池澤夏樹の旅日記

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池澤夏樹の旅日記
2007年3月15日初版第1刷発行
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人はなぜ旅をするのか、と実際に旅をしている最中思うことがある。
自分の場合は、遺跡や芸術品など、さらには街全体など、やっぱり本物を見なければわからない。
そして、見ることによって、強い印象を受け、その理解もしやすいということがある。
街については、後で本やテレビで見たとき、行ったことのある場所は本当に身近に感じて楽しめる。
また、平凡な日常からの脱却という面も多い。
そして大げさにいえば、人間誰しもいつ死ぬかわからないので、多少の無理なら旅をして外を見ておきたい、というのもある。
などなど考えていると、この本を見かけたので、早速呼んでみることにした。
池澤夏樹氏は、子供時代を帯広で過ごし、青年時代にアフリカやミクロネシア、ハワイイ(ハワイではなくイを重ねている)などを旅行し、沖縄やギリシャ、そしてフランスのフォンテーヌブローなどに移住している。
色々な場所で、池澤氏の思ってきたことが、存分に綴られている。
ミクロネシアではロバート・ルイス・スティーヴンスンについて書いた中島敦の小説「光と風と夢」に触れていたのが嬉しかった。
その他、旅についての本やシネマ、音楽のリストも揃えている。