インパラの朝

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インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日
2010年4月24日 第7刷発行
 
1979年生まれの日本女性が、約2年にわたり、アジア・アフリカ大陸を廻る。
中国から東南アジア、中央アジアから中東、さらに東アフリカに入り、南アフリカに下ってから西アフリカに移り、最後はポルトガルのロカ岬で旅を終える。
都市ごとに経験したエピソードを、才気煥発に矜持を持って綴っていく。
 
現地で出会う様々な人々。その人たちの生活にまでも入り込んでいく。もちろん危険な目や、病気などにも苦しめられる。
 
インドでも、日本人女性と結婚していた男性から自分の妻にそっくりだといわれる。この経験を繰り返し耳にした筆者。
 
バックパッカー旧ソ連の国に入った時に、わいろを要求されたときの心得。その時は、とにかく時間をかける。そうすると相手はあきらめてくれる。
 
旅行中、二度「結婚」する筆者。相手は同じバックパッカー。それで無事イランのビザを獲得し、イエメンからジプチへの旅を無事に続けることができた。
 
マラウィ周辺の宿にて、白人社会との隔たりを感じ、人種的な疎外感にさいなまれる。
 
この本は高等学校の課題図書になっていた。高校生がこれを読んで「自分も行きたい」と思い、もし相談されるようなことがあれば、さすがに反対するだろうと思う。特に女子には。国によってはかなり危険を覚悟していなければならないと思いますからね。でも実際に行っちゃうのは、女子の方が多いのでしょうね。