逆光に映える神殿(スニオン岬②)

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スニオン岬から海を眺める。
穏やかな海の中に、ぽつんぽつんと小さな島がある。
ポセイドン神殿の周りを巡る。
それぞれの角度により、柱の配置が異なり、多様な姿を見せてくれる。
太陽は沈みつつある。
雲の流れにより、明るさが刻々と異なっていく。
神殿の向こうに、太陽がくる位置に来た時、太陽と雲の位置で、ちょうど神殿が逆光に映えるようになった。
まだら雲の合間に、太陽がオレンジ色にピカーと光る。
それを背景に神殿は黒いシルエットを映し出していた。
絶妙のコントラストで、ポセイドン神殿の美しさを演出していた。
なるほど、夕陽がよく似合うスニオン岬である。

坂を降りて下から神殿を眺める。右側に神殿があり、まわりの人々が蟻のように見える。
左側の30度くらいの崖の向こうに海が見える。
日の入り間近、雲の位置で、水平線をオレンジ色に染める。
雲が通り過ぎると、何事もなかったかのように、穏やかな夕景に戻っていた。

時間も近づいてきたので、集合場所近くのカフェ・土産物屋に降りていく。
バスに乗り、海辺の道を進んでいく。
窓から海を眺める。沈みゆく夕陽の名残を惜しみながら、アテネに戻っていく。