ジロ・デ・イタリア終了

イメージ 1
 
今年のジロ・デ・イタリア終了。
ここでは主に自分の見た範囲で振り返り、気になったことについて書いてみます。
 
一日目、チームタイムトライアル、スタートに9人が並び、きれいな女性がその自転車を支えている。
今年はイタリア建国150周年ということで、イタリアナショナリズム色が強い。その女性のシャツも3人ずつ赤・白・緑と国旗色になっているのが壮観。
スタート前、有力選手とともに、日本から唯一参加の別府選手のインタビューが国際映像で放映された。
当然のことながら、大震災のことに触れていたのを聞いて胸がジーンとしてくる。
さらにチームでゴールになだれ込むときの別府選手の引き締まった顔を見て更にジーンとなった。
 
二日目はゴール前のスプリント。
カベンディッシュ選手を振り切った、ペタッキ選手の微妙な進路変更がベテランの味。
反則だと抗議するカヴェンディッシュと、まったく無視のペッタキのコントラストが絶妙。
 
三日目
ウェイラント選手のレース中の死亡事故。
テレビで見ていても、下りなどは特にかなりスピードが出ていて危険だと感じる。
その中で若い選手が命を落とすのは、そして更に奥様のお腹の中には新しい命が宿っていた、ということもあり、悲しみがさらに深まる。
ご冥福をお祈り申し上げます。
 
エトナ火山のコース
数日前に火山が噴火したそうで、スタッフがコースの火山灰を掃除したりしてかなり大変だったらしい。
幸い当日は噴火しなかったが、その代わりというかコンタドール火山は早くも噴火してしまい、総合一位を奪い取ってしまった。
 
山岳ステージでの揉め事
あと30キロだなと画面の表示を見ていたら、いきなりあと10キロに変わっていた。
前日に選手側の抗議でコースが変更になり、更に当日スタッフの抗議活動でコースの一部を閉鎖していたようなのだ。
イタリアらしいといえばイタリアらしい。
 
上り坂のコース。
スピードが落ちるのをいいことに、選手のすぐそばまで観客が近づき応援する。
観客が邪魔になりぶち切れた選手、エルボーをかまして観客を押しのける。
 
 ミラノで最終日。コンタドールの圧勝で幕を閉じる。
毎年たいへんハードなレースだが、今年は特に厳しかったようだ。
あまり厳しすぎるのも、選手のコンディションのためにはどうかと思う。
まあとにかく、別府選手を含め、すべての完走した選手に拍手を送りたい。
 
(写真はJ SPORTSのHPからです)