フランス人のケチの美学

イメージ 1

フランス人のケチの美学
もたいまさこ 著
あべかよこ マンガ
長崎出版
2008年11月28日 初版発行

フランス人男性と結婚された、日本人女性の目から見た、フランス人の「ケチさ」に焦点を絞って書かれた本です。
毎章かわいらしいマンガと共に、もたいさんが観察されたフランス人のケチケチぶりが紹介されています。
日本人なら、周りの目を気にして、なかなかケチを貫く事は難しいのですが、フランス人は(日本人の目から見れば)「わが道を行く」人が多く、そのような自由さには羨ましさを感じます。

エピソードの一つとして、キモノをクールに感じるフランス人の話が出ていました。確かに自分もキモノにこだわる欧州人に出会ったことがあったのでリアリティがあります。この本の中では、日本旅行で泊まったホテルや旅館の浴衣をフランスまでに勝手に持って帰り、それを着てフランス国内の街中を歩いているそうです。本当なのでしょうか?

最後にこの本より引用した、ケチケチ?フランス語単語をメモ代わりに載せておきます。

ピカシィエット(Pique-assiette)
直訳は皿をくすねる人。さらに広い意味で、食事時を狙って食べ物にありつく人や、芸術家のちょっとしたオープニングパーティに忍び込み、見学するフリをしながらただ飯にありつく人を言う。

BCBG
もともと由緒正しい家柄生まれの社会のエリートを意味していたが、最近ではヌーヴォ・リッシュ(成金)がそのコンプレックス排除のためにBCBGスタイルを追求しているとのこと。成金丸出しのサルコジ大統領を、本物のBCBGであるカルラ夫人が、控えめな装いでフォローしているとのこと。

レキュップ(RECUP アクサン略)
不用品改修。拾ってきたり、もらってきたりして、自分で改修し、使ってしまうフランス人。「モッタイナイ」の精神からいけば、見習うべきかもしれない。