2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

星の王子様のいなくなった日

ニューヨークに 一輪の美しい花を残して 彼は大西洋を渡った 祖国にて ひもじい思いや 辛い思いをしている人を 少しでも助けるために 偵察部隊に復帰し 南仏の空を飛び回る パリ解放が翌月に迫った 1944年の 7月の最後の日 彼の飛行機は消息を絶った 報…

ジャンヌダルク ルーアンの悲劇

ここルーアンは、ジャンヌダルク終焉の地でもある。 ここで裁判にかけられ、火刑になってしまったからだ。 写真の場所がその場所ということである。 今は、この近くに近代的な教会が建っており、あまり、いにしえの風情からは少し離れてしまっているような気…

ローマ人の物語ⅩⅡ 迷走する帝国

ローマ人の物語将 迷走する帝国 塩野七生 著 新潮社 2003年12月15日 発行 カラカラ帝からのローマ皇帝。 めまぐるしく変わる皇帝。 今までと比べると簡単に擁立され、簡単に殺されるような印象。 ついには狡猾なペルシャ王シャプールにより、捕虜に…

大聖堂の窓越しの尖塔(ルーアン)

大時計通りを歩いた後、大聖堂にたどり着く。 モネの絵画でおなじみの大聖堂である。 正面の広場は意外に狭い。 モネは、この前の建物の2階部屋を借りて、光に映ろう様々な表情を描き続けた。 みんなと大聖堂の周りを歩く。 写真のような、装飾のある窓の間…

ローマ皇帝の「頑張れ自分」

自省録 マルクス・アウレーリウス 著 神谷美恵子 訳 ワイド版 岩波文庫 1991年12月5日 第1刷発行 ローマ皇帝、マルクス・アウレーリウスによるこの作品。 最近読売新聞の「本のソムリエ」というコーナーで取り上げていた。 「職を模索の息子に指針を…

すぐわかる 画家別 印象派絵画の見かた

すぐわかる 画家別 印象派絵画の見かた 2007年1月31日 初版第1刷発行 監修 島田 紀夫 発行所 株式会社東京美術 多くの画家、そして多くの作品を持つ印象派。 この本は、その膨大な内容を、豪華な執筆陣がコンパクトに解説している。 画家一人一人の…

ルーアンの大きな古時計

オンフルールから一路、車を飛ばしてルーアンに着く。 さすがに他の街に比べると大都市という気がする。人口は39万ほどらしい。オンフルールはたった8400人ほどらしい。 セーヌ河の河口の橋を渡り、車から降りる。 写真のようないにしえの大時計のある…

ローマ人の物語ⅩⅠ おまけ 皇帝との夫婦漫才

ローマ人の物語将気涼罎如皇帝マルクス・アウレリウスが哲学の師、フロントに書き送った手紙に対し、我らが塩野先生が茶々を入れた部分が、切なく、なおかつ面白いので転載します。 往年の、名・夫婦漫才師、人生幸朗・生恵幸子師匠によるボヤキ漫才を思い出…

ローマ人の物語ⅩⅠ 内乱と皇帝セヴェルス

コモドゥスが暗殺された後、ペルティナクスが皇帝を引き受ける。 それには彼自身の野望があった訳でなく、近衛軍団の長官レトーが説得した結果であった。 ペルティナクス、このとき66歳、次の皇帝へのショートリリーフ的な役割だった。 もともとは元奴隷の…

幻のブーダン美術館(オンフルール)

印象派の画家に対し、先駆的な役割を果たしたウジューヌ・ブーダンは、ここオンフルールで、1824年に生を受けた。 パリでの3年間の修行の後、彼は空の研究に専心し、それを新しい絵画として表現した。 彼の絵は果てしない空と、ノルマンディの海岸、そ…

ローマ人の物語ⅩⅠ 皇帝コモドゥス

哲人皇帝マルクス・アウレリウス亡き後、その息子コモドゥスが皇帝に就任する。 五賢帝時代は、最適の人物を養子に迎え、その者が皇位を継ぐという、実力主義と正当性を兼ね備えた方法を取る事ができたが、今回は実の息子がいたため、コモドゥスがそのまま後…

木造のサント・カトリーヌ教会(オンフルール)

オンフルールの旧港、ではなく「古(いにしえ)の港」(相変らずどーでもいいことにこだわっている)の周りを歩いた後、サント・カトリーヌ教会を訪問する。 この教会の特徴は、何といっても木造ということで、木造の教会としての大きさはフランス最大規模だ…

ローマ人の物語ⅩⅠ 終わりの始まり 皇帝マルクス・アウレリウス

ローマ人の物語将 終わりの始まり 塩野七生 著 2002年12月10日 発行 新潮社 ローマ人の物語将気蓮∈討唸陳襪鮹羶瓦砲靴峠?劼靴討い。 まずは、皇帝マルクス・アウレリスから。 いつもパリなどについて貴重な報告を書いていただき、なおかつこちらのブ…

いにしえのオンフルール

このオンフルールの旧港 VIEUX BASSINのまわりには、写真のような古い建物がある。 これは旧総督邸と呼ばれているもので、少しだけ、中に入れた(階段を登っただけ?)ような記憶がある。 またその向こう側くらいの、旧港に面した所に、MUSEE DU VIEUX HONFL…

オンフルール 曇天の冬の朝

ノルマンディ内陸部の農村から、海辺の、セーヌ河の河口の街オンフルールに向かう。 この街も、カルヴァドス県に属し、県内最東に位置する。 やはり冬の曇天の下、オンフルールに到着する。 駐車場に車を止め、旧港につく。 写真のような家並みが迎えてくれ…

「ジャッカルの日」について

今日、深夜に録画しておいた映画「ジャッカルの日」を見る。 以前途中から見たことはあったのだが、通して見るのは初めてだった。 ご存知の通り、ジャッカルという名の殺し屋が、ドゴール暗殺を企てるという話なのだが、導入部として、1962年8月22日…

とびきり陽気なヨーロッパ史

とびきり陽気なヨーロッパ史 テランス・ディックス著 尾崎 まこと 監修 竹内 理 訳 筑摩書房 1996年11月10日 初版第1刷発行 各国の特徴をあらわしたものとして、女性の方には恐縮だが、「男の理想は?」という話がある。 それによると、男の理想と…

冬のノルマンディ 農村の朝

あまり眠れなかった夜が過ぎ、カルヴァドスにも朝が来た。 寝不足だったけれども、ちょっと周りを歩いてみたくなる。 寒い中、鶏の鳴き声などを聞きながら農村の中をうろつく。 写真のようなのんびりとした風景が広がる。 ところで、下の写真に写っているも…