2009-01-01から1年間の記事一覧

静かなるミラノ・ショー(ジロ・デ・イタリア)

ジロ・デ・イタリア、第9ステージはミラノにて行われた。 ミラノの街中をぐるぐる11周するコースである。 しかしレース自体は全体的にスローペースで、いつも見られる飛び出しているような選手はいなかった。 縦長の集団が、ひと固まりとなっているだけだ…

ジロ・デ・イタリア ベルガモ旧市街での勝利

ジロ・デ・イタリア、土曜日はベルガモをゴールとするコースだった。 途中湖のそばも通り過ぎ、緑の中の自然の中を滑走していく。 レース終盤、有力選手たちがスパートし、総合1位のディルーカの総合タイムを上回るのではないか、という時もあった。 しかし…

海とサルデーニャ

海とサルデーニャ 紀行・イタリアの島 D・H・ロレンス 著 武藤浩史 訳 晶文社 1993年6月15日3刷 「チャタレ-夫人の恋人」などの作品で有名なD・H・ロレンスによる、当時住んでいたシチリアから海を渡り、サルデーニャ島を縦断し、イタリア本土…

ジロ・デ・イタリア リド島での過酷な戦い

ジロ・デ・イタリア2009がとうとうはじまった。 今年で百周年ということで記念すべき戦いである。 第一ステージは、場所も豪華なヴェネツイアのリド島。 この日は約20キロのチームタイムトライアルだった。 この競技、サイクリングレース初心者の自分…

フランスの田舎町めぐり

フランスの田舎町めぐり 海外旅行選書 ヘンリー・ジェイムズ 著 千葉雄一郎 訳 図書出版社 1992年10月30日 初版第1刷発行 アメリカの作家、ヘンリー・ジェイムズによる、1882年9月から11月の初旬までの、フランスの地方都市を歴遊した記録。…

ゲーテ著 イタリア紀行 第二次ローマ滞在

イタリア紀行(下) ゲーテ 著 相良守峯 訳 岩波文庫 2007年5月15日 第49刷発行 ゲーテのイタリア滞在の内、1787年6月から1788年4月までの、第二次ローマ滞在時について綴られた。 題詞として「ながき生命と世界統治の力とがこの都にあた…

プロヴァンの鷹のショー(フランス)

野外のアリーナに到着し、席につきます。 この日は本当に暑い日で、直射日光がこたえました。 アリーナの外側にある巣箱のような所から、鷹や鷲がアリーナを横切り、中世の衣装を着た人をめがけて飛んでいきます。 そして一旦手の上にとまり、また巣箱に戻っ…

酒場の文化史(サントリー博物館文庫6)

酒場の文化史 -ドリンカーたちの華麗な足跡- 海野弘 著 サントリー博物館文庫6 1983年4月25日 第2刷発行 人類が洞窟に住んでいたときから、既に酒はつくられていた。この洞窟こそ、最初の酒場ではなかったろうか。今日でも私たちが、ほの暗くて、…

プロヴァンの城門(フランス)

この写真は、プロヴァンの旧市街の中心から、鷹のショーが行われる石造りのアリーナに行く途中で撮ったものです。 小さな城門と、それに付随する城壁を物珍しく感じ、被写体にしていたようです。 少し前NHKで放送された「フランスの世界遺産・プロヴァン…

旅する力 深夜特急ノート

旅する力 深夜特急ノート 著者 沢木耕太郎 装画 カッサンドル 発行所 新潮社 2008年11月30日 発行 沢木耕太郎氏の、子供の時の旅の思い出から、ライターとして活躍していく過程、そしてかの「深夜特急」のメイキングというべき話まで、いろいろ述べ…

カエサルの塔からの眺め(プロヴァン・フランス)

プロヴァンの旧市街に入り、いわゆる「カエサル(セザール)の塔」に上ります。 名前こそカエサルとついていますが、彼の時代のものではなく、12世紀に建てられたものです。 この塔は、当時のシャンパーニュの伯爵たちの権力の象徴としての意味合いが強か…

花のプロヴァン市庁舎(フランス)

プロヴァンのサント・クロワ教会の近くには、写真のようなプロヴァン市の市庁舎がありました。 ここの窓には、以前紹介した「花のむら」のように花で飾られていました。 このプロヴァンが「花のまち」委員会から賞をもらっているのかどうかはわかりません。 …

シベリア横断鉄道の旅

シベリア横断鉄道の旅エリック・ニュービー著大窪一志 訳1992年6月20日 初版第1刷発行図書出版社この本は、1977年、まだブレジネフ政権が強固な頃のソ連時代に、モスクワからウラジオストックまで、シベリア鉄道で横断した紀行文です。イギリス…

プロヴァンのサント・クロワ教会(フランス)

改めて、プロヴァンについて書いてみたいと思います。 プロヴァンについては、このブログをはじめて間もない頃に一度書きました。 その頃は一箇所一記事で、なおかつ写真がなかった状態でした。 旅の思い出のネタもなくなってきたので、あらためて写真一葉に…

四ツ花のまち アンジェ(フランス)

