2010-01-01から1年間の記事一覧

ローマ国立博物館分館(ディオクレティアヌスの浴場跡、ローマ)

このローマ国立博物館と、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会、そしてその前の共和国広場なども含めて、ローマ時代はディオクレティアヌス大浴場となっていました。 ただしこの博物館の入り口は、教会とは別になっています。 入り口の位置としては、テ…

ミケランジェロの回廊(ディオクレティアヌスの浴場跡、ローマ)

次の日は雨模様でしたので、博物館めぐりをすることにしました。 まずは宿近くで、テルミニ駅近くのディオクレティアヌスの浴場跡にある、ローマ国立博物館の分館のひとつに行きます。 中には、写真のような回廊がありました。 これはミケランジェロの回廊…

コロッセオの十字架(ローマ)

コロッセオの中に十字架を発見しました。 ローマの時代には、この中で多数の人々が処刑されましたが、その中にキリスト教徒もいたのは確かなようです。 教皇ベネディクトゥス14世(在位1740年―1758年)はこの古代の競技場を十字架の道行きのため…

自分はなぜイタリア好きになったのか

イタリアに惹かれる一番のポイントは?というご質問を受けたので、この機会に改めて自分の今のイタリア好きの経緯についてまとめてみます。 パリ在住時 イタリア好きの萌芽は、やはりフランス滞在中に芽生えていたようです。 ニースを旅行したとき、マティ…

コロッセオの地下(ローマ)

コロッセオの一階に降りてきて、地下の遺跡を間近から眺めます。 この地下には、ショーに出演する野獣の檻や器材など、そして大がかりな舞台装置などもあったようです。 当時のコロッセオの再現図などを見ると、この地下の上に板張りをして、その上に土を固…

ヴェスパシアヌス帝の特別展(コロッセオ、ローマ)

この時期、コロッセオの内部では、ヴェスパシアヌス帝の特別展が開かれていました。 写真のような彫像のほかに、様々な地図等のパネルや関連した品が展示されていました。 このコロッセオは、彼の治世に着工したのですから、一番つながりの深い皇帝だといえ…

肉体の眼で見たコロッセオ内部(ローマ)

コロッセオ内部を上部の周回路から眺めます。 本来なら観客席や競技場の床部分があるのですが、年月を経る内に無くなってしまいました。 今のローマを見るためには、ゲーテも言ったように肉体の眼だけでは不十分で、心の眼も必要なのです。

ツールドフランス 第11ステージ 頭突きで勝利

第11ステージのツールドフランス、この日は山地だが、コース自体は割りと平坦である。 いわゆる田園地帯も多く、現地の人だけでなく、ヴァカンスを楽しんでいる人もたくさん観戦していたようだ。 ツールドフランスお馴染みの、刈り取ったあとの麦畑、ブド…

ツールドフランス 第9ステージ 手負いの王者の意地とプライド

ツールドフランスをやっと家のケーブルテレビでも見ることができた。 今回は山岳コースである。ギャラリーも盛り上がっている。 後半、先頭グループが4人に絞られる。その後に優勝候補コンタドールなどの小グループ、そしてマイヨジョーヌ(黄色いジャージ…

ウェヌスとローマの神殿(コロッセオからの眺め)

コロッセオの中に入り、テラスのようなところからの眺めです。 正面に見える遺跡は、ウェヌスとローマの神殿と呼ばれるものです。 両女神の神室が背中合わせになった、双子寺だったそうです。 当時でもユニークな建築で、批判した建築家もいたそうですが、…

コロッセオの中へ

コンスタンティヌスの凱旋門を見た後、いよいよコロッセオの中に入ります。 前回ローマに行ったときは、コロッセオの中には入らなかったので、楽しみにしていました。 写真のように、馬車がまわりに沢山ありましたね。 また日本で言う二階に、人があふれて…

パッチワークの凱旋門(コンスタンティヌスの凱旋門)

前回撮影した場所から、凱旋門の反対面に回ります。 この凱旋門は、パッチワークの凱旋門とも言えます。 上部の立像はトライアヌス時代のもの、 そして上部の左右の平面は、マルクス・アウレリウス時代のもの、 そして左右のアーチの上の円の部分や、凱旋門…

大阪娘、地球に迷う(わかぎゑふ 著)

大阪娘、地球に迷う わかぎゑふ 著 枻出版社 2002年12月20日 第一版第一刷発行 浪花の演劇人、わかぎゑふさんによる、海外旅行などの体験談を集めた本です。 海外だけでなく、国内での旅行の思い出や、大阪で体験した海外の日本料理屋のような店で…

勝てば凱旋門(コンスタンティヌスの凱旋門、ローマ)

コンスタンティヌスの凱旋門に達します。 この凱旋門は、コンスタンティヌスが、ミルヴィウス橋の戦闘でマクセンティウスに対し勝利したことを記念して建てられたものです。 元老院は、戦前はコンスタンティヌス派ではなかったため、ある意味彼に対する謝罪…

モンナ・リーザ

モンナ・リーザ ジュゼッペ・パッランティ 著 原田和夫 訳 一藝社 2005年12月25日 初版発行 モナリザの正体については、時にはスキャンダラスに、様々な説が唱えられています。 この本はその中で、古くからの正道の説である、リーザ・ゲラルディーニ…

聖なる道を下って(ティトウスの凱旋門、ローマ)

考古学博物館?からティトウスの凱旋門のそばを通り、聖なる道を下っていきます。 振り返ると、いかにも凱旋門!という感じですね(笑)。 右側の土台の上は「ウェヌスとローマの神殿」になっています。 コロッセオの上からだと、その遺構がよく見えます。

入れなかった考古学博物館?(フォロ・ロマーノ、ローマ)

マクセンティウスのバシリカを見終わり、写真ではむこうに見えるコロッセウムに向かいます。 途中で観光客が出入りしている建物があったので入ってみます。 どうやら博物館のようです。 扉を開けて、中に入りますが、受付の年配の女性に何か言われます。 イ…

マクセンティウスかコンスタンティヌスか(フォロ・ロマーノ、ローマ)

当初は、このバシリカは「マクセンティウスのバシリカ」と呼ばれていました。 これはローマ帝国の事実上の皇帝だった彼が306年に竣工したことに由来します。彼は多くの公共建築物を造りましたが、今に名前が残っているものとしては唯一のものです。 しか…

マクセンティウスのバジリカ中央(フォロ・ロマーノ、ローマ)

マクセンティウスのバジリカの中央部分です。 巨大な丸天井と、大きなアプシス(壁の引っ込んだところ)の姿です。 この部分は、ルネサンス時代の有名な建築家たちにインスピレーションを与えたそうです。 また、建物全体では、バジリカと浴場建築を組み合…

マクセンティウスのバジリカ(フォロ・ロマーノ、ローマ)

フォロ・ロマーノの中央の通りから、少し北に入ります。 そうすると、巨大な写真のバジリカに出会います。 今回初めて見たので、間近で見ると巨大さに圧倒されました。 これは306年にマクセンティウス帝により建て始められ、コンスタンティヌス帝の時に完…

米原万里 著 心臓に毛が生えている理由

心臓に毛が生えている理由 米原万里 著 平成20年4月30日 初版発行 角川学芸出版 2006年5月に亡くなられた、米原さんのエッセイ集。新聞や大学の広報まで、様々なところで書かれたエッセイを収めている。最後にはプラハのソビエト学校についての池…

ヴェスタ巫女の家を覗きこむ(フォロ・ロマーノ、ローマ)

写真の「ヴェスタ巫女の家」は内部には入れません。 仕方なくこの家の敷地のそばにある、一段上がった狭いエリアから覗きこみます。 もともと家は二階建てで、中庭には写真で見える池のようなところがあったようです。 壊れかけた巫女の列柱が残っています…

滞欧日記 澁澤龍彦著

滞欧日記 澁澤龍彦 著 巌谷國士 編 1993年5月10日 3版発行 河出書房新社 1970年~1981年にかけて、澁澤氏の4度にわたるヨーロッパ旅行時に、書き残していた日記を本にしたもの。 澁澤氏の作品は読んだことはないのだが、マルキ・ド・サドな…

山下洋輔トリオ モントルーライブ 1976

4月から、NHKの「坂本龍一 音楽の学校」を毎週観ています。 5月にはジャズということで、ゲストの一人に、ジャズピアニストの山下洋輔さんが出演されていました。 山下さんのエッセイは子供の頃からの愛読書です。また自分がパリにいたとき、たまたま訪…

ヴェスタの神殿(フォロ・ロマーノ、ローマ)

これはヴェスタ(ウェスタ)の神殿です。 ヴェスタというのは炉とかまどの女神です。 ここでは巫女が「聖なる火」を守っていました。 この場所は伝説では紀元前8世紀に遡るそうです。 そして西暦394年に閉鎖されました。 381年にキリスト教がローマの…

カストルとポルックスの神殿(フォロ・ロマーノ、ローマ)

前回の場所あたりから目を北側に転ずると、この写真のようになります。 三本の柱は「カストルとポルックスの神殿」と呼ばれるものです。 カストルとポルックスというのは、ゼウスの(白鳥レダが産んだ)双子神の名前です。 紀元前499年、レギルス湖畔でラ…

教会の隣は学問所?(フォロ・ロマーノ、ローマ)

フォロ・ロマーノの中央地帯のパラティーノ寄りに行きます。 写真のような壮大な壁がありました。 この壁はどうやらサンタ・マリア・アンティクア教会の外壁にあたるようです。 この教会は、6世紀にそれまであった部屋を利用して建てられ、内部には6世紀か…

インパラの朝

インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日 中村安希 著 2010年4月24日 第7刷発行 集英社 1979年生まれの日本女性が、約2年にわたり、アジア・アフリカ大陸を廻る。 中国から東南アジア、中央アジアから中東、さらに東アフリカに入り、南…

レンガ造りの首都のへそ(フォロ・ロマーノ、ローマ)

この円筒型のレンガ造りの遺構は、ウンビリクス・ウルビスと呼ばれています。 「首都のへそ」という意味で、その名の通り当時のローマの中心だったようです。 すぐそばが、凱旋門と、ロストリと呼ばれる演壇だったのも、中心にふさわしいですね。 またこの…

女三人のシベリア鉄道

女三人のシベリア鉄道 森まゆみ 著 2009年4月10日 第一刷発行 集英社 与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子という、日本を代表する三人の女流作家。 彼女たちはいずれもシベリア鉄道に乗ったという経験を持つ。 その旅路のあとを追って、著者の森まゆみ…