プロヴァンスの贈りもの

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プロヴァンスの贈りもの
ピーター・メイル 著
小梨直 訳
河出書房新社
2007年6月30日 初版発行

「北」のロンドンで、企業買収などの、莫大なお金が飛び交う生き馬の目を抜くような世界で仕事をしていた主人公。たまたま叔父さんが所有していた、プロヴァンスのブドウ畑などの土地や古いお屋敷などを相続することとなる。
 そこで魅力的な公証人の女性や、色っぽいレストランの女主人、またカリフォルニアから来た叔父さんの娘などが絡んでくる。読んでいて羨ましい限りである。更にそれを彩るワインや料理、そしてプロヴァンスの風景も魅力的だ。
 物語のスパイスとして、やたら高値でワインを売る男も絡んでくる。その顧客として、いかにも成金的に日本人の名前も出てくるのは情けなく思ってしまう。
 この物語は映画化もされているとのことです。