嘘だらけの日仏近現代史

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嘘だらけの日仏近現代史
倉山満 著
扶桑社
2017年3月1日 初版第1刷発行

戦争で何度も負け、常に苦しい戦いを強いられているフランス
その時点では決して外交上手とはいえないが、それでも常に根性で乗り越えている。
そして最後は必ず勝者の側にいる。それがフランス。

ジャンヌ・ダルクは史上最大のDQN姉ちゃんだった。彼女の難点は神様の声を直接聞いてしまったこと経だった。これがフランス国王の盟友であるバチカンの死活問題だった。

ルソーの本音は、反教会、反伝統、そして反国家。キリスト教の伝統、フランスの伝統、そして国家による秩序そのものを破壊して、人間は自由になろうということ。つまりルソーの説く自由とは、やりたい放題という意味

ルイ16世は言われているほど情けない王ではなかった。最大の功績は、アメリカ独立戦争での勝利

現在、サミット参加七カ国は全て二院制を採用している。フランスが国王を処刑した時の議会は一院制だった。

敗戦国なのに、講和会議を仕切ったタレイラン。その秘密は
1.料理と女
2.ナポレオンとフランス革命への恐怖を煽った
3.ナポレオンに全ての責任を押し付けた
4.諸外国の利害対立を見極めて、上手に立ち回った

革命によって政府はコロコロ替わる。一つの土地に権利を持つ者が三人いる、なんてこともザラだった。そして結局混乱は続く。

フランスの政教分離だけは例外的に特殊。本当に政治から宗教を排除している。フランスでは創価学会がカルト宗教認定されて禁教扱いされているが、ユグノー戦争や三十年戦争、さらには二〇世紀まで宗教問題に悩まされたという歴史がある。

フランス革命はルソーという狂人が唱えた、キリスト教否定と理性万能を説く、啓蒙思想に従って起こされた。
ロシア革命マルクスという狂人が唱えた、キリスト教否定と理性万能を説く、共産主義思想に従って起こされた。
ロシア革命フランス革命の焼き直し

ドゴールはパリ解放を独自に成し遂げた。それによりフランス人は「フランスは、一度は戦闘に負けたが、戦争には勝った」と思っている。

シラク大統領の功績
1990年代のバルカン紛争を常に調停したこと
イラク戦争に反対したこと

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