特別 ギリシャ展を見に行った後、小磯記念美術館での特別展「パリに生きる パリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー」を見に行ってきました。
こちらは日本人画家による、パリやその周辺の景色を描いたものです。

こちらは、藤田嗣治の《モンパルナス通りの家、アルソンヴァル街》です。1953年に描かれました。
この画像では分かりにくいのですが、建物の壁の白さが独特の色合いになっています。いわゆる「フジタの白」がこの作品からも味わえます。

家々を幾何学的に積み上げ、その頂上に聖堂を描いています。フランスというかヨーロッパの街並みを象徴的に表しているようです。

その際、自作をアカデミックとヴラマンクに指摘され、大きなショックを受けたそうです。
この絵画の中にも、佐伯の苦悩を感じてしまいます。
パリをはじめとするフランスの風景を、日本人画家の目を通して描かれた作品群を、まとめて鑑賞できたのは幸せなことでした。たいへん素晴らしい企画だと思います。
(画像は神戸市立小磯記念美術館のHPからです。また内容については現地で販売されていた画集「パリに生きる パリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー」を参考にしました)