2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ナミュール城砦の塔(ベルギー・ワロン地方)

城砦の南側に、写真のような二つの塔がある。 この奥くらいに、、いにしえのお城があり、この陸橋は、そこに入るための場所だったように思える。 手前の塔が、宝物の塔で、奥の塔は炉の塔と呼ばれている。(日本語訳は少しあやしいです。) そしてその下には…

ローマ人の物語ⅩⅤ 帝国以後

西ゴート族の族長オドケアルにより、西ローマ帝国の帝位に誰もつかなかった事により「一応」、ローマ帝国の歴史は終わる。 それぞれの地域で、蛮族による支配。アングロ・サクソン、ケルト、フランク、ブルグント、バスクなど、現在につながる歴史。 イタリ…

ムーズ河の眺め(ベルギー、ナミュール)

城砦から、ムーズ河の上流の方を見つめる。渓谷の間を、ムーズ河が流れている。この河の流れの先には、ディナンというなかなかユニークな街がある。そこへは電車だけでなく、船に乗って行くことも可能である。ムーズ河の橋のすぐ上流に、カジノがあるらしい…

ローマ人の物語ⅩⅤ ローマ帝国の滅亡

紀元410年の「ローマの劫掠」後の立ち直りには、少なくとも7年間は要した。 しかし皇帝ホノリウスの帝位は安泰。 これは皇帝の力ではなく、ガリア地方が蛮族間での共食い状態になったおかげ。 さまざまなゲルマン系の蛮族、更にはブリタニアのローマ兵ま…

河と港と地方議会(ベルギー・ナミュール)

城砦から上り口のあった、ムーズ河とサンブル河の合流点を見つめる。 この場所は、Port du Grognonと呼ばれる河港、とのこと。 歴史は古く、それこそ紀元1世紀ごろに街が出来つつあったのに伴い、河港となったそうだ。 砦のそばの、二大河川の合流地という…

ローマ人の物語ⅩⅤ 最後のローマ人スティリコ

ローマ人の物語将 ローマ世界の終焉 塩野七生 著 新潮社 2006年12月15日 発行 紀元395年、皇帝テオドシウスの死により、彼は息子二人を将軍のスティリコに託した。 スティリコは、蛮族出身というハンディキャップにも関わらず、テオドシウスに見…

サンブル河は流れる(ベルギー・ナミュール)

城砦から北西側、脇を通るサンブル河(Sambre)に目を転じる。 この河は、ナミュールでムーズ河に合流する。 上流をさかのぼると、シャルルロワに達する。 その街では駅前と円錐型の市街の間を通っていた。 昔、このあたりで石炭産業が華やかだった時、この…

ブームタウンラッツ・ハマースミスオデオン・1978

先ほど、たまたまケーブルテレビでブームタウンラッツのライブをやっていたので見る。 ブームタウンラッツというバンド名よりも、「ボブ・ゲルドフ」の方が今や有名かもしれない。 「ライブ・エイド」の主宰者である。 彼らの、若かりし頃の、聖地ハマースミ…

ナミュールの街並み

城砦の上から、北西の方向から目を転じて、北東の方向を眺める。 河沿いの地味な色をした建物、そして先ほど下から見た鐘楼の上の部分が見える。 全体的に地味だが、感心することもある。 屋外広告物が全く見当たらないのだ。 日本だと、一部の都市を特定の…

聖母のルネサンス マリアはどう描かれたのか

聖母のルネサンス 石井美樹子 著 2004年9月28日 第1刷発行 岩波書店 聖母マリアの「受胎告知」について、様々な絵を取り上げ、その特徴や意味を説明している。 例えばその場面では、聖母マリアはだいたい本を読んでいる。 現代の感覚からすると、単…

聖オーバン大聖堂(ベルギー・ナミュール)

いよいよ城砦にえっちらおっちら登る。 そして城砦の北側の道を歩いていく。 ちょうどサンブル河に沿った所である。 ここからだと、ナミュールの中心地がよく見える。 写真に写っている、独特のドームの建物は、聖オーバン大聖堂です。 バロック様式で、15…

ブルターニュ紀行

ブルターニュ紀行 野を越え、浜を越え ギュスターヴ・フローベール著 渡辺仁 訳 2007年4月10日 初版第1刷発行 新評論 発行 この本は「ボヴァリー夫人」などの作品によって知られる、フローベルによる、若き日の紀行文である。 題名はブルターニュと…

ナミュールの世界遺産の鐘楼

ナミュールの城砦に登る前、何気なく街中の写真を撮っておいた。 普通の街並みのようだが、一番奥に見えるのが、どうやらナミュールの鐘楼のようだ。 この鐘楼は、「フランドル地方とワロン地方の鐘楼」ということで、世界遺産にも選ばれている。 といっても…

モネの風景紀行

先ほどまで、テレビで「世界・ふしぎ発見!」を見ていた。 きょうはセーヌ河の特集で、河口からパリ、シャンパーニュから源流まで案内していた。 クイズは1問しか正解しなかったけれども、美しいセーヌ河の様々な風景が見れて幸せだった。 モネとセーヌ河の…

「幸せになるイタリア語講座」を見て(ネタバレなし)

先日、テレビで「幸せになるイタリア語講座」を見る。 テレビ欄を見たとき、深夜だったが、どなた様かのブログで、この映画について書いておられたのを拝見したのを思い出し、録画しておいたのだった。 結構色々な賞もとっているらしい。 この映画は、デンマ…

ムーズ川の真珠 ナミュールへ

ナミュールはベルギーの南半分地域である、ワロン地域内のアルデンヌ地方の都市である。 ある夏の日、ナミュール駅に降り立つ。 賑やかな街並みを抜けて、何をおいても目指すはシタデル、城砦だ。 ナミュールを流れるもう一つの河、サンブル河を渡る。 ムー…

コンセルジュリーのマリー・アントワネット

サント・シャペルに入るには、まずコンセルジュリーから入っていきます。 セーヌ右岸のカフェで昼食を済ました後、両替橋を渡ってシテ島に入り、コンシュルジュリーに入りました。 中では「衛兵の間」という、薄暗くて広い場所を通っていきます。 写真はマリ…

生き残った「カピトリーノのヴィーナス」

「ローマ人の物語将検廚里覆で、4世紀末、ギリシャ・ローマの彫像は、邪教の象徴とされ、徹底的に破壊されたとありました。 そんな中、この写真の「カピトリーノのヴィーナス」は五体完全な形で現代に残った好例、とされています。 塩野先生はこの4世紀末…