ジロ・デ・イタリア リド島での過酷な戦い

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ジロ・デ・イタリア2009がとうとうはじまった。
今年で百周年ということで記念すべき戦いである。
第一ステージは、場所も豪華なヴェネツイアのリド島。
この日は約20キロのチームタイムトライアルだった。
この競技、サイクリングレース初心者の自分にとっては、じっくり見るのは初めてだったが、なかなか興味深い。
各チーム9選手が同時にスタートし、その5番目にゴールした選手のタイムにより、このステージのチーム優勝が決まる。
スタートはチームごとに、5分ごとにスタートしていった。
9選手が壇上に揃う。
自転車を支えるのが、同じく9名のミニスカートの美女だった。
観ている方としては壮観な眺めだが、選手にとってはあまり関係ないとのこと。
というのも、このチームトライアル、肉体的にも精神的にも結構きつく、美女にデレデレしている余裕などないそうなのだ。
まずは9名が縦に一直線に進んでいく。そして風除けのための先頭を交互に交代していく。
この列の車間を極力短く、またシフト位置の円滑な交代が必要になっていく。
そして全速力で走らなければならない。などなど大変なのだ。
それでもそのような緊張感を持って、一直線でブッちぎっていく様子はなかなかカッコよかった。

レースは一番最初に出発した、コロンビアが優勝した。
そして栄えある総合1位の称号であるマリア・ローザは、若いカヴェンディッシュ選手が獲得した。
表彰式はまず最初チーム全体の表彰があって、そのあと個人の表彰がある。
最初のチーム表彰の時、恒例のシャンパンがなかなか開かなかった。
よってその後の個人表彰の前には、シャンパンが開けやすいように少し針金などをいじっていたのが、それこそいじらしかった。

それにしてもヴェネチアの風景は見事であった。
途中並木道の向こうに、巨大なスクリーンがあるかのように、文字や窓が動いていた。
なんなんだろうと思ったら、巨大豪華客船の船体が、たまたまリド島のそばを航行しており、その船体の一部分が写っていたのであった。

レース後は、このレースで復活したランス・アームストロングを延々と映し出していた。
やはり彼のようなビッグネームが出ている以上、おっかけるのも当然になってしまうのだろう。
彼のそばに、このジロデイタリアの象徴色であるピンクの帽子・シャツを着て、日本の国旗を両手にもって走っている方がいた。
熱狂的な自転車ファンで、おっかけをしているのであろう。
なかなか羨ましい限りである。

(写真は中継していただいているJ SPORTSのホームページから転写したものです。)