「花のむら」を見学したあとは「花のまち」に向かいます。 そのまちの名はアンジェです。人口は約14万人で、タペストリーやシャトーで有名な都市です。 「花のまち」として、街の美化に力をいれ、同じく四ツ花をもらっていました。 それでもこのときは、た…

これだけは、村上さんに言っておこう

「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果して村上さんはちゃんと答えられるのか? 絵 安西水丸 発行 朝日新聞社 2006年4月20日 第2刷発行 村上春樹さんの、読者からの質問に答えようシ…

花のむらの普通の教会(フランス)

この花のむらはジュヴィニェという人口1500人ほどの小さな村です。 それでも教会は写真のように立派なものです。 花のむらとはいえども、教会の正面にはさすがに花はありませんでした。 ひょっとしたら、教会の周りには、花が咲きまわっているのかもしれ…

庭仕事の愉しみ(ヘルマン・ヘッセ)

庭仕事の愉しみ ヘルマン・ヘッセ 著 フォルカー・ミヒェルス 編 岡田朝雄 訳 草思社 発行 1996年10月1日 第17刷発行 ヘルマン・ヘッセによる、庭仕事に関してのエッセイ、手紙、詩、短い小説などをまとめた本。 合間にカラーのイラストや、モノク…

ワイン完全ガイド

ワイン完全ガイド 君嶋哲至 監修 池田書店 2009年1月30日 発行 この本は、ワインについて、基礎的な知識から、いろいろな生産地、そしておすすめ銘柄まで、幅広く解説してくれています。 ワインの生産地については、フランスの有名な生産地と、イタリ…

フランコフォニーフェアにて

先日、関西フランコフォニーの催しがあったので、たいしたフランコフォニーでないにもかかわらず(苦笑)行ってきました。 最初に、知事さんやジプチの大使さんによる挨拶がありました。 大使さんの挨拶の中で、「もともとフランコフォニーとは植民地主義か…

「花のむら」の戦没者慰霊碑(フランス・ペイドラロワール)

フランスのいろいろな町で見かける、第一次・第二次世界大戦の戦没者慰霊碑も、この花のむらでは花で覆われていました。 このむらでは普通の兵士の像となっていますが、他の街ではいろいろなパターンがあるようです。 ストラスブールでは、母親と二人の息子…

ルネサンスとは何であったのか

ルネサンスとは何であったのか 塩野七生ルネサンス著作集 新潮社 2001年4月15日 発行 ルネサンス人の嚆矢として、聖フランチェスコとフリードニッヒ2世をあげる。 既成の考え方に疑問を抱き、それを明言する勇気を持った人たち。 二人はいわゆる「ハ…

負けても強いコンタドール(パリニースサイクリングロードレース最終日)

パリ・ニースサイクリングロードレース最終日、日本での放送開始後、少し遅れてチャンネルをつける。 「おおっ!」 前日総合で1分50秒ほどの差をつけられていたコンタドールが、5人ほどのトップグループを形成し、その1分50秒以上の差をつけ、総合首…

コンタドール失速!(パリ~ニース・サイクルロードレース)

パリ・ニースの前日までの結果を知った時、あのコンタドールが総合で1分30秒ほどの差をつけていた。 これで後二日。 あのコンタドールなら、トラブルさえなければ、このままリードを守ると思っていた。 しかし本日、終盤、サンチェスが飛び出し、コンタド…

第67回 パリ~ニース(サイクリングレース)について

この一週間、サイクルレースの「第67回パリ~ニース」を観ています。 去年から観始めたのですが、今年は去年よりも少し多く観る事が出来ました。 といっても、今仕事で朝早く起きなければならず、疲れている時は寝てしまってましたが・・・。 まだフランス…

「花のむら」のガソリンスタンド(フランス)

「花のむら」の小さなガソリンスタンドです。 おそらく、このむら唯一のガソリンスタンドだと思われます。 ここのような所まで、花で覆われています。

ヨーロッパの不思議な町

ヨーロッパの不思議な町 巖谷國士 著 筑摩書房 1990年12月25日 初版第4刷発行 ヨーロッパの東西南北のいろいろな町を、学者らしい深い視点から眺めた旅行記 ビロード革命の1年前、1988年に訪問したプラハの街。社会主義国からや、西側からの観…

「花のむら」の道端と家並み(フランス)

この村はフランスでグランプリをとり、なおかつ欧州コンクールでも金賞をとったそうです。 人口は1500人ほどだそうです。 道端の生垣などは、普通のまちでもよくありそうですが、この村ではより念入りなような気がします。 また家々もそれなりに花を飾っ…

明日へのチケット(イタリア・イギリス映画)を観て

この映画は、三人の監督による、三話のオムニバス形式をとっています。 三つの話は一応別々なのですが、舞台はインスブルグからローマまでの電車の中、という共通点があり、重複している登場人物もいます。 第1話は、老教授がインスブルグの会社で世話にな…

「花のむら」の村役場(フランス)

朝、ラヴァルの木賃宿を発ち、「花のむら」に向かいます。 この「花のまち」あるいは「花のむら」はフランス全国花委員会により審査されます。 自分のまちやむらを、花により、とても美しく緑化しているところを顕彰するようになっています。 道中、その村の…