ヨーロッパ文明発祥の地へ(ギリシャ)

年末の休みを利用して、旅行の計画を立てる。
といっても、ヨーロッパは寒い時期である。必然的に目はヨーロッパ地図の南側にむかう。
そうなれば行くのはギリシャでしょう、ということになった。
ヨーロッパ文明発祥の地である。ヨーロッパとの名前も、ギリシャ神話で、かのゼウスにさらわれた美女「エウロペ」にちなんでつけられたくらいだ。
また治安については、レストランでの詐欺や睡眠薬強盗などの事例が報告されていたが、他のヨーロッパ諸国に比べると悪くなさそうだ。

パリシャルルドゴール空港からアテネに向かう。
この時は、すでに新国際空港、エレフテリオス・ヴェロニゼロス空港が出来ていた。しかし、手持ちの「地球の歩き方」では、十分な情報が無かった。まあ、いけばわかるさという気持ちだった。

空港に着く。
パリとは2時間の時差がある。
やはりここも協定のおかげで入国の手続きなど無く、すっと出れた。
この時、ユーロ貨幣の流通まで秒読み段階だった。年明けにはいよいろ流通がはじまるよ、ヨーロッパのみんな準備はいいかな、という段階だった。
混乱がないか心配だったためか、空港ではあまりたくさん現地通貨ドラクマに両替しなかった。結果的には、ほぼ順調に流通できたようだったが。

空港前でアテネ市街向けのバスに乗る。日本人の学生グループもいて、少しほっとする。
冬と言うこともあり、もうすでに日はかげっているように感じる。途中、アテネオリンピックの準備もあり、あちこちで道路工事が行われていた。

バスは橙色の日差しの中進む。工事の影響もあり少し渋滞気味である。そして埃ぽかったように感じた。
窓からギリシャ文字の標示を見ながら、一路アテネに向かう。