これだけは、村上さんに言っておこう

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「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果して村上さんはちゃんと答えられるのか?
絵 安西水丸
発行 朝日新聞社
2006年4月20日 第2刷発行

村上春樹さんの、読者からの質問に答えようシリーズの一冊です。三冊あるうち自分は今回の本を最後に読みましたが、実際の順序は2番目の本のようです。
ほかの2冊と同じように、真面目な質問・回答もあれば、バカバカしい回答も含まれており笑わせてくれます。
今回一番気に入ったのは、奥様がいなくなったら、という質問に対する回答です。とりあえず「のんびりと一人で暮らす」と答えておられましたが、最後には「美しい蛇つかいの娘とひょいひょい再婚しちゃったりしてね。」と書いておられました。
さすがに村上さんらしく「蛇つかい娘」というのは突飛で面白いです。
さらにおなじみの安西水丸画伯による4コママンガで、奥様を亡くされた村上氏が、街で蛇つかいの娘(金髪でビキニ姿)に出会い一目ぼれする姿が描写されており、ますます笑ってしまいました。
それにしても日本で実際に「蛇つかい」を生業とする娘はいるのでしょうか。欧州や中東あたりでは現存するのかもしれません。アンリ・ルソーも描いていた事ですしね。
自分が思い出すのは、「東京コミックショウ」です。
しかし「レッドスネイク、カモーン!」などと言っておられたのはおじさんでした。最後のオチでは奥様が出てこられていましたが、さすがにその奥様を「娘」とお呼びするのは無理があったような気がします。

あと今回の巻では「カラマーゾフの兄弟」の話題が多かったです。もしその話を映画化するのなら、どのようなキャスティングにするか、で盛り上がっていました。
もちろんその小説の内容についてもベタホメなので、自分も読破してみようかなと思いますが、小説自体は苦手なので、どうも挫折しそうです・・・。