30年前の「世界を創った人」

世界を創った人びと(全25巻)
1978~79年頃に発行
平凡社

最近たまたまこのような本を見つけました。
ここで取り上げられている錚々たる顔ぶれを、ざっと上げて見ますと
アレクサンドロス大王
カエサル
パウロ
アウグスティヌス
聖ベネディクト
カール大帝
聖フランチェスコ
ダンテ
コロンブス
ロレンツォ・デ・メディチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
エラスムス
コルテス
エリザベス1世
セルバンテス
シェイクスピア
ガリレオ
レンブラント
ルイ14世
ピョートル大帝
ゲーテ
ロベスピエール
ナポレオン
ヴィクトル・ユゴー
トルストイ

「世界を創った人」となっていますが、ほとんどヨーロッパ(ロシア含む)の人です。
この本の詳しい選考基準はあまりよく分かりません。中国の人や、モンゴルのチンギス・ハンなども入っていてもよさそうなものですが、このあたりは30年前で、学問の分野ではまだ今よりもヨーロッパの影響力が強かったから、という感じでしょうか。
またアメリカの人などはやはり歴史の浅さで出てこないのでしょうか。
あとイエス・キリストムハンマドマホメッド)なども、世界宗教の始祖として入っていてもよさそうなものですが、やはり取り上げるのはいろいろ難しい問題があったのでしょうか。
その一方、聖人が何人か取り上げられているのは興味深いです。
やや意外な感じがしたのは、ロベスピエールです。
彼については「恐怖政治」のイメージが強いのですが、表題では「フランス革命の清廉の士」とありました。
もちろん恐怖政治のことも取り上げていましたが、やはりこのあたりは30年前の評価だからでしょうか。なんとも言えません。
とりあえず自分としては、今一番興味を持っている、ロレンツォ・デ・メディチとナポレオンを読んでみました。
大判で、写真や絵画も多く、文章も勿論ちゃんとしているので、たいへん楽しめました。