パリ探索
写真はパリのサント・シャペル大聖堂の内部です。 内部は二階に分かれており、一階部分は王家の使用人の礼拝堂、二階は王家の礼拝用として利用されたそうです。 そういわれると、この豪華なステンドグラスは二階にありました。 一階を通りすぎた後に、この部…
前回の記事で、マイヨール美術館の事を書きましたが、そこに行ったきっかけは、その時に行っていた特別展によるものでした。 その情報は、パリの日本人向けの本屋や食料品店に置かれている、在住日本人向け新聞から得たものです。 しっかり読んでいると、結…
パリ7区、オルセー美術館から少し南に行った所に、彫刻家マイヨールの美術館があります。 この美術館は、1995年オープンした、比較的新しい美術館です。 上の写真はパンフレットからとったものですが、「四季の泉」と呼ばれるモニュメントです。 この脇…
一日で鑑賞するルーヴル美術館 小池寿子 芸術新潮編集部 著 新潮社 2006年5月20日発行 ルーヴルといえば、とりあえずモナリザとミロのビーナス。 というのに飽き足らない方に、88作を選んで、豊富なカラー写真と共に解説している。 更にルーヴルに…
パリの中で金色のドームが印象的な「アンヴァリッド」 ここは軍事博物館であるとともに、ナポレオンの墓があることで有名である。 日本語訳では「廃兵院」としているようだが、これは失礼な感じを受ける。 「傷痍退役軍人院」あたりの訳が適当だと思う。 自…
まず窓の上部に、センサー付スピーカーを備え付ける。そばを通ると、アラブの音楽が出てくるのだ。 そして窓には、同じくアラブの紋様を描いたセロハンを張り付ける。外が見えるように上部は空けておく。そして向こう側にも同じように貼って置く。 そんなに…
ヨウコが自分の原風景を追い求めているように、ぼくも自分の原風景を描き出してみよう。 早速下宿に帰り、予備審査用の報告用紙に、自分の作品を描いていく。 テーマははっきりした。すっすと筆がすすむ。 提出して2、3日、すぐに結果は出た。 出展OKとの…
セーヌ河沿いにだらだら、休みながら歩いていたので、パリ市立近代美術館に着いたのは夕方になってしまった。 中に入り、ぼくらの展覧会を行う場所にたどりつく。 2階の広い、U字型のフロアが、みんなのスペースになる。 ここをみんなの作品で埋める、とい…
そんなふざけた格好にもかかわらず、真面目な顔でぼくを見て、 「そこのビデオで私を撮って」と真剣に言われる。 しかたなく、カメラを構え、彼女に向ける。 スイッチを入れると、彼女は一生懸命、デンマーク体操(のようなもの)をしはじめた。 延々と、手…
翌日、午後3時、ヨウコに誘われて学校を出る。 彼女と一緒に、カルチェ・ラタンのサン・ミッシェル通りの緩やかな坂道を下り、セーヌ方面に向かう。 シテ島の手前で、左に折れ曲がる。どうも警視庁のそばには近寄る気がしない。 ブキニストのそばを通りなが…
今は家を出て、日本からの留学生、ヨウコと一緒に暮らしている。 といっても、彼女のアパルトマンに居候しているような感じ。のら犬と変わらない。 彼女、かわいいけど気は強い。 もともと、日本女性って、「おしとやか」というイメージがあったんだけど、ヨ…
ぼくはサイード パリ生れのパリ育ち といっても、「花の都」なんていうイメージとは全然違う、北の方の、地区。 ぼくのようなアラブ系や、アフリカ系が多く住む地域。 ぼくのおじいちゃんは、北アフリカからフランスに来て、ごみ掃除など白人がやりたがらな…
自分がパリの下宿に住み始めた頃、ちょうど真正面にも中華の総菜屋があった。 しかしさすがに過当競争なのだろうか、しばらくしてギリシャ風サンドイッチの店に変わってしまった。 そういう店もパリにはよくある。 大概大きな肉の塊があり、それを削ぎ落とし…
パリといえども、いやパリだからと言うべきが、中華料理屋は多い。 特に小さな中華総菜屋などは、自分の下宿の周りにたくさんあった。 一応簡単なテーブルなどはあるのだが、狭いので、大体アンポルテにして下宿で食べていたものだった。 手軽にコメなどが食…
パリのスーペルマルシェの続き レジの人たちはみんな無愛想な人ばかりだった。(少なくとも下宿の近くのモノプリは) みんな「アメリ」のカフェのタバコ売りのところにいるおばさんみたいだといってもいい。 一応、ボンジュールとは言ってくれるのだが、言い…
自分がパリにいたとき、一番よく行ったのが、モノプリという名のスーペルマルシェ(スーパーマーケット)だった。 理由は単に下宿のすぐそばにあったから、だった。 広さは中くらいなのだろうか、郊外の様に大きくなかったが、街中ではまあまあのサイズだっ…
あるきっかけで、「コメディ・フランセーズ」に芝居を見に行く事になった。 この建物の前は、よく通っていたが、実際に中に入るのはこれが初めてであった。 劇の内容は、かのシェイクスピアによる「ヴェニスの商人」である。 かなり久しぶりの上演になるらし…
ル・トラン・ブルーの中に入る。 荷物を預けて、席に案内してもらう。 いすに座り、内部の装飾を見つめる。 フランス各地の風景画が描かれていた。いかにもここからいろんなところへ行く事ができますよ、という駅らしい、旅情をそそるようにしてある。 ちな…
1月の霧のパリ、この日は昼からブルーデル美術館に行く。 場所はモンパルナスの一角にある。小さな美術館だ。 中に入り、受付で入場料を払おうとしたら、この時は無料だった。Gratuitと書かれたチケットは発行してくれた。 最初の部屋に入る。 白い壁の、天…
パリでは4月末から5月はじめにかけて、「Foire de Paris」という催しが行われます。 訳せば「パリ見本市」ということで、いろいろな展示がされます。 住居の内部、庭、旅行、マルチメディア、料理やワインなど、さまざまなコーナーが設けられます。 場所は…
自分がヨーロッパにいた時、1年目は世紀の狭間で年を越し、2年目はユーロ誕生で年を越した。 ちょうど歴史的な瞬間にヨーロッパにいることができ、幸運だったと思う。 この内、ユーロについては、自分が到着した時(ユーロ導入まで1年9ヶ月前)、既にフラ…
パリにいた時、ボジョレ・ヌーヴォ解禁日の夜、ビストロに出かけた。 場所は、Le Rubisという店である。ブランドストリートとして有名なフォーブル・サントノーレ通りから一本路地に入ったところにある。 その店の前で待ち合わせになったのだが、来てみて驚…
同僚からオペラのチケットがあるので買わないかと言われた。 オペラは全くの門外漢なのだが、「これも人生経験だ」と思い行くことにする。 場所はかのオペラバスティーユである。 題名は“La Dame de pique”。日本語題だと「スペードの女王」になるらしい。 …
11月の午後、ふと思い立ち、パリからサンジェルマン・アン・レーに行く。 寒いことは寒いが、天気は良い。 パリの地下鉄1号線の延長線上にあるRERに乗れば、20分ほどで着く。 駅を降りて、シャトーのそばを通り、まずは庭園に行く。 やたら長いテラスに…
今年もツールドフランスが始まった。 昨日もテレビで見ていたが、アンボワーズ、シノン、シャンボール、ブロワなどの城と街が見れたのが懐かしくて嬉しかった。 コースは毎年変わるものの、最後はパリである。これがなんとも言えずかっこいい。 フランスおよ…
今日は夏至だが、パリでの夏至の日の思い出を書いてみたい。 この日は、フェット・ドゥ・ラ・ミュージックで、あちらこちらで演奏が行われるのだ。 少し残業しなければならず、定時に遅れて職場を出る。それでもまだ日は十分明るい。 近くのパレ・ロワイヤル…
この日はフォンテーヌブローに行った後、地下鉄を乗り継ぎヴィレットに行く。 前日のニュースで、野外コンサートをやっていると伝えていたからだ。 野外コンサートといっても、ちゃんとしたステージがあるわけでもない。 普段着のアコースティックの楽団が、…
パリ市立近代美術館を見学する。 現代芸術はマティスくらいしか好みでないのだが、せっかくの機会に見に行く事にした。 この時はたまたまパリ在住の若手芸術家達による発表会を行っていた。 正装した、さまざまな人種の若者たちが集まった写真がある。発表者…
初めてのフランス パリに住むにあたり、まず下見に行くことにした。 パリに着き、夕方ホテルにチェックインする。メッセージがあり、明日の晩の食事会の予定が、今晩になったとのこと。そのまま時差ぼけの状態で、食事に行ったため、あまり食欲も無かったが…