ヨーロッパ 歴史と文化の旅

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カルチャーガイド 
ヨーロッパ 歴史と文化の旅
水野潤一 著
大修館書店
1993年7月1日 3版発行
 
ギリシャから始まり、イタリア、バチカン、スイス、オーストリア、ドイツ、デンマーク、フランス、イギリスについての柔らかい解説、およびギリシャ神話、建築・美術、キリスト教についてのわかりやすい基礎資料を載せてくれています。
 
ドイツはアルプスの北麓から北海に至るまで、国全体が大きく北側へ傾斜している。いわば台地の北斜面の土地に家を建てて住んでいるみたいである。
それゆえハイネ曰く「イタリアに比べればドイツの夏は、緑色をした冬にすぎない」ということになる。
ゲーテはその憧れを実現させた一人。
そのゲーテの家があるフランクフルト。
彼が首相になったワイマールは、人口わずか六千、面積も八十五平方キロ強だった。
ゲーテはナポレオン、シラー、ベートーベン、ヘーゲルショーペンハウエル、ハイネなどと会っている。彼が生きた時代も偉大な世紀であった。
 
著者はパリにおいては誰よりもリルケを思い出す。
故郷プラハを後に、欧州を遍歴した後、単身パリに赴く。
彼はリュクサンブール公園をこよなく愛した。