アルチュール・ランボーのAu Cabaret vert(「居酒屋みどり」で)の動画


『居酒屋みどり』で

夕方の五時 


八日この方、石ころ道を、歩きつづけた僕の靴
すっかり破れてしまってた。シャルルロワへといま着いた。
『居酒屋みどり』で僕はまず
トーストとハムを頼んだ、ハムはどうやら冷えていた。

久々で僕は楽々、両脚を、テーブルの下にのばしたり、
壁紙の暢気な模様を眺めたり。
そこへあの、目もと涼しく乳房(おっぱい)のやけにでっかい別嬪が
出て来たのだからすばらしい、

― こいつ接吻くらいではビクともしない剛の者! ―
にこにこしながら、註文のトーストと冷えかけのハムとを載せた
はでな絵皿を運んで来た、

刺すような大蒜の匂いまでする桃色と白のハム
それさえあるに念入りに、彼女はビールまで注いだ、
大ジョッキ、夕日を受けて金色に泡の立つこと。

ふと、アルチュール・ランボーAu Cabaret vert(「居酒屋みどり」で)のフランス語を聴きたくなったので、ネットで探していたら、こんな動画を見つけました。
動画の内容は原詩とは微妙に違いますが、雰囲気はよく出ていますね。
男の子はランボーぽいです。
女の子はもうちょっとグラマーな方が原詩に近づくかもしれませんが(笑)。