ストラスブールのノートルダム大聖堂ほど
大きくもなく
歴史もなく
大学のそばの中州の端の
いわゆる街のはずれにあり
なおかつフランスでは少数派の
プロテスタントの教会だけれども
自分にとっては
とっても気になる
聖パウロ教会
赤い砂岩の聖堂の色は
アルザスはヴォージュ山地生れのしるし
控えめなファサードから伸びる
二本の鋭い尖塔は
聖なる巨大アンテナのごとし
地上の祈り人の切なる願いを天に届け
なおかつ天の意志を忠実に受けようとする
思いが込められているのだろうか
教会の前の
ポン・ドゥ・リュニヴェエルシテ(大学橋)には
今日もトラムが走る
その近代的なデザインにも
ひけをとらない
聖パウロ教会の
シンプルで伸びやかな姿