2009-01-01から1年間の記事一覧

フランスの庭 奇想のパラダイス

フランスの庭 奇想のパラダイス 横田克己 著 松永学 他 写真 新潮社 2009年1月25日 発行 前回の「世界の名建築100選」に続き、再びシャルトル絡みの表紙です。 しかしこちらは大聖堂ではなく、「ピカシエットの家」です。 以前「フランス人のケチ…

世界の名建築100選

NHK 夢の美術館 世界の名建築100選 新建築社 編 2008年12月23日 初版第1刷発行 この本は、以前、NHKで「夢の美術館 世界の名建築100選」という題で放映された番組を書籍化したものです。 見開き2ページで1建築物となっており、右側に…

教会と市庁舎と魚のスープ(ラヴァル・フランス)

ラヴァルの街中の、教会や市庁舎の前を通り、写真をとりつつ、ホテルに戻ります。 夕食は、宿に備え付けてある食堂で取りました。 その時は、アントレで魚のスープ、メインは魚のシュークルートを食べたような気がします。 魚のスープは、オルレアンに行った…

ラヴァルの旧市街を抜けて(フランス)

マイエンヌ川沿いを歩いた後、旧市街のような、薄暗い坂道を登ったような記憶があります。 道の上には、クリスマスなどの時期にありそうな、ちょっとした飾りが残っていたように思います。 その通りを抜けてから、写真のような、夕陽に照らされた建物を発見…

パリとラヴァルの川脇の話

ラヴァルのマイエンヌ川沿いに歩いていきます。 川の脇に小屋がありますが、これは何なんでしょうか。 小さなボートの停泊所かな、と推測したのですが、あまり自信がありません。 ちなみに、ラヴァルの街の紹介の三つ折のパンフレットによると、このマイエン…

アイルランド「ケルト」紀行

アイルランド「ケルト」紀行 エリンの地を歩く 武部好伸 著 彩流社 2008年12月20日 初版第1刷 この本の著者の方は、ヨーロッパ各地のケルトに関する遺跡を訪ね歩いておられます。 その紀行シリーズも10巻目となり、この巻で一応の区切りというこ…

ラヴァルのシャトーと古い橋(フランス)

さる用事で、ある年の10月中旬、ペイ・ド・ラ・ロワール州に行きました。 このときは通訳の方も入れて3人での道中でした。 パリのモンパルナス駅で待ち合わせ、西を目指します。 カーレースで有名なルマンで路線が二股に分かれており、まずは北側の、レン…

スプートニクの恋人(The Sputnik Sweetheart)

スプートニクの恋人 村上春樹 著 講談社 1999年4月20日 第1刷発行 先日、新聞を読んでいたら、小さな記事で、村上春樹さんのことが出ていました。 その内容は、最近、イスラエルの文学賞を受賞した村上さんに対し、パレスチナを支援するNGO団体が…

日本人と美

日本人と美 竹山道雄 著 新潮社 昭和45年11月30日 発行 カルナックの巨石文化。日本の飛鳥の蘇我馬子の墓など、世界各地に同じような巨石文化が見られる。 芸術というのは、優しくてメロディアスで陶然とさせるものだけではない。逆にぞっとさせる、暗…

パリのカフェごはん

パリのカフェごはん 発行 2008年4月30日 発行者 森 たか子 発行所 アップオン 発売 主婦の友社 パリの有名なカフェの日常の風景、そしてその料理の写真で飾られている。 日ごろの何気ないカフェの情景や、おいしそうな料理のアップで一杯である。 ア…

モンス駅前の彫像(ベルギー・ワロン地域)

聖ウォードリュ教会を見終わった後、モンス駅前に戻ります。 駅前の広場はレオポルド広場と名づけられています。 まず、レオポルドということで、ベルギーの歴代の国王にちなんで名づけられた広場だと推測できました。 とすると、この広場の真ん中に鎮座して…

モンスの教会と鐘楼のツーショット(ベルギー・ワロン地域)

聖ウォードリュ教会の正面から、少し角度を変えて写真を撮ると、モンスのもう一つの名物、鐘楼も枠におさまり、名所ツーショットが実現しました。 前にも書きましたが、鐘楼は市庁舎や教会に付属しているものもありますが、ここモンスでは独立した建物のよう…

伝説の黄金馬車(モンス・ベルギー)

聖ウォードリュ教会の中に入ると、写真のような「黄金の馬車」がありました。 これはモンスのお祭りのときに、この馬車、聖ウォードリュの聖遺物を載せて、中世風の行列と一緒に街を練り歩きます。 そして最後に教会そばの傾斜坂を、この馬車が一気に上れば…

聖ウォードリュ教会のファサード(モンス・ベルギーワロン地域)

再び聖ウォードリュ教会の前に行きます。 この教会の正面の広場は、ルーズヴェルト公園と名づけられていました。 おそらくアメリカの大統領にちなんだものかと思われますが、深い由縁があるかどうかは不明です。 この公園の木々が邪魔にならないように、教会…

フランス人のケチの美学

フランス人のケチの美学 もたいまさこ 著 あべかよこ マンガ 長崎出版 2008年11月28日 初版発行 フランス人男性と結婚された、日本人女性の目から見た、フランス人の「ケチさ」に焦点を絞って書かれた本です。 毎章かわいらしいマンガと共に、もたい…

「愛と哀しみのボレロ」を見て

第二次世界大戦前から、映画発表時(1980年ごろ)にかけての、パリ、ベルリン、モスクワ、ニューヨーク等における多様な人々の激動の人生を描き出した作品。 同じ役者さんが、親と子の二役を演じたりして、時間枠を超えて登場してくるのが面白い。また、…

モンス駅前からの眺め(ベルギー・ワロン地域)

一旦モンス駅前に戻りました。 そこから聖ウォードリュ教会と鐘楼の上部が見えます。 おそらくこの時、帰りの電車の時間を確認していたんだろうなと思います。 まだ、時間に余裕があったので、再び教会を見に行きます。 駅前から坂を登って教会の正面を目指…

ボルジア家 悪徳と策謀の一族

ボルジア家 悪徳と策謀の一族 マリオン・ジョンソン 著 海保真夫 訳 中央公論社 昭和59年11月25日 初版発行 原題は、「ボルジア家」のみ。日本語の副題で「悪徳と策謀の一族」としているが、この著者の方は、従来のボルジア家のイメージに囚われること…

幸運のサルといたずら小僧(モンス市庁舎・ベルギー)

モンスの幸運のサルの写真(右)を、市庁舎のパンフレットより転写いたします。 白黒なので少しわかりにくいですが、たしかに触られてつるつるしているようです。 この用途として、こどものさらし台(足のところに鎖をつなぐ輪がある)とか酒場の装飾された…

モンス市庁舎のファサード(ベルギー・ワロン地域)

再びグランプラスに戻り、市庁舎のファサードを眺めます。 ゴシック建築で、15世紀頃特有のものだそうです。 建物の中には入らなかったのですが、中庭に入りました。 この中庭は「市長の庭園」と呼ばれる場所です。 そこに通じる市庁舎入り口には、触れば…

地中海 Ⅰ 環境の役割②

地中海 機ヾ超の役割 第2章 地中海の心臓部 海と沿岸地帯 もともとは沿岸航路中心-安全で、なおかつそれだけで用が足りた しかし15世紀初めにはポルトガル人による大西洋の遠洋航海が行われる。 チュニジアとシチリア島の間で、地中海は二つに区切られる…

モンスの聖エリザベス教会(ベルギー・ワロン地域)

ベルギーで俳句好きの新首相就任を記念して、というわけでもないんですが、ベルギーのワロン地域にある、モンスという街についての記事を、1年ぶりに再開します。 写真は街の中心の広場から見たNimy通りと思われます。 塔のある建物は聖エリザベス教会の…

地中海 ブローデル①

地中海 環境の役割 フェルナン・ブローデル 著 浜名優美 訳 藤原書店 1992年11月15日 初版第7刷発行 第1章 諸半島-山地、高原、平野 地中海周りにある多くの山地では、夏でも雪が見られるところが多い。 山は戦争や海賊からの避難所。文明や宗教…