2010-01-01から1年間の記事一覧

「ゲーテの家」に入る(コルソ通り、ローマ)

中に入り、無愛想な受付の若い男性に4ユーロ払い、ゲーテに関連する書籍や絵画や記念物を見学します。 他のお客さんは二、三人程度でした 写真は、コルソ通りに面した窓です。 横の素描は、当時のものでしょうか? 当時、向かいはロンダニニ宮殿だったそう…

ゲーテの家の入口(コルソ通り、ローマ)

賑やかなコルソ通りに入ります。 人も車も多く、歩道も狭く、雨模様の中、前から来る人を避けながら歩いていきます。 目的の「ゲーテの家」の前に着きます。 この時期には、ミハエル・エンデの展示もしていました。 入り口の両隣は、普通の店舗になっていま…

アラ・パチスそばの名も知らぬ教会(ローマ)

平和の祭壇を見学した後、この建物内をうろつきます。 ちょうどこのときは、階下の部屋で、近現代の製品デザイン関連の展示会をしていました。 ローマ時代の平和の祭壇とはそぐわない気もしますが、まあせっかくのスペースをいろいろ有効活用しているのでし…

アラ・パチスの歴史(ローマ)

紀元前13年 元老院が建設を決議。着工 紀元前9年 完成 中世を経て 16世紀 発見 (ワールドガイド イタリア ’01~’02) 18世紀 発掘 (ローマ古代散歩) 1936年 ムッソリーニにより、現代の場所に移築・復元 1970年 すでにコレクションと…

山坂登るブエルタ・ア・エスパーニャ14・15ステージ

ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ、この日のコースは平坦基調のコースから、最後上りが続く山頂ゴールである。 坂の上り口が近くなってくるころには、各チームの位置取りも激しくなり、スピードも出てくる。 そんなときに事件は起こった。 総合一位…

アラ・パチス 裏面の女神たち(ローマ)

アラ・パチスの裏側に回ります。 こちらは二面とも女神になります。 左側は、大地の神テルス(テッルス)です。 この女神は、双子を抱えています。 その両側には、風と水の女神が座っています。 右側には、ほとんど壁画自体は紛失していますが、ギリシャ神…

白い世界のアラ・パチス正面(ローマ)

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会を出て、北に向かいます。 途中Tomacelli通りにあった、地元の人もよく出入りしていそうなピザ屋さんで、ピッザ・マルゲリータを食べます。 すぐ近くの、ローマらしからぬ近代的な建物に入ります。それがア…

逞しいキリスト(サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会、ローマ)

パンテオンを出て、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に入ります。 ここの内部はかなり暗かったです。 ミケランジェロ作の「あがないの主イエス・キリスト」と呼ばれる、十字架を背負ったキリスト像です。 左下に小銭を入れるところがあります。 お金…

パンテオンの受胎告知(ローマ)

この写真は、パンテオン入口の右側になります。 ちょうど中央に、写真では小さいですが「受胎告知」のフレスコ画があります。 メロッツォ・ダ・フォルリの作品です。 受胎告知は絵画のテーマとしていろいろな芸術家により描かれていますね。

パンテオンの大壁龕(ローマ)

パンテオンの入り口から真直ぐに行くと、写真のような半円形の大壁龕があります。 壁龕(かべがん)とは、彫像を飾るための壁のくぼみです。 ここは礼拝堂となっています。 608年、東ローマ帝国の皇帝フォーカスが教皇ボニファティウス4世に寄進した後…

ラファエッロの石棺(パンテオン、ローマ)

聖母子像の下にある、ラファエッロの石棺です。 この石棺には 「ラファエッロここに眠る。 彼の者生きし時、万物の偉大な母なる自然はこれに凌駕さるるを恐れ、 彼の者死せる時、己の死を恐るる」 と書かれているそうです。 これだけでも、彼の死による損失…

ラファエッロの墓の聖母子像(パンテオン・ローマ)

ラファエッロの墓に近づきます。 彼は遺言で、パンテオンを墓所にするよう依願しました。 また聖母子像をその場所に据えるように頼みます。 この像の作者は、彼の友人である、ロレンツェット(ロレンツォ・ロッティ)です。 その聖母は、古代のヴィーナス彫…

暑い夏シャンパンシャワーで目が痛い(ブエルタ・ア・エスパーニャ二日目)

今年もブエルタ・ア・エスパーニャの季節がやってきた。 今年のテーマ曲は男性ヴォーカルで、ちょっとインパクトには欠ける感じ。 まあ去年のZaharaさんによるテーマ曲が良すぎたので、それと比べるのは気の毒ではあるが。 第二ステージ、コースはアン…

ラファエッロの墓へ(パンテオン、ローマ)

このパンテオンは、前回ローマを訪問したときも見学していました。 しかしその時はラファエッロの墓の存在を知る由もなく、というよりかラファエッロ自体あまり知りませんでした。 今回の訪問においては、彼の墓に詣でることがひとつの目的でした。 パンテ…

パンテオンの天窓(ローマ)

雨はローマに落ち続けます ローマの路地を濡らし、遺跡を濡らし、教会を濡らし続けます パンテオンのドーム屋根にも降り落ちますが 天窓のところだけは、空気の圧力で、はじき返します 内部を守って無いようで守っている不思議な天窓 それでも遥かな天のエネ…

入れなかったサンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会(ローマ)

アルテンプス宮を出て、サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会を目指します。 この教会内に、ラファエロの絵画「巫女」があると、前もって調べていたからです。 雨の中、曲がりくねった路地をうろうろし、やっとこの教会を見つけます。 しかし正面に入り口…

アフロディーテは秘かな楽しみ?(アルテンプス宮、ローマ)

アルテンプス宮に展示されていたアフロディーテの彫像です。 この彫像は完全な姿ですが、よく見るとあちこちに継ぎ足したような跡が残っています。 ローマ時代のものかと思われますが、どこまで完全な姿で発掘されたのか、またどこまで後世に付け足し修繕さ…

哲人皇帝と美少年の胸像(アルテンプス宮、ローマ)

向かって左の胸像は、マルクス・アウレリウス帝だと思います。 161年に帝位につきましたが、飢饉や水害、そして戦役や暴動、蛮族の侵入などに悩まされることになります。 これらに対する処理に追われる一方、哲人皇帝らしく「自省録」という書物も残して…

アルテンプス宮の遺構(ローマ国立博物館別館)

アルテンプス宮内部に、写真のような遺構が広がっていました。 ローマ時代の有名な彫像や、奥まった礼拝堂のほかに、このような場所まであるのですから意外に感じます。 アルテンプス宮自体は、15世紀に造られ、18世紀から19世紀に大規模な改築をしたそ…

アルテンプス宮の礼拝堂(ローマ)

アルテンプス宮の、礼拝堂と思われる部屋です。 現在はローマ国立博物館の分館ですが、もともとは豪華なお屋敷だったので、このような部屋も備える余裕があったのでしょう。 薄暗い中、天井画まであります。 このように、ちょっとしたドーム型になっていま…

回廊の一角の彫像(アルテンプス宮、ローマ)

アルテンプス宮の回廊の一角です。 天使などが描かれた壁画、小さな礼拝場の跡?、などの細かい装飾が残っています。 両側に彫像がありますが、向かって左側はコモドゥス帝でしょうか? 彼は哲人皇帝マルクス・アウレリウスの息子ですが、悪帝として有名で…

マティスの極私的魅力について

美の20世紀⑤ マティス 2007年1月31日 初版発行 著者 パトリック・ベイド 監訳者 山梨俊夫 訳者 林 寿美 発行所 株式会社二玄社 現代絵画の苦手な自分でも、なぜかマティスは結構好きです。 その中でも「ピアノ・レッスン」が一番好きです。 その特…

西洋絵画のひみつ

西洋絵画のひみつ 藤原えりみ 著 いとう瞳 イラスト 2010年3月1日 初版第1刷発行 朝日出版社 西洋絵画の見方について、旧約・新約聖書、静物画・風景画、裸体画の言い訳、などなどの観点から、やさしく解説していただいてます。 穏やかな雰囲気のイ…

ルドヴィシの石棺(アルテンプス宮、ローマ国立博物館)

これは、ルドヴィシの大石棺(グランデ・ルドヴィージ)と呼ばれるものです。 この石棺は、ローマ皇帝デキウスの息子で、共同皇帝の地位にあったエトゥルスクスのものだそうです。 二人とも、蛮族相手の戦闘中に死んでしまい、エトゥルスクスの母が死を悲し…

自害するガリア人(アルテンプス宮、ローマ国立博物館)

この作品は、「(妻を殺して)自害するガリア人」と称される作品です。 この原作は、紀元前220年ごろ、ペルガモン(今のトルコ辺り)で造られました。 国王アッタロス1世が、前241年にガリア戦争の勝利を記念して、ペルガモンに記念碑を建立したそう…

ルドヴィシの玉座(アルテンプス宮 ローマ国立博物館)

これが「ルドヴィシの玉座」と呼ばれる、紀元前460年頃の作品です。 真ん中の女性は、愛と美の女神であるアフロディテであり、彼女の誕生の場面を表現しています。 両側の女性は季節と秩序の女神ホーラたちなのでしょうか。足のラインが布越しにやわらか…

アルテンプス宮(ローマ国立博物館分館)の中庭を横切って

ナヴォーナ広場の近くでバスを降り、雨の中、ローマ国立博物館の分館の一つ、アルテンプス宮を探します。 そんなに大きくない建物なのですが、無事見つけることができました。 折り畳み傘をカバンの中に入れて、中に入ります。 この館は15世紀にできたよ…

別のローマ国立博物館へ

この国立博物館を見終わり、バス乗り場に行き、ローマ市内周遊のバスに乗ります。 一日乗り放題のチケットを買いました。 赤色で二階建てなのですが、雨のせいで残念ながら二階には乗れず、一階の狭苦しい席に座ります。 しかし目の前に座っている家族連れ…

ミケランジェロの回廊をめぐりながら(ローマ)

雨を聞き 雨の庭園を眺めながら 回廊をめぐります ほんの向こうの教会からは 鐘の音が聞こえてきます 今ローマは何時なんだろう 今日本は何時なんだろう

ディオクレティアヌス浴場を想像する(ミケランジェロの回廊、ローマ)

写真の奥の、この回廊を囲む建物と教会の境目辺りから向こうが、大浴場の冷浴室,、そしてさらに温浴室や熱浴室となっていました。 そしてこの回廊庭園の中心付近が浴場の出口にあたっていたようです。 回廊庭園内にも様々な彫像や石碑がありました。 いろい…