地中海 環境の役割
フェルナン・ブローデル 著
浜名優美 訳
藤原書店
1992年11月15日 初版第7刷発行
第1章 諸半島-山地、高原、平野
地中海周りにある多くの山地では、夏でも雪が見られるところが多い。
山は戦争や海賊からの避難所。文明や宗教から離れているゆえ、独自のものを作り出す。自由な山岳住民。
しかしながら人々は混交している。その大きな例が「移牧」
地中海周辺では、古い土地が山、新しい土地が平野
高原=高地の平原。街道として繁栄
台地=山と高原の継ぎ目。灌漑による果樹栽培が可能
丘陵=農耕可能だが手間がかかる
平野はイメージと違い、地中海においては長い間、不完全な、また一時的な形であった=砂漠や湿地帯など。洪水やマラリアの問題があり。
地中海の伝統主義と硬直化の理由-新しい土地は金持ちに支配。大土地所有が法則
ヴェネチアにおける「短期」の土地改良。ローマにおける「長期」の変化
アンダルシアの平野は征服されるたび「新しい王冠の花形装飾」となる
二種類の移牧=普段平野で夏に山
普段高地で取り引き時に平野
移牧以前の「遊牧」という生活
移牧は、国内・国外の複雑な社会構造、諸制度を前提 ex.カスティーリャ
アラブ人とトルコ人の侵入により、バルカン・アナトリア・北アフリカの様相が変わった。