地中海 機ヾ超の役割
第2章 地中海の心臓部 海と沿岸地帯
もともとは沿岸航路中心-安全で、なおかつそれだけで用が足りた
しかし15世紀初めにはポルトガル人による大西洋の遠洋航海が行われる。
チュニジアとシチリア島の間で、地中海は二つに区切られる
ジブラルタル海峡を東西に渡るのは危険だったが、南北は容易で、二つの別の世界を一つの大陸にする「川」である。
ティレニア海盆は湖の中央のような価値
アドリア海はヴェネツィアの海であり、湾でもあった
地中海の漁場の収穫高は芳しくない
地中海は船員も少なく、船を造る為の木材も少なかった
「海洋生活」は、山のそばで行われた。過酷な地中海の北風に対する衝立の役割をしてくれるからである。
島々は普通に考えれられているより数が多く、重要性も高い
島はもともと孤立しているものである。しかし海の生活の回路の連鎖の一つとして、外部の生活に積極的に巻き込まれる。それでもやはり生活を行うには不利であり、不安定な生活を強いられる事が多い。
島は、権勢のある海路の行く手にあって、大きな国際関係にも関与していく。島の住人が外に出て行くのもその一つの例である。
北の山岳の厚みに遮断されているような「ナポリ王国」などは「海に囲まれていない島」といえる
地中海の半島は、それぞれ独自性、味わい、アクセントを持った孤立した世界である。そして攻撃的であり、なおかつ征服されやすい。海に向かって広く開かれているためである。