
【8月15日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領(39)就任100日の節目が間近に迫るなか、フランス国民の間には同氏に対する失望感が広がっており、支持率の下落にも歯止めがかからない状態となっている。
5月の大統領選で勝利した元投資銀行家のマクロン氏は、英政治・経済誌「エコノミスト(The Economist)」の6月の表紙で、水面を歩く「欧州の救世主」として描かれた。しかし、最近のある世論調査では、その支持率は36%と急落していることが示された。
現職の仏大統領の人気がこれほど早くに落ちるのは、1995年のジャック・シラク(Jacques Chirac)氏以来のことだ。
大統領選挙は第2回投票でルペンさんに圧勝したイメージが強いですが、第1回投票の得票率は高くなく、白票や棄権も多かったですから、もともとそんなに国民全体の支持を得ていたとは言えません。
5月7日の選挙で勝利し、国内の根強い分断を克服すると約束したマクロン氏だが、就任後は労働改革や歳出削減、さらには妻ブリジット(Brigitte)さん(64)の「ファーストレディー」としての公的な地位の創設などをめぐり世論の反発に直面している。
財政的には苦しいのですが、そのために緊縮財政にすると、当然損害を被る人たちからは批判が出てきます。当たり前のことですが。
マクロン政権は、欧州連合(EU)が定める財政赤字内に収めるため、歳出から45億ユーロ(約5800億円)を削る計画を明らかにし、その一環として防衛費の削減も明言。これをめぐって先月、仏軍トップのピエール・ド・ビリエ(Pierre de Villiers)統合参謀総長と公の場で口論となった。この数日後、ビリエ氏は辞任している。
この一件を受け、ある仏紙は「エマニュエル・マクロンと仏国民のハネムーン期間は終わった」と書いた。
夏季休暇明けのマクロン氏には、労働改革に対する抗議が待ち受けている。複数の労働組合はストライキやデモ行進を呼び掛けており、また急進左派政党「France Unbowed」も集会を計画している。
右派だけでなく、左派もマクロンさんにとっては敵なわけで、特に労働組合の強過ぎるフランスでは、またいつものように、ストとかで混乱しそうです。
右派だけでなく、左派もマクロンさんにとっては敵なわけで、特に労働組合の強過ぎるフランスでは、またいつものように、ストとかで混乱しそうです。
財政や経済など、そんなに直ぐに結果が出るものでないので、国民も長期的視野で見守っていく方がいいと思います。