消された「西郷写真」の謎

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消された「西郷写真」の謎
2014年4月18日 第一刷発行
 
子供の頃、ある教育雑誌のコラムで、西郷隆盛さんの本当の顔はわからない、という話を読んだことがあります。
ちなみによくある肖像画は、西郷隆盛の弟や従兄弟をモデルにして描いたそうです。
銅像などは、この肖像画をもとに作られたそうです。
この本では更に踏みこんで、西郷さんの本物の写真自体が今現在でも現れていないことから、それにまつわる様々な興味深い話、そして西郷さんらしき写真などを実際に鑑定してもらって、その真実に迫っています。
そして写真だけでなく、征韓論などで語られがちな西郷さんについての真実、明治政府のあり方、更には明治天皇のすり替え説にまで触れています。
すり替え説自体はいわゆるトンデモ歴史になるのかもしれませんが、明治4年にオーストリア人のスティルフリードによってパパラッチの如くに撮られた写真と、その後の御真影とを比べると、異なる雰囲気なのが明確にわかります。
この写真を見ると、日本が明治時代において、近代国家として進んでいくためにいかに変わらなければならなかったが、象徴的に現れているような気がしました。