ブルージュの怪しい二人組

昼も過ぎ、おなかも減ってきたので、食事のできるところを探す。
聖母教会の近くに小さなレストランがあったので入る。
Gruuthuse Hofというところだ。前に書いた記事にはってある写真のレストランである。
その写真のバックにある教会は、救世主大聖堂だと思われる。
1955年開業のカフェレストランである。
ここの窓際の席で、通りの人を見ながら、ポークソテーを食べる。そしてやっぱりビールを飲む。

食事をすまし、ベギン会修道院の前を通り、愛の湖公園の枯葉を踏みしめ散策する。
小さな湖には、水鳥がのんびり漂っている。
てくてく歩いていると、二人連れの若い男に声をかけられた。現地の人っぽく、観光客には見えなかった。
写真と撮ってくれというのだ。
こういうのは、大概怪しい。すきを見て、財布を取られるかもしれない。
適当なことを言って、逃げればよかったのだが、結局撮ってあげることになってしまった。
リュックサックを前に抱きかかえ、財布の位置を確認し、後ろと両隣をよく確認する。誰もいないようだ。
写真を撮る。カメラを返す。サンキューと言われる。
特に何も実害は無かった。
今考えても、9割方危なかったと思う。本当に無事でよかった。
意外に、彼らはただの観光客で、貴重な記念写真になっていたりして・・・。

そうこうしている内に、帰りの時間が来た。ブルージュ駅に向かう。
冬のフランドルを離れ、冬のパリに戻る。