2011-01-01から1年間の記事一覧

マクセンティウス競技場の銅鐸のような塔(ローマ)

マクセンティウスの競技場だった敷地を、時空を超えて、ほろほろ楽しく彷徨いました。 帰りに名残惜しく振り返りながら、出走のラッパ手用に造られたと言われている塔の写真を撮ります。 そばを歩いている人と比べても、その大きさがよくわかりますね。 あ…

EU首脳会談、クロアチアの加盟を承認

この記事について、ファンロンパイEU大統領に代わって一句 ザグレブの 雪解け水も ぬるむ朝 クロアチアと言えば、そこに行ったことも住んだこともないものにとっては、どうしてもユーゴ内戦の厳しいイメージがあります。 唯一の実体験としては、12月末、…

マクセンティウスの競技場のキノコ(ローマ、アッピア街道沿い)

ローマ正帝の座を 夢見た男、マクセンティウス ミルヴィオ橋の戦いで 一敗地にまみれて 野望半ばでこの世を去る 21世紀の今に残るは 朽ちかけの塔と館と はるか古から 綿々と胞子をつないできた 小さなキノコがただ一つ

逆光のチェチリア・メテッラの墓(ローマ、アッピア街道沿い)

マクセンティウスの競技場から、先ほど訪れたチェチリア・メテッラの墓が見えます。 ちょうど真上に太陽があり、もろ逆光になっていますね。 チェチリア・メテッラの墓は、紀元前50年ほどに造られたのに対し、マクセンティウスの競技場は4世紀に造られて…

マクセンティウス競技場を振り返る(ローマ、アッピア街道沿い)

マクセンティウスの競技場のなかをうろちょろ歩きます。 振り返って、出走ゲートや塔の写真を撮ります。 その向こうの巨大な壁が気になるのですが、何なのかはよくわかりません。 最近読んだローマの建物の本によると、この付近には第二次世界大戦の犠牲者…

マクセンティウスのヴィッラと青空(ローマ、アッピア街道沿い)

マクセンティウスの競技場のそばに、写真のような遺跡がありました。 このあたりは全体で、マクセンティウスのヴィラと呼ばれているので(チケットもそう表示されていました)、宮殿の跡などもあるようです。 写真の遺跡が何だったのかはよく分からないので…

建築ガイド① ローマ

建築ガイド① ローマ RENZO SALVADORI著 長尾重武 訳 丸善株式会社 平成3年12月30日 発行 都市ローマは、4つの都市が順次建設されていった 古代都市(12世紀間) 中世都市(10世紀間) ルネッサンスおよびバロック都市(4世紀間) 近代都市(1世…

マクセンティウス競技場の中央部(ローマ)

マクセンティウスの競技場の中央部分です。 競技場なので、普通のトラックみたいに、楕円のコースを走るような構造になり、中央部分は空間になります。 この遺跡が何に使われていたのかはよくわかりません。 上の写真の、小屋のようなところと、壁のような…

ローマ バロックの劇場都市

建築巡礼26 ローマ バロックの劇場都市 長尾重武 著 丸善㈱会社 発行 平成5年7月31日 発行 楕円はバロックのシンボルとして、ルネッサンスの円にとってかわる。 バロックの語源はゆがんだ真珠という。 楕円はゆがんだ円であることによって不確かさ、多…

マクセンティウスの競技場 幻の夢のあと(ローマ)

マクセンティウスの競技場の塔のあたりから全体を眺めます。 この競技場は、長さ520メートル、幅92メートルあり、1万人の観衆が収容できたそうです。 それでも実際には、マクセンティウスの敗戦による死により、一度も使用されなかったのではないか、…

マクセンティウスの競技場の塔(館?)(ローマ)

マクセンティウスの競技場の塔(館?)のそばに近づいてみます。 ちょっとしたアーチの跡があり、単純な建物の構造でなく、そこそこ奥行きがあったようです。 建物のそばにまで草木が迫っています。 あえてよく言えば、自然と溶け込んでいる感じですね。

ジロ・デ・イタリア終了

今年のジロ・デ・イタリア終了。 ここでは主に自分の見た範囲で振り返り、気になったことについて書いてみます。 一日目、チームタイムトライアル、スタートに9人が並び、きれいな女性がその自転車を支えている。 今年はイタリア建国150周年ということ…

マクセンティウス競技場の出走ゲート(アッピア街道沿い、ローマ)

さらに進んでいくと、ちょうど影に遮られた場所に、痕跡がありました。 これはマクセンティウスの競技場の出走ゲートにあたるところです。 ここから、競馬の馬がスタートするような造りになっていたようです。 更に近づいていくと、ゲートの向こうに、建物…

マクセンティウスの競技場へ(アッピア街道沿い、ローマ)

チェチリア・メテッラの墓から、アッピア街道を少しだけローマ中心方面に歩きます。 入口らしきところに、男性が暇そうに立っていたので、「ここはマクセンティウスのところですか」と尋ねると、そうだとのことでした。 そばの受付のある小さな建物で3ユー…

チェチリア・メテッラの力強い墓本体(アッピア街道沿い、ローマ)

チェチーリア・メテッラの墓の敷地内から外に出て、墓の本体を眺めます。 円筒形で貫禄があります。直径が29メートルもあるそうです。 アッピア街道沿いで、一番くっきりした建造物と言えるかもしれません。 この壁面はもともと下部は古代、そして上部が…

ストロスカーン氏のスキャンダルについて

どうもこんなニュースが気になってしまい恐縮です。 とりあえず考えられる仮説を書いてみます。 ①ストロスカーン氏が全面的に悪い メイドの自供がすべて正しい。 今までも色々あったが、なんとか権力で最小限にもみ消してきた ②完全なデッチあげ 大統領選、…

遺跡の断片群(チェチリア・メテッラの墓、ローマ)

チェチリア・メテッラの墓の受付の建物に、上記の写真のような遺跡の断片が飾られていました。 立派なあごひげを蓄えた人(神様?)などの顔や、様々な装飾が見られます。 左側には、馬か羊か、動物の頭もありますね。 この墓の敷地内などで発掘したものと…

チェチリア・メテッラの墓の地下(アッピア街道、ローマ)

地下に降りていきます。 写真のような場所がありました。 墓の本体なのでしょうか?よくわかりません。 一生懸命説明するおじさんと、あまり乗り気でない若い子たちがいましたが、自分がかわりにおじさんの話をちゃんと聞いてあげればよかったです。 いわゆ…

彫像群と、ある墓碑(チェチーリア・メテッラの墓、ローマ)

チェチーリア・メテッラの敷地内に入ります。 ここはカエターニ一族が14世紀に付け加えた所で、今は彫像が展示されています。 首のない彫像が多いのが気になりますが、単なる経年劣化ではなく、人為的に破壊されたのでしょうか? この中で、下の写真の、墓…

チェチーリア・メテッラの墓の中へ(アッピア街道沿い、ローマ)

チェチーリア・メテッラの墓の敷地内に入ります。 数日前、アルケオバスで前は通りすぎました。 ローマ国立博物館や、コロッセオ、フォロ・ロマーノなどの共通券であるアルケオロジアカードで、ここにも入ることができました。 まず写真のような案内板を見ま…

水道橋公園からアッピア街道へ(ローマ郊外)

木々の緑の中に小川が流れ、そして人が佇んでいる、コローの絵のような風景を見ながら(なおかつローマ水道橋つき)水道橋公園を、名残を惜しみつつ、あとにします。 ここからもと来た地下鉄のSubaugusta駅まで歩いていきます。 今にして思えば、少し無理し…

マルキア・フェリーチェ水道から流れる水(ローマ郊外)

マルキア・フェリーチェ水道橋から水が流れ出しているところを写真に撮りました。 この水道橋公園周辺の緑や畑を灌漑するためなどに使われているのでしょうか。利用方法までははっきりわかりません。 飲むのはちょっと危なそうですので、水に手を浸けてみま…

天国の子猫 チョコのある一日

いつもは静かな天国ですが、その日は違っていました。 あまりに多くの人が、突然天国に来たので、子猫のチョコはびっくりしました。 普段のんびりしている天国の偉い方々も、受付や案内に大わらわです。 チョコは雲の隙間から地上の状況を覗き込みます。 大…

白猫スマイリーの奇跡の猫背④

ドスン!と落ちる衝撃で、スマイリーは我に帰ったような気がしました。 自分の周りに人の気配を感じます。 恐る恐る涙目を開けると、見慣れたFちゃん夫婦の顔、妹猫のハッピー、そして知らない白衣のおじさんが自分を心配そうに見つめていました。 「ふにゃ…

白猫スマイリーの奇跡の猫背③

そう、アミアンの大聖堂で見かけた、聖母マリアさまが立っていたのです。 目の前のお姿はどうやら怒っているようです。 スマイリーを睨みつけながら、マリア様は言います。 「私はお前が心の清らかで、ピュアな子猫だと思っていました。それがいったいなんで…

白猫スマイリーの奇跡の猫背②

スマイリーはその晩、ホテルの部屋で意識を取り戻しました。 みんながスマイリーの背中を覗き込み、不思議がっています。 「これってどう見ても聖母マリアさまだよな・・・」とFちゃんの旦那さんがつぶやきます。 そうなんです。スマイリーの真っ白だった丸…

白猫スマイリーの奇跡の猫背①

ある初夏の日の朝、ベルギーのブリュッセルから西へ向かうTGVの中、子猫がバスケットの中でどきどきしていました。 その猫の名はスマイリー、黒いお鼻以外は全身真っ白で、小太りののんきな子猫です。飼い主のFちゃん夫婦、そしてかわいい妹猫のハッピ…

図説 大聖堂物語 ゴシックの建築と美術

新装版 図説 大聖堂物語 ゴシックの建築と美術 佐藤達生 木俣元一 著 2011年1月30日 新装版初版発行 以前、この本は読んだことがあったのですが、新装版となったので、改めて読んでみました。 この新装版の表紙は初版とは変更されていました。 「川…

ルネサンス 美術と詩の研究

ルネサンス 美術と詩の研究 ウォルター・ペイター 著 富士川義之 訳 白水社 1993年12月10日 発行 19世紀の後半、イギリス人のペイターによって書かれた芸術批評です。 ルネサンスという時代の画家、彫刻家、詩人などを通しての文学観、芸術観 彼…

イタリアをめぐる旅想

イタリアをめぐる旅想 河島英昭 著 平凡社 1994年6月15日 初版第一刷 1980年~81年にかけてイタリアを逍遥した思い出を綴る。その中には常に著者が14年前に同じようにイタリア各地を訪問した思い出がオーバーラップしている。 この本に書かれている訪問地は…