2016-01-01から1年間の記事一覧

ゴッホの「アルルの寝室」に泊まれる

ゴッホの「アルルの寝室」を精密に再現した部屋に泊まれるとのことです。 この絵自体は、ゴッホがやって来る友ゴーギャンを待つ気持ちが投影されているそうです。 二つのイス、二つの枕、二つのドアなどが二人を暗示しているとも言われます。 それなら、この…

シャルリとは誰か? 第5章、結論、日本の読者へ

マグレブ系の家族やマリ系の家族において特徴的なことは、まさにその家族がそのまま生き延びていくというよりは、瓦解するということなのだ。 なぜ瓦解するかというと、移民の子供たちと受け入れ社会の子供たちとの接触が十分長く開かれているために、基本的…

シャルリとは誰か 第3・4章

1990年から2010年のフランス人イデオローグたちは、敗北した共産主義の悪事を告発するのに汲々として、その失ったものを見落としてしまった。 フランス共産党の党運営はスターリン主義的でありながら、その生活習慣についてはリベラルで、その道徳性において…

シャルリとは誰か? 第1章 宗教的危機 第2章 シャルリ

歴史の中で、信仰が変質したり崩壊したりすると、その後にしばしば革命的な事件が起こる。 形而上学的な枠組みが消失すると、人々の間にほとんど機械的に代替イデオロギーが浮上する。 それらのイデオロギーは、それぞれが標榜する価値において多様だが、た…

読売新聞 想う2016 歴史人口学者 エマニュエル・トッド氏

2016年2月4日 読売新聞朝刊 想う2016より テロ犯を生んだのは仏社会だ。問題の根は政治が経済・社会運営で失政を重ねてきたことにある。移民2世らを経済システムに取り込むことに失敗し、都市郊外に追いやってきた。 テロ犯が二重国籍を持つ場合…

シャルリとは誰か?(~序章)

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 原題(QUI EST CHARLIE? Sociologie d'une crise religieuse) エマニュエル・トッド 著 堀茂樹 訳 2016年(平成28年)1月20日 第1刷発行 文春新書 1054 この本の生成に関わりのある日本 シャルリーエブドのテ…

シャンボール城と関わった人たち②

U字型の並木に沿って歩いていきます。 正面より少し左側から写真を撮ります。改めて城の壮大さを実感します。 1725年から1733年 ルイ15世の義父で、ポーランド王のスタニスラス・レチンスキーが亡命者としてこの城に住みました。 1745年 フォントォノワの…

瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い

瀬戸内の海賊 村上武吉の戦い(増補改訂版) 山内 譲 著 2015年10月25日 発行 新潮社 発行 この本はルイス・フロイスから「日本最大の海賊」と呼ばれた村上武吉を中心に、日本の海賊の姿を追っています。 能島村上家の成立から、信長・秀吉との戦い、そして…

シャンボール城と関わった人々①

シャンボール城の内部を離れて、練兵場をぐるりと歩いていきます。 テラスにいる人たちが小さく見えています。 フランソワ1世が、北の翼面に住まいを設けた後、 息子のアンリ2世がその建設工事を引き継ぎ、1547年から1559年にかけて礼拝堂の建設に…

正確な仏語作文、キーボードが妨げ?仏政府が指摘

英語圏のキーボードは、文字列の最上段に置かれた最初の6文字にちなんだ「クワーティ(QWERTY)」配列となっているが、フランス語の場合は、「アゼルティ(AZERTY)」配列となっている。 フランス語のキーボードの配列は、英語のそれと違うのですね。知らな…

故郷七十年(新装版) 柳田國男 著

故郷七十年(新装版) 柳田國男 著 のじぎく文庫 編集 神戸新聞総合出版センター 発行 2010年3月25日 新装版発行 柳田國男が故郷の兵庫県辻川(現・神崎郡福崎町辻川)を離れてから約70年後の1957年(昭和32年)、柳田83歳の時に聞き取りがなされ…

通りの標識が突然、「デヴィッド・ボウイ通り」へ

欧米の通りの名前には人名もよく見かけますから、今後デヴィッド・ボウイさんの名前が実際に使われても不思議ではないですね。 現状では過去の偉人や聖人、そして政治家の名前ならよく見かけます。歌手の名前はほとんど無いようですが、この記事によると「ウ…

デヴィッド・ボウイさんを悼む

自分がデヴィッド・ボウイさんを初めて見たのはashes to ashes のプロモーションヴィデオだったような気がする。 その時はよく氏を知らなかったのだが、あの道化師のような独特な衣装や、不思議な感じのヴィデオのインパクトが強かった。 そして洋楽をよく聴…

治安について住民が答える公衆電話、観光局が開設 ベルギー

上の写真は、この記事に出てくる屋外電話です。 その下の写真は15年位前に同じところから撮った写真です。 この辺りは芸術の丘と呼ばれています。 ニュースで見ると確かにブリュッセルは恐ろしくなってきますが、現地ではまだその程度が低いのかもしれませ…