白い世界のアラ・パチス正面(ローマ)

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会を出て、北に向かいます。
途中Tomacelli通りにあった、地元の人もよく出入りしていそうなピザ屋さんで、ピッザ・マルゲリータを食べます。
 
すぐ近くの、ローマらしからぬ近代的な建物に入ります。それがアラ・パチスを覆う建物です。
受付で、入場料としてお札を出しましたが、やはりコインはないかと聞かれてしまいました。
先ほどのピザ屋でコインは使ってしまったので、ないと答えると、しぶしぶ釣銭を探して出してくれました。
会話の途中、言葉を聞き間違えて、思わずカードの「VISA?」と聞き直してしまうと、受付の女性は「ギャ!」と大げさに驚いていました(笑)。
なんでこんなところでカード支払いやねん、ということでしょうか?
 
イメージ 1
 
なんやかんやで中に入ると、いきなり写真のような白い祭壇となります。
まずは入り口の方の面から。
内陣を、浮彫のある面で囲っています。
下段は一様に、鳥や虫があちこちに散るアカンサスの葉模様を浮彫で表現したものです。
そして上段の右側には、トロイから逃れてイタリアに上陸したアエネイアスが、ローマ古来の神ペナテス神の前で、犠牲を捧げている様子です。
左側はほとんど破損していますが、ローマ建国伝説のロムルスとレムスを描いたものと言われます。
どちらもローマ建国の伝説としては最も有名なものなので、正面の左右を飾るには最もふさわしいものといえましょう。
 
(ローマ人の伝説Ⅵ パクス・ロマーナ を参考にしました。これにはアラパチスについても詳しく書かれています)