特別 ギリシャ展を見に行った後、小磯記念美術館での特別展「パリに生きる パリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー」を見に行ってきました。
こちらは日本人画家による、パリやその周辺の景色を描いたものです。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jetmk43/20190803/20190803135639.jpg)
こちらは、藤田嗣治の《モンパルナス通りの家、アルソンヴァル街》です。1953年に描かれました。
この画像では分かりにくいのですが、建物の壁の白さが独特の色合いになっています。いわゆる「フジタの白」がこの作品からも味わえます。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jetmk43/20190803/20190803135642.jpg)
家々を幾何学的に積み上げ、その頂上に聖堂を描いています。フランスというかヨーロッパの街並みを象徴的に表しているようです。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jetmk43/20190803/20190803135649.jpg)
その際、自作をアカデミックとヴラマンクに指摘され、大きなショックを受けたそうです。
この絵画の中にも、佐伯の苦悩を感じてしまいます。
パリをはじめとするフランスの風景を、日本人画家の目を通して描かれた作品群を、まとめて鑑賞できたのは幸せなことでした。たいへん素晴らしい企画だと思います。
(画像は神戸市立小磯記念美術館のHPからです。また内容については現地で販売されていた画集「パリに生きる パリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー」を参考にしました)