Soliste〔ソリスト〕 おとな女子ヨーロッパひとり歩き

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Soliste〔ソリスト
おとな女子ヨーロッパひとり歩き
寺田和代 著
2017年1月12日 初版第1刷発行
株式会社 KADOKAWA 発行

最近、仕事を1週間ほど休むチャンスがありました。
せっかくなので、ヨーロッパでも行こう、かと思ったのですが、体調があまり思わしくないのと(といっても仕事には行ける程度なのですが)、明確に行きたい街がなかったこと、そしてやはりテロが怖かったので断念しました。
それでも、もうちょっと前にこの本を読んでいれば、行くきっかけになったかもしれません。
この本では、中年の女性(というのは失礼な書き方ですね・笑)がご自分のヨーロッパひとり旅の体験を綴っています。
2015年11月のパリ同時多発テロの直後の、フランスのアルザス地方への旅行から、ブルゴーニュのワインめぐり、アンダルシアへの旅、ウンベルト・サバ須賀敦子にちなんだトリエステ、そしてブルージュやオンフルール、などなどへの一人旅の体験を書いています。
自分が一番行ってみたいと思ったのは、アルザスコルマールから路線バスで巡った美しい村でしょうか。カイゼルスベルグやリクヴィールなどを訪問したくなってきました。
ストラスブールにいた時、ツアーのバスでアルザスの他の村を巡ったことがありました。また路線バスでは、アヴィニオンから路線バスを使った思い出があります。客がほとんど居ないバスで、のんびり途中の村を眺めながらニームを訪問しました。
この時の楽しさとスリルを改めて思い出して懐かしくなりました。
文中には、旅行のコツも書いてあります。
コートのポケットにも入りそうな小さなノートを持ち歩いて、前もって必要な情報を書いておいたり、更に旅行先で気づいたことをすぐメモしたりしているそうです。確かにこれは便利ですね。
また食事ができるよいカフェを探すのは、旧市街の大聖堂を目指せばよい、なぜならミサ帰りの客のために店を育ててきたから、というのにはなるほど、と思いました。
このようなコツは著者の前書でより多く触れているそうですので、そちらも読んでみたくなりました。
当然、旅にはいろいろ苦労があるのですが(トイレなどはまさにそう)、その一方旅先での普通の人からの普通の挨拶・笑顔・親切でも十分助けられる、というのは逆に日本で観光客を迎えるときにも肝に銘じておかなければいけないなあ、と思いました。