幻のブーダン美術館(オンフルール)

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印象派の画家に対し、先駆的な役割を果たしたウジューヌ・ブーダンは、ここオンフルールで、1824年に生を受けた。
パリでの3年間の修行の後、彼は空の研究に専心し、それを新しい絵画として表現した。
彼の絵は果てしない空と、ノルマンディの海岸、そしてそこに憩う人々を描いたものが多い。
モネは1858年にブーダンと出会い、その絵に興味を持った。
そしてモネに「私が画家になれたのは、ウジューヌ・ブーダンのおかげである」とまで言わせた。

そんな彼の名がついた美術館を訪問したが、入り口で止められてしまった。
どうやら昼休みだったらしい。
フランスではよくある事なのだが、やはり残念な事である。
今回は団体旅行なので、再開の時間まで待つことはできない。
その腹いせというわけでもないが、海のほうを歩いてみる。
「また来たらいいじゃないですが」といわれたが、結局フランス滞在中に、再びオンフルールを訪れることはできなかった。

駐車場に戻り、最後の予定地ルーアンに向かう。

(内容は先ごろ日本で開かれたオルセー美術館展の作品集を参考にしました。写真はオンフルールの観光パンフレットにあった美術館内部の写真です。絵画のほかに、ノルマンディ地方特有の衣装なども展示されているそうです。)