期日本人が見た欧州(~巻の五)

校訂現代語訳 巴里籠城日誌 維新期日本人が見た欧州 渡正元 著 横堀惠一 校訂現代語訳 同時代社 2016年12月8日 初版第1刷発行 1839年生まれの渡正元が実際にパリに滞在して見聞した普仏戦争、その中で特にフランスのパリ籠城時の記録です。当時30代の日本…

イタリア・ルネサンスの巨匠たち 2 ジョット

イタリア・ルネサンスの巨匠たち 2 ジョット フィレンツェ絵画の先駆者 ルチアーノ・ベッローシ 著 野村幸弘 訳 東京書籍 ジョット1267?~1337 同時代の詩人ダンテは、「神曲」の中で、ジョットの名声が先輩画家チマブーエを凌駕したと謳った。 ジョットは